13.8Vを任意の電圧(入力が13.8Vの場合、5V〜12Vの範囲)に下げるDC‐DCコンバーターを製作しました。キッカケはICOMのIC−120を入手したので2.4、5.6Gトランスバータの親機にしようと考えたことです。IC−120は出力が1Wで、トランスバータの親機としてはピッタリです。しかし、IC−120の出力を測定した所、なんと1.8〜2.8Wもあります。内部の半固定抵抗を調整することにより、出力を下げることが出来るはずですが、出力アップの改造が施されているのか?どうしても下げることが出来ません。アッテネータの挿入も考えてみましたが、電圧調整で出力を下げることにしました。以前から、調整用に5〜10V位の可変電源が欲しいと思っていたところで、秋月キットを利用し作成しました。

(写真をクリックすると大きくなります。)

使用部品
@DC-DCコンバータ      秋月電子通商
A20V電圧計          秋月電子通商  
B5A電流計          秋月電子通商
C10W5Ω巻線可変抵抗    梅沢無線(仙台)
Dケース              梅沢無線(仙台)
Eその他(切替スイッチ、ソケットetc)

DC-DCコンバータ本体  
◆降圧型スイッチング制御IC HPH12002(新電元)2個使用
◆出力電流:5〜25V(付属のボリューム250KΩBで可変できます)最大4A
◆入力電圧:DC約9〜35V(出力させる電圧+約3V以上が必要です)
◆専用基板:72x47mm
当局はVRは基板上ではなく配置の関係でケースに取り付けました。

部品の配置
 DC-DCコンバータ、20V電圧計、5A電流計、10W5Ω巻線可変抵抗、VR、切替スイッチ、ソケットを写真の通り配置しました。なお、切替スイッチは、中央でオープンになるタイプを使用しております。これは巻線抵抗とDC-DCコンバータを切替えるとき電流が逆流しDC-DCコンバータを破損するのを防止するためです。

巻線可変抵抗の役割
 IC−120の出力を1W以下に抑えるためには、電圧を10.5V以下に下げる必要があります。DC-DCコンバータには13.5V以上の入力電圧が必要とされます。移動などで12Vバッテリーを使用した場合は9V以下の電圧しか得ることができません。
そこで、DC-DCコンバータと巻線抵抗をスイッチで切替移動運用の時は巻線抵抗で10.5Vに電圧を下げることにしました。

裏面のDC入力&出力
@右側がDC13.8Vの入力端子
 当初逆流防止ダイオードは付けていませんでしたが(0.5V位電圧ドロップがあるので)、電源接続のとき+−を間違えて接続してしまい
スイッチング制御IC HPH12002をお釈迦にしてしまいました。やはり、初めから付けておくべきですね。
A左側が出力端子で出力が2つ取れるようにしました。
 電圧が10.5V、電流1.2AのときにIC−120の出力が1W以下になります。
IC‐120の上にあるメータはアナログSメータです。IC‐120にはSメータ用の外部端子が付いておりアナログメータを付けるによりデジタルSメータでは分からない信号の強弱が容易に分かるようになります。なかなか重宝です。

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