当局から約200mはなれた所にタクシー無線の総合アンテナ(周波数460Mhz)が建っています。
430Mhzを快適に利用したいとの思いから、偶然手に入れた自衛隊放出のキャビティーを活用し
430Mhz専用の空中線フィルター(キャビティ)を作成しました。

(写真はクリックすると大きくなります。)

 これがかの問題のアンテナタワー。430Mhz全バンドに渡ってカブリが発生し満足にQSOできない状況にありました。関係ないけど当局が開局してから大分経ってから建てました。
 丁度北西の方向仰角を30度にするとタクシー無線総合アンテナに向きます。


外観

キャビティーが一本

キャビティー直径2cm

 以前、使用していた目黒電子の430Mhz用フィルター。当局ではこれを4段にして使用していました。構造はいたって簡単ですが、同調はタイトバリコンを使用しております。これでもオスカーなど衛星を受信するときは、プリアンプを使っていたこともあり、かの無線タワーの方向に受信アンテナを向けると昆変調で満足に受信ができませんでした。


正面から

裏面から

横から

上から

キャビティーを外した所

直径6cmキャビティー

改造前の状態

 このフィルターの内部はキャビティー2段の構成で、全て銀メッキが施されており、改造前の状態で373〜400Mhzが同調範囲になっています。
 同調方法はキャビティーの中にある筒状の同調キャップにより小さい筒状のキャップを出し入れすることにより目的周波数に同調させております。これを430Mhz帯に改造するには、キャビティーを少し削るか、出し入れする同調部分を少し小さい物に替える必要があります。しかし、どちらも構造上なかなかしんどそうです。あれこれ試行錯誤を繰り返し、結果的に以下の方法が加工もいらず最も簡単で良い結果が得られました。


改造前の状態
           
写真を参考に
ネジを外し  ⇒
逆に付け直す
 

改造後の状態

キャビティー無しの状態

マッチング部の拡大

スペーサをテープで固定

リグの間に設置

 QSOに当たっては、アンテナとフィルターの間にSWRメータが入っており、送信出力が最大になるように、フィルターダイアルを調整します。送信出力最大のダイヤル位置と、受信感度が最大の位置は若干違いますが、運用ではほとんど問題になりません。同調範囲は427〜442Mhzです。
 性能は衛星通信でプリアンプを2段(20dbのもの2個)にし、アンテナの20エレクロス八木(オスカーハンター)をかの無線タワーに向けるとカブリが発生することがありますが、それ以外ではカブリは発生せず快適な運用ができております。キャビティーの直径が6cm程あり、Qがかなり高くなっています。同調は非常にシャープですが、例えば433Mhzで調整すれば432.5〜434.0Mhz程度は同調を取り直さなくとも実用範囲のようです。挿入損失はフィルターを装着しても同調周波数では送信出力にほとんど変化は有りませんでした。ケースは2mmアルミ板で作成しました。



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