USHFの親機に使用しているアイコム製IC910のSメータはデジタル方式で微妙な信号の強弱が分かりづらくなっています。特にSHFの実験やアンテナ性能テストでのピーク調整は、このままでは大変難しくに苦労しておりました。今の無線機のほとんどがデジタルSメータになっております。普通のQSOではこれで問題ないのですが、調整はやはり微妙なメータの振れが判るアナログメータに限ります。そこで槙岡さんのホームページの記事を参考にして、アナログメータを使用した外付けSメータを作成しました

(写真をクリックすると大きくなります。)

 IC910のMAIN基板上のチエックポイントCP853にリード線を半田付けして外部に取り出します。このまま外に取り出しても良いのですが、引っ張られてプリント基板を破損する恐れがあったので、裏面にあるACC端子DIN8-ACCの1ピン目が空いており、これに接続し、そこからコネクター経由でSメータに接続します。

 使用したアナログメータは、アマチュア無線用に製造された300μAのSメータ謙パワーメータ(インジケータ)を使用しました。200〜500μAの直流メータであれば何でもOKです。新たにメータを入手する場合は、例えばハードオフのジャンクコーナにあるカセットデッキのメータを取り外し使うとメイン、サブ両方分が安価に手に入れることができます。メータの仕様についてはメーカにメールで問う合わせると教えてくれます。もっとも最近ではカッセトデッキのメータもデジタルになってきているようです。

 メータの感度調整に47KΩのボリュームを取り付けました。
 メーター端子の両端に、この47kΩVRの左右端子を取り付け、VRセンター端子にCP853(メイン用)からのリード線を半田付けします。実際はコネクター経由で取り付けられます。
メータ取り付けの穴が変に空いているのは、このメータを取り付ける前に横長の小さいインジケータを取り付けた時の穴です。

 IC910のDIN8−ACCコネクターとSメータの接続は手持ちのRCAプラグ、ジャックを使用しました。RCAプラグを抜いた時に、RCAプラグが別の機器に触れIC910が破損することも有り得ますので、ピンが露出していないタイプのコネクターを使用した方が良いと思います。

 IC910の上に置いて運用しております。
 サテライトモードの場合、メイン、サブが入れ替わって外部Sメータはサブ(アップリンクバンド)を表示します。衛星ダウンリンクのSを同様に見るためにはサブ用の外部Sメータが必要となります。理由は分かりませんが、例えばAO40の場合メインバンドで145Mhz(2400Mhzをコンバータで145Mhzに変換)を受信すると、この時外付けSメータはサブバンドの1200Mhz(アップリンクに1200Mhzを使用している場合)の受信信号を表示します。

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