パソコン用の安価なヘドホーンマイク(コンデンサーマイク)を無線機に使用できるようにしました。
(写真をクリックすると大きくなります。)

無線機の多くはダイナミックマイクを使用していますが、無線用ヘッドホーンマイクはかなり高価なものが多いようです。そこでパソコン用ヘッドホーンマイクを無線機に使用できるようにコンデンサーマイクユニットを作成しました。
今回は手持ち部品を使用しましたが、全部品を購入しても2、3千円程度だと思います。
写真は完成した無線機用コンデンサーマイクユニットです。
これでハンズフリーでQSOができ大変便利です。


配線図

配線図は「3D無線クラブ 無線あそびのススメ 無線機用コンデンサーマイクの作り方」にあったのを使用しました。

プリント基板の設計
@この程度の部品であれば敢てプリント基板を作成するまでもなく、市販のユニバーサル基板を使用しても良いのですが、プリント基板に落としてみました。
Aプリント基板の設計はフリーソフトの「PCBE」を使用しました。
Bこれを印刷しプリント基板に貼り付けセンターポンチで穴あけ箇所に印を付けました。

プリント基板の作成  
印を付けた穴の位置と設計図を見ながら油性マジックペンでプリント基板を描きます。
マジックペンはプリント基板作成用がベターですが、一般の油性ペンで十分だと思います。
10cm程度の定規に、大きさの違う穴をいくつか空けてこれをテンプレートとして使うと円を旨く描けます。

プリント基板のエッチングと穴あけ
市販のエッチング液を40℃位に維持しながらエッチングします。
20〜30分位でエッチングが終了します。
センターポンチで印の付けた所に穴を空け、基板全体にフラックスを塗っておきます。
組み立て
プリント基板やケースはもっともっと小さくできますが、手持ちのケースに合わせ組み込みました。
部品の入手や組み立てで面倒な箇所は無いと思います。敢て言うならば、マイク入力のメスジャックはステレオ用を使用することぐらいでしょうか。モノラルを使用すると、ジャック全体がアースされてしまい音声出力が得られません。

@黒ジャックがイヤホーン、ピンクジャックがコンデンサーマイクです。
Aスナップスイッチはスタンバイスイッチで、スイッチONで右上のLEDが点灯し送信状態になります。送信機のVOXがONの時はスナップスイッチがOFFでもマイクに向かって話せば送信できます。
B裏面は左からDC電源、送信機へのマイクコネクター、イヤホーンジャックです。

結果

@コンデンサーマイク独特の若干低音が強調された音質のようです。QSOでは問題がないと思われます。
Aイヤホーンを使用し、送信機のモニターをONにして、送信をするとモニター音をマイクが拾いハウリングを起こすことがあります。なお、コンデンサーマイクは写真のような耳かけ型のものを使用しました。
B50Mhz50W送信の時、回り込みが発生しました。これは使用電源とシャックのアースラインを見直し解決しました。
Cコンデンサーマイク−にはスポンジ状のカバーを付けると良いと思います。息が直接マイクに掛かると音が割れた感じになったりすることがあります。当初、「アレー回りこみかな」と思ってしまいました。
Dパソコン入力や半田付けを両手でしながらQSOができなかなか快適です。

下のイラストをクリックするとそのページを表示します。


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