東京ハイパワー製1200MhzリニアアンプHL-1220Uは入力Max2Wで20Wの出力が得られ、また利得10DBのプリアンプが付いており、スルー回路とプリアンプが単独で動作する操作性の良いリニアです。中古で購入し不具合箇所の修理経過の紹介です。
(写真をクリックすると大きくなります。)

不具合の状況
 写真は東京ハイパワー製1200MhzリニアアンプHL-1220Uと2400Mhzまで測定できるダイワのSWRです。入力Max2Wで20Wの出力が得られます。10dbのプリアンプが付いております。スルー回路とプリアンプが単独で動きます。
@プリアンプをオンにすると受診不可になる。→FETのMGF1202の不良と思われます。もともとプリアンプ部にはFET保護回路が省略されておりました。
A所期のパワーがでない。→パワーモジュールが飛んだものと思われます。

FETとパワーモジュールの交換
 赤○が修理箇所です。
@もともと付いていたFET MGF1202は現在入手ができないので、MGF1302に取り替えました。
AパワーモジュルM57762は製造中止となっております。時々、インターネットに販売情報に載ることはありますが、入手が難しくなって来ております。今回はICOMのSC−1040(M57762と互換があります。IC−910の終段として使用されている。メンテ部品としてICOMから入手が可能)に取り替えました。

プリアンプFET保護回路  
 プリアンプの入出力にダイオードを図のようにいれることによって プリアンプのFETを保護する事ができます。(ただし、NFは若干上昇します)
HL-1220Uは入力が最大2Wとなっており、2W以下の入力であればFET壊れることはありませんが、プリアンプオン、リニアがスルー状態であっても2W以上の入力があるとFETは確実に壊れます。念のため保護回路を付けました。
プリアンプFET保護回路の追加
 
赤○が追加したダイオード。右がプリアンプ出力部、左が入力部の保護回路。
以前は使用するダイオードはリード線の付いた1SS99などが使用されておりました。現在は入手困難となっておりますのでチップダイオードの1SS315を使用しました。
保護回路を追加するとSNが極端に悪くなる場合があります。その時は入力側の保護回路を取り外すとよいと思います。

1SS315の外観
ダイオードの大きさは胡麻粒位の大きさです。両端にリード線を半田付けし使用しました。倍率の大きい拡大鏡が必要ですね。

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