トリオ HFトランシーバー TS−520(X、D、V、S)
TS−520はトリオが八重洲のFT-101に対抗して出したトランシーバーで、1974年にDタイプ(160W入力)とXタイプ(20W入力)で発売され,1977年6月にSタイプ(160W入力)とVタイプ(20W入力)にモデルチェンジしました。当時はヤエスのFT−101と人気を二分していました。X、DタイプとV、Sタイプの違いは1.9MHzバンドが追加され主にRF部回路がより高性能に改善されています。外観的にはフロントパネルダイヤル表示部分が変更され、一部プッシュスイッチの機能変更がなされています。JJYプッシュスイッチがバンドスイッチ上に移動し、RFアッテネータスイッチに機能変更、固定チャンネルスイッチがLOAD調整箇所⇐⇒メーター切り替えと入れ替えられるなどの変更がありました。
今まで入手したTS−520はラッキーなことにその多くが電源が入りちょっと手を加えれば何らかの信号が受信できるものばかりでした。半世紀近くを経て曲りなりに動作するのは、それだけ品質面も含め完成度の高いトランシーバーであることの現われでないかと思います。
しかし、当然ながら完全なものは無く、修理調整が必要なものばかりです。幸いTS−520の代替部品は今でもオークションで容易に入手ができるのでレストアには最適のトランシーバーでないかと思っています。
当然のことながらWARCバンドは未装備です。SSBの混信の除去やNR装置も付いていません。しかし基本性能が高いため、今でも十分現役で使用でき、電源・スピーカーも内蔵しているのでHFの入門用としての性能を保持していると思います。
特に受信音質は音響のトリオの名に相応しく大変優れていると思います。長時間受信していても全く疲れません。デジタル受信音質と比べ物にならないくらい良いと思います。
今どきの無線機は周波数がデジタル表示で便利な反面、表示不能となると周波数が読めなくなりますが、アナログダイヤルにはそのような心配は全くありません。ただオンエアするにはプレート、ロードの同調操作が必要で戸惑うかもしれません。
このTS−520X、Vは定格10W出力で、D、Sタイプは80W出力です。100W出力でも運用は可能ですが、80W以上の出力ではスプリアスが増えることが懸念されるので定格以下での運用を心掛けるべきです。
これまで数十台のTS−520のレストアを楽しんできました。レストア経過は1台ごとにホームページに掲載してきましたが、修理過程など重複することが多いので一つのホームページにまとめることにいたしました。 |
TS−520レストア項目
項目をクリックすると該当する説明項目にジャンプし、「戻る」をクリックするかブラウザ←印でこの項目に戻ります。
画像をクリックすると大きく表示します。
ロータリー、プッシュ、スナップスイッチ、VRなどの接触不良・ガリの修復
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受信ができないなどのは各スイッチ等の接触不良が原因だったケースが多く見られます。ロータリースイッチなどの接触不良を修復しただけで正常に動作するようになることもまれではありません。
無線機等は長期間動作させないと、ロータリースイッチ、スナップスイッチ、プッシュスイッチなどのスイッチ関係の接点やボリュームの接触面が酸化皮膜等で接触不良になり、正常に動作しないことが多く見られます。接触不良が原因で全く送受信ができないこともあります。
接触不良を解消しただけで元のように正常に動作する例は多くあります。
・全く受信ができない、
・各ボリューム類にガリや接触不良が見られる、
・AGCの切り替えができない、AGCをオフにしてもSメーターが振る、
・METER切り替えが上手くいかない、
・RIT調整ができない、
・RF ATTが動作しない、
・スタンバイスイッチを動作させても送信状態にならない
・バンドによって受信出来ない、
などは接点の接触不良が原因の場合が多く見られます。
接点の修復は多くの場合接点洗浄剤で修復することができます。接点復活剤はNGです。
接点復活剤はべとべとする溶剤がそのまま接点周りに残りショートしたり、容量や抵抗値を示したりする危険が大です。
接点洗浄剤は溶液が蒸発するのでこのような心配はありません。ただし接点洗浄剤の溶液も蒸発するまで多少時間が必要です。電源を入れるのは30分以上経ってからが無難です。
接点復活剤を使用する場合はスプレー式はさけて、ハケや綿棒で接点に直接塗布する方法であればトラブル防止につながると思います。
実際にこれまで30台弱のTS−520をレストアしてきましたが9割以上のTS−520が復活させることができました。勿論、これだけで復活するわけではありませんが、修理の第一歩です。
接点修復でも受信できなかった事例は下記に掲載しています。
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ボリューム、ロータリースイッチ、リレーの接点不良の修復。
繰り返しますが接点修復には接点復活剤はNGです。溶液が残り修復不可能なトラブルを引き起こす可能性が大です。
@使用されているボリュームは写真のように隙間が空いている安価なボリュームが使用されています。これが幸いし隙間から接点洗浄剤を噴霧しガリなどが解消することができます。
Aバンド切り替え、モード切替、ファンクションの各ロータリースイッチも接点洗浄剤を振りかけスイッチを回転させて多くの場合修復できました。
Bリレー接点が黒く変色している場合は2000番の紙やすりをリレー接点に挟み込んで丁寧に落とし接点洗浄剤を振りかけます。なお、リレーは形は同じですが使用箇所が違うので注意が必要です。300Ωがアンテナ切り替え用です。
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さらにVFOの特定の箇所で受信ができなくなる現象も長く動作させなかったために起こったローター部の接触不良と同じ原因です。接点洗浄剤で修復できないときは、2000番紙ヤスリを写真のように接触面に差し込んで接触面を磨き、接点洗浄剤を塗布し何度か回転させて接触不良を解消することができます。
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接点修復しても受信ができないトラブル1
AF部が動作していても全く受信出来ない原因として考えられることは
@VFOが動作しない。
A局発が動作しない。
Bキャリア発振部が動作しない。
のいずれかが考えられます。
これらが動作しているかは周測カウンターやオシロスコープで波形を見ることにより特定できます。
今回は何れも問題はありませんでした。
しかし、7MHzを受信しても全く受信できません。
IF部は正常に動作していることは確認できたので、RF部に原因がありそうです。
アンテナリレーのも問題はありません。
MIX部に7MHz信号を抽入しても出力が出ていないようで、どうやらMIX部が働いていないようです。
MIXに使用されているFETの交換はソッケトが使用されFETを抜き差しするだけなので大変容易です。
RF部MIXに使用されているSK35を交換した処7MHz受信ができるようになりました。FET 3SK35が不良が原因でした。
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接点修復しても受信ができないトラブル2
キャリア発振部の不具合の例です。周測カウンターやオシロスコープで調べて判明しました。
キャリア発振部の不具合で、LSB、USB、CW全ての水晶が発振していません
特定の水晶が発振していない場合はその水晶が不良である可能性があるのですが、3つとも発信していないことからTRなどの不良の可能性が大です。
案の定今回はTR2個を交換し下記写真の通り正常に発信するようになりました。
しかし、7MHzを受信しても全く受信できません。
IF部は正常に動作していることは確認できたので、RF部に原因がありそうです。
RF部に使用されている3SK35を2個が不良でこれらを交換し7MHz受信ができるようになりました。 |
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接点修復しても受信ができないトラブル3
微かに信号は受信できるのですが感度がかなり悪い状態です。
@アンテナ端子にSGから強めの信号を入れてやると微かに信号を受信できることが分かりました。
Aドライブツマミを回すと信号強度が変わるのでRF部は動作の可能性があります。
BSGから3.3935MHz信号をIF基板に直接入力すると信号を受信するものの極端に弱い状態です。
このことからIF基板に問題がありそうです。
C各端子の電圧をチェックしたところ−6X端子に―6Xが供給されていません。
−6Xは電源基板から固定チャンネル基板のダイオードを通してIF基板に供給されるようになっています。
Dこの基板のダイオードが不良でした。
E部品取り用に入手した520Xからダイオードを取り外し交換したところ受信ができるようになりました。
FCW、USB、LSBモードでは受信できるもののTUNEモードでは受信できません。
Gモードスイッチへの供給電圧、アース間抵抗値が異常です。
Hモードスイッチの配線の一部はバンド切り替えスイッチを経由してRF基板JASピンに接続されています。
このRF基板JASとアース間の抵抗値も極端に高くなっています。
I本来バンド切り替えスイッチとRF基板JASピン間には20KΩ抵抗が入っているのですが直接接続されています。
J20KΩ抵抗経由で接続するようラグ版に抵抗を接続しRF基板に取り付けました。
これで問題なくTUNモードでも受信できるようになりました。
KAGCピンに接続されている配線が取り外されていたので新たに配線し直しました。
LSGを用い14.175MHzで40db信号を受信してSが9振るように調整しました。 |
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100W改造
FSB端子が無いタイプの100W改造
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このモデルでは珍しいFSB端子が無いタイプ
今まで入手したTS−520では下段写真のようにFSB端子がすべて備わっていました。
100W改造では210V端子とFSB端子を短絡させることにより全バンド100W出力になります。
FSB端子は10W出力に抑えるため、また28MHzが以前は50W出力までとなっていたので、100W改造時も出力を50Wに抑えるために設けられていました。
現在は28MHzも100W出力が認められるようになっっております。
@今回入手したTS−520Xの高圧電源基板にはFSB端子がありません。
AFSB端子の代わりにスクリングリッドにスクリーングリッド電源オンオフスイッチから12KΩ抵抗が入っています。
Bこの抵抗でスクリングリッド電圧を160Vに抑え出力を10Wにしています。
C100W出力の場合はスクリーングリッドは210V必要なのでこの抵抗を取り除き、直接配線します。
D普通のモデルではFSB端子が写真のようについていて、スクリーングリッドにはスイッチから直接配線されています。 |
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TUNEモードで電波が出ない
スクリーングリッドで電圧が供給されない不具合
スクリーングリッド電圧に不具合 |
ファイナル真空管のスクリーングリッドに電圧が供給されないトラブルに見舞われました。
ここに電圧が供給されないと送信状態にしてもプレート電流が流れず電波は出ないことになります。
@スクリーングリッド電圧オンオフスイッチ、モードスイッチ、バンドスイッチ廻りをチェックしたのですが異常が見られません。
A色々確認した上で、RECTIFIER UNIT 210AとHV UNIT 210端子を接続し210V電源を直接供給するようにしました。
これで問題なく電波が出るようになりました。
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VFO発振不良などの修復
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VFOユニットの取り出しは中々大変な作業となります。
@VFOユニットを取り出すためには固定チャンネルユニットを取り外す必要があります。
A次に正面パネルを取り外します。
BVFOユニット周りにあるケーブルの結束バンドを数箇所取り外します。
CVFOユニットの電源ケーブルとVFOコネクターを取り外し、これでVFOユニットを取り外すことができます。
VFO動作確認
@VFOユニットに電源を供給し、正常に発振しているか確認します。
A「周波数カウンター」と言ってもデジタルテスターに付いているカウンターです。ダイヤルを回すと1Khz単位に周波数が変わります。5.5〜4.9MHzまで正常に発振していることが分かります。
デジタルテスターの周波数カウンター機能は価格の割りに大変実用になります。使用したデジタルテスターは秋月で販売しているMETEX P−16で価格は2千円位だったと思います。
BVFOユニットをTS−520に接続して7MHzを受信し正常に受信できることを確認できればOKです。
CVFOユニットを元通りTS−520にセットし作業は完了です。取り外しよりも組み込みの方が大変かもしれません。 |
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VFOが正常に発信してい無い場合で考えられる原因としては
@9V電圧が正常に供給されていない。
A取り付けてあるTR、コンデンサー、抵抗、高周波コイルなどに異常。
Bバリコンのアース不良。このアース不良はトリオのアナログVFOによく見られる現象です。
C多くはアース不良があってもバリコンを回転させるとどこかで発振するのですが、全く発信しないこともあります。
Dローター部アース接触不良の場合は接点洗浄剤を塗布することにより修復可能ですが、それでも接触不良が改善しない場合は2000番紙ヤスリを接触面に差し込んで接触面を磨き、接点洗浄剤を塗布することによって修復させることができます。
長年使用しないと接触面が酸化被膜で覆われ接触不良を起こすことはまま見られる現象です。
ETR、ダイオード、抵抗、コイルなどの不良はテスターである程度判断することができます。
F中々特定できないときはユニットごと交換するのが一番簡単ですが、取り付け部品点数がそれほど多くないので、怪しそうな部品を一つずつ交換してみるのも一つです。 |
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マニュアル通りに調整しても感度がイマイチの時の感度アップ対策
X、D
V、S
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TS−520は古くなるにしたがって、7MHZ以上のバンドでは、マニュアル通りに調整しても感度がイマイチとなってきます。これを何とかしたいと思っていました。
昔のCQ誌に感度改善を計るためTS−520フロント基板(RF-UNIT)のソケットに乗っているFETを別のFETに交換する記事がありました。
たまたまオークションで3SK74を見つけ落札することができましたので、交換してみることにしました。
TS−520受信部構成は、3SK35GRによるRF増幅の後、3SK40LによるMIXで第一局発は2SK19GRによる上側のX'TAL発振で、これがバンド切替となっています。
結果、8.895MHZ〜8.295MHZの600KHZのバンド幅を持った中間周波数を出力するクリスタルコンバータがフロントエンド基板となっています。
その後は8MHZ台のアナログVFO式シングルスーパー親受信機(送受IF基板)に、受信信号が移行する事となります。
入手したの3SK74で、Idssランクは不明ですがヤフオクで10個600円で入手したものです。CQ誌記事の3SK73より遥かに安価で、規格表ではほぼ同性能のように思われます。詳細なデータシートは持って無いので細部まで分かりません。
このFETは写真のように小さなディスク状の形なのでこのままでは差し込むことができません。
プリント基板を写真のようにカットしスズメッキ線を差込んで3SK74を半田付けしました。
3SK74の概略はすべてドレイン-ソース間電圧10Vに於いて、実測値
Vg1s(off) 約 -0.7V(G2電圧0〜4V)
Idss 3.0mA G2=0.0V
9.0mA G2=1.0V
10.0mA G2=2.0V
11.4mA G2=3.0V
12.0mA G2=4.0V
TS−520Vオリジナル構成は回路図をみると、
TS−520X・DはQ5 TS−520V・SはQ3 RF-AP 3SK35GR
TS−520X・DはQ3 TS−520V・SはQ2 1'stMIX 3SK40(41)L
となっています。
さて、効果はてき面です。(調整度や個々のTS−520によって違いがあるようですが、4台で試してみた結果いずれでも効果がありました。)
TS−520X・DはQ3 TS−520V・SはQ2のみ交換ではSメーターがバンドにもよりますが、0.5程度アップしましたが、大きな効果とは思われませんでした。
TS−520X・DはQ5 TS−520V・SはQ3のみ交換ではSメーターがバンドにもよりますが1〜2程度アップしました。
7MHZ以上ではSメーター感度を最高に調整しても、1uV(0dBu)出力ではSメーターが振れなかったのが、S1程度に、100uV(40dBu)出力でS7前後だったのが、S8〜9程度と振れるようになりました。
Sメーターは振れませんが、オリジナルのままではノイズに埋もれそうな状態だった、0.15μV、−14dbμVのビート音も十分確認できました。
しかし、理由は分かりませんがTS−520X・Dの場合Q3、Q5、V・Sの場合Q2、Q3共に交換の場合は、TS−520X・DはQ5 TS−520V・SはQ3(RF)のみと比較して、大きな差は有りませんでした。むしろ感度が落ちるケースも見られました。
従って今回はRF部のみの交換としました。
交換後RFコイルの再調整すると良いと思います。
ちなみにTS−520の感度は0.25μV SN10DBです。
3SK74を10個入手できましたので差し替え用に10個作成しました。
これだけあれば当分間に合います。
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JJYスイッチをオンにすると10MHzは受信するがオフにすると全く受信できなくなる
受信出来ない原因 |
@プッシュスイッチJJYをオンにすると10MHzが受信できます。
Aこれをオフにするとハムバンドが全く受信できなくなります。
Bアンテナ線を直接ドライブバリコンに繋ぐと受信しますがアンテナに接続すると受信しません。
Cアンテナリレーも正常です。
Dこのようなことから当初プッシュスイッチの接触不良と考えたのですが、スイッチの接触不良はありませんでした。
回路上はアンテナ端子がプッシュスイッチに接続され、JJY信号を受信するか3.5〜29MHzを受信するかプッシュスイッチで切り替えています。
E最終的にプッシュスイッチからRF基板NAT端子に接続されている同軸芯線の断線と判明しました。
新たに同軸ケーブルで配線し直したところ問題なく受信できるようになりました。
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RF部、IF部、中和などの調整
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RF、IF調整
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調整に入る前に、各スイッチ類(ロータリースイッチ、スナップスイッチ)、ボリュームなどの接触不良を修復しました。
修復には接点洗浄剤を使用しています。
接点復活剤は溶液が蒸発しないで接点周りに残るのでNGです。接点洗浄剤は振りかけた溶液が20〜60分ていどで完全に蒸発します。溶液が蒸発する前に電源を入れるとリークなどが起こる可能性があるので、溶液が乾いたのを確認し入れると良いと思います。
折角修復できたバンドスイッチなどから火花が散って無線機が壊れてしまっては元も子もないので慎重の上にも慎重にです。
@RFユニット&コイルパックの調整
・ ドライブツマミを12時にセットします。なお調整には別のTS−520の25Khzマーカー信号を使用しました。
・ 1.8(1.9MHz)、28.5(28.8MHz)、21(21,225MHz)、14(14.175MHz)、7MHz(7.15MHz)、3.5(3.75MHz)、の順にANTコイルMIXコイルを調整します。T1、T2には触れないほうが無難です。
ANBユニットの調整
・ Sメーターが最大になるようT1、T2、T3、T4、T5を調整しました。
BIFユニット
・ Sメーターが最大になるようT1、T2、T5、T6、T9を調整しました。他のコイルには触れないほうが無難です。
T1、T2、T5、T6、T9は黄色○で囲ったトランスになります。
CSメータはIFユニットVR1、VR2を調整しました。
14.175MHzで40dbμVのSSG信号をいれ、S9になるように調整しました。
Dドライブ調整は背面のスクリーングリッド電圧スイッチをオフに、モードをCW、メーター表示をALCにセットして調整します。
・ 28.5(28.8MHz),21(21,225MHz)、14(14.175MHz)、7MHz(7.15MHz)、3.5(3.75MHz)の順にドライブコイルをメーターが最大に振れるように調整します。
・ このときキャリアを適宜メータが振れるように抽入しておきます。
Fジェネレーション基板のアウト信号はオシロで綺麗に確認できております。発振周波数も仕様どうりに調整しました。
Gキャリアバランスはずれていることが少ないのですが、念のため調整します。
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中和の取り方
終段を新たに入れたので中和を取り直しました。
@終段の中和調整のため50Ωのダーミロードを準備します。
Aダーミロードへの出力を最低に調整することにより中和をとります。
Bまず21.3MHzCWモードで出力調整をします。
Cダーミロードへの出力をIN60などで整流し出力電圧を測定します。
D電圧が最小になるように中和調整バリコン(終段ケースの中にある)を調整します。
今回はほぼ0Xになるように調整できました。
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電源コードが入手できないときの仮接続&9ピンプラグ代用
バイアス電圧の不具合、ヒーター電源をオンにする前のチェックポイント
CWモードでは定格通りの出力が出ていてもTUNEモードでは出力が出ない
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CWモードでは定格通りの出力が出ていてもTUNEモードで出力が全くでないことがままあります。
モードスイッチの接触不良が原因のこともありますが、多くの場合電源高圧基板抵抗の劣化(抵抗値の変化)や抵抗の断線が見られます。
@電源高圧基板TUNE端子の電圧を計ってみるとほぼゼロです。
AR7が断線していました。
BR5、R6(ともに56KΩ)は80〜100KΩの抵抗値で大きく増加しております。
CR5〜7を交換したところTUNEモードでも出力が正常に出るようになりました。
TUNEモードが動作しなくとも運用上問題は起こりませんが、ファイナル真空管の劣化を防止するためにもCWモードでの出力調整は避けた方が良いと思います。 |
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NBユニットの思わぬ不具合
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@NBをオンにするとかすかに信号が分かる程度でほとんど受信できない状態になります。NBオンにすることはほとんど無いのでこのままの状態でも実用上問題は無いのですがなんとなく気分がすっきりしないので何とかしようと思います。このNBはパルス性ノイズに対して効果を発揮しますが、自宅での運用ではパルス性ノイズは滅多に無いと思います。
A怪しいダイオード、TRをチェックしてみましたが、明らかな部品不良は見当たりません。
B部品全て当たって不良箇所を見つけ不良部品を取り替えるのも一つですが、オークションにNBユニットが出品されていたのでそれを入手することにしました。送料も含め4〜500円程度です。
C交換に当たって不具合箇所を入手した基板と比較し調べてみました。
Dテスターで当たるとTRのQ5が抵抗値で大きく違います。
E当初Q5の不良と思いましたが、基板を良く見るとハンダ不良でショートしています。
Fショート箇所をカットしたところNB基板は正常に動作しました。21MHzでパルス系ノイズ(車のイグニッションノイズ)が減少することを確認しました。
Gハンダ不良は製造当初からあったのではないかと思いますが、基板を交換することなく一件落着です。
基板入手が無駄になってしまいました。でも基板を入手しなければ原因は分からなかったかもしれません。
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Sメーターが振り切れた状態
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Sメーターの振り切れはIF基板のSメーター調整VRの側にあるTRの劣化の場合が多いです。
Sメーター調整の時に突然振れきれてしまった場合はVRの不具合(接触不良発生など)の可能性が大きくなります。
今回はTR2個の交換で修復ができました。このTRはIF基板の比較的作業しやすい位置にあります。
写真のようにBOX調整ボリュームの取り付け版を取り外し、また、IF基板を持ち上げると作業がしやすいと思います。
交換TRは〇印の位置です。
なお、BOX調整ボリュームの取り付け版に腐食が見られたので後で交換しています。h!ihi! |
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コイルパックのダストコアー破損修復・コアー交換
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コイルのコアー修復1
@28MHz用RF、MIXコイルコアーが割れていて回すことができません。
Aここに使用されているコアーは赤マークです。
Bこの赤マークコアーは無印コアーと比べると若干割れやすいようです。
C丁度手持ちコイルがあったので取り外し交換しました。
コアーは無理に回すと割れて簡単に取り外せなくなってしまいます。 |
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コイルのコアー修復2
@写真のように28MHz、7MHzのミクサーコイルのコアーが破損していました。
Aこのままでは調整ができません。オークションでコイルパックの代替品を入手しコアーを交換することにしました。
Bこのコアー特に28MHz赤色コアーは大変壊れ安いので調整は慎重に行う必要があります。
調整はプラスチックの調整棒で行います。金属ドライバーや六角レンチはNGです。
今回は幸い破損したコアーを取り出すことができましたが、破損状況によってはコアーが取り出せない最悪のケースになる場合もあります。
Cコアーは周波数によって使い分ける必要があります。28MHzには赤マークについたコアーを使用します。
D裏ケースを取り外さなくとも調整可能なように同調コイル調整用の穴がケース底に空いてます。しかし、特に初期のTS−520の中には穴の位置とコイルの位置は必ずしもピッタリと一致していません。この状態で無理に調整棒を挿入してコアーを回すとコイルやコアーを破損する恐れがあります。コアーは意外と破損しやすいです。調整はケースを外して行うのが無難だと思っております。 |
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ダイヤル部LED交換(断線によりLEDが点灯しないなど)
冷却ファンの修復
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ファンの修復1
ファンが低回転です。冷却不足になる心配があるので調整してみることにしました。
@4か所のネジを取り外すと容易に取り外せます。
A内部配線が腐食で銅線が露出している所がありました。
Bモーターを解体し、軸受けなどを綿棒で清掃しその後ミシンオイルを抽入しました。
Cまた、回転する磁石部分に錆が見られたので可能な限り落としました。
Dスムースで高回転するようになりました。 |
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ファン修復2
ファン回転が極端に遅かったので分解掃除し、金色塗装を施しました。 回転は大変スムースになりました。
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ヒータースイッチ等スナップスイッチの交換
局発水晶の交換
29.1MHz局発水晶(37.995MHz)交換
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特定バンドが全く受信できない原因は
・局発同調がずれて発振しないケース
・水晶不良
・バンドスイッチの接触不良
のいずれかです。まれにRF、MIX同調は極端にずれていることもありますが、局発が発振している場合はノイズが多くなるなど、なにがしかの信号が受信できるのが普通です。
同調がずれている場合はコアー調整で受信できるようになりますが、水晶不良の場合は交換が必要です。
同調を取り直しても(コアー調整しても)発信しない場合はバンドスイッチ不良、水晶の不良と考えられます。
バンドスイッチ不良は先のスイッチ接触不良記載をご覧ください。
29.1MHz用局発水晶が発振しないのはバンド切り替えスイッチやコアーの調整不良ではなく、37.995MHz局発水晶の不良のためと考えられます。
以前入手していたコイルパックから37.995MHz局発水晶を取り外し交換することにしました。
局発水晶を交換するためにはコイルパックを取り外す必要がありますが、この取り外しは容易ではありません。約25か所のピンに絡められた配線をRF基板から取り外し、また元に戻さなければなりません。
一旦ピンから取り外した線は再度ピンに絡め配線しようとしても途中で切れてしまいます。
このようなことからコイルパックの取り外しは極力しない方が良いと思われます。そのためより簡便な方法を考えて次の手順で交換しました。
@まず局発パックとMIXパックの間にあるシールド板を取り外しました。
A小型の半田ごてで29.1MHzの局発水晶を取り外しました。(29.1MHz局発水晶の位置はコイルパックから水晶を取り外したので確認済みです。)
Bバンド切り替えシャフトを一時的に取り外します。ファイナルジョイント部のネジを外せば容易に引き抜けます。万一のために事前にロータリースイッチの位置に印をつけておくと良いと思います。作業の途中でずれても容易に元に戻せます。
シャフトを引き抜くことによって、水晶の取り付けが容易になります。
C取り外したところに交換の水晶を取り付けるには正面パネルはじめ多くの部品を取り外さなければなりません。このままでも手先の器用な人であればピンセットなどを利用し、取り外した水晶の位置に上手く差し込むことができるかもしれません。
Dこのような芸当はできなかったので、写真のような位置に交換する水晶を取り付けました。
E取り付け後、引き抜いたシャフトを元の通り差し込み、シールド版を元に戻して作業は完了です。
F交換した水晶は問題なく発振するようになりました。
過去に20数台TS−520を修理していますがこれまで4、5台局発水晶不良で水晶を交換しています。結構水晶の不具合は多いです。
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14MHz局発発水晶交換
14MHzは受信できないのは22.985MHz局発水晶の不良でした。
部品取り用のTS−520から該当水晶を取り外し交換しました。
幸いにも14Mは局発水晶は交換がしやすい位置にあります。
これが28MHz局発はハンダ鏝が容易に届かないところにあるので交換は難儀しそうです。
これで14MHzも問題なく受信可能となりました。
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ツマミ洗浄・取っ手金具修復・取っ手修理・ケース塗装
送受信切り替え・スタンバイスイッチ・勝手に送信状態などのトラブル
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スタンバイスイッチ動作で送信状態にならないトラブル
@スタンバイスイッチを動作させても送信状態になりません。
A当初スイッチの接触不良と考えたのですが、スイッチに問題はありませんでした。
B送受信切り替えは、スタンバイスイッチ動作をVOX基板で処理しリレーを動作させ切り替えます。
CVOX基板を調べたところTRの一つが割れていました。
D使用されているTRは2SA562で交換したところ送受信切り替えができるようになりました。 |
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受信中に急に送信状態に!
受信テスト中にリレーだカチャカチャと動作し送信状態に切り替わる現象が起きました。
@リレーを取り外し調べましたが異常はありません。
AVOXユニットのD8が断線していたので交換しました。
これが原因かどうか分かりませんがその後起こっておりませんが、前記2SA562の不具合でも起こります。 |
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勝手にスタンバイ状態になる問題の解消
TS−520ではスタンバイスイッチを送信状態にするとVOX回路のトランジスタQ8(2SA568)が動作しリレーに13.8Xが供給されてリレーが動作するようになっています。
このQ8に不具合が生じるとスタンバイスイッチのオンオフに関係なくリレーに電源が供給され送信状態になってしまいます。Q8を交換し解消しました。
受信中にリレーが「カチャカチャ」する所謂チャタリングもQ8の不具合の可能が多いようです。
逆にスタンバイスイッチをオンにしても送信状態にならないときも同様にQ8の不良やダイオードD8の不良の可能性が大きいと思います。 |
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VOXスイッチをオンにすると送信状態になるトラブル
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VOXスイッチをオンにすると送信状態になるトラブル
BOXはマイク入力があった時スタンバイスイッチをオンにすることなく送信状態にする便利な機能です。このTS−520VではBOXスイッチをオンにするとマイク入力にかかわらずすぐ送信状態になってしまいます。スタンバイスイッチと変わりありません。
不具合の原因はBOX基板のトランジスター劣化です。劣化したFETを交換すれば解決するのですが、今回は基板ごと交換しました。
不良の基板取り外しはピンに絡めてある配線を外すだけですが、交換基板の配線はハンダ付けとしました。絡め配線は専用の器具が無いと難しいと思います。
配線はピンから外した配線を交換基板に都度ハンダ付けするのが最も配線ミスが防げます。全ての配線を取り外してから配線しようとすると、配線ミスが発生する可能性があります。例えば古い配線は茶色と橙色の区別が付けにくきなっていることが多く見られます。
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パワーがでないなど
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パワーが100W(定格は80W)にならない原因
このTS−520Vは入手時既に100W改造済みでしたが、パワーは調整後でも50〜60程度です。
パワーがでなくなる原因として考えられるのは真空管の劣化です。今回手持ちのK−6022で確認しても同じ状態なので真空管の劣化ではなさそうです。
@プレート電圧は800Vで正常、ベース電流も60mAで正常でしたがスクリーングリッド電圧が無負荷時は210Vでしたが動作時は160Vしか供給されていませんでした。
A100W送信の場合は210V程度供給する必要があります。
BVタイプの終段スクリングリッド電源は高圧ユニット210Vを12KΩ抵抗で160V電圧を落とし供給しています。
C210V端子とFSB端子をジャンパーし210Vが供給されるようにしました。これでパワーは100Wになりました。
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送信部修理
@AC800X配線不良があったので配線し直しました。
AFSBは28MHzの出力を50Wに抑えるために終段のスクリーングリッド電圧を下げるためのものです。
28MHzを100W出力にする場合は210端子とFSB端子をジャンパーします。
B送信電波が出ない原因がどこにあるのか調べるために各基板の入出力ポイントをオシロスコープで調べました。
Cジェネレーション基板のアウトプット波形が表示されないことからジェネレーター基板に問題有りです。
D基板のダイオードやTRには異常はないようです。
E中々分からなかったのですが何のことはないQ1(3SK35)が取り外されていました。
部品取り用に入手した520Xから3SK35を取り外し取り付けたところ、電波が送信されるようになりました。
F73SK35を取り付けた結果ジェネレーション基板のアウト信号はオシロで綺麗に確認できております。
G発振周波数も仕様どうりに調整しました。
H動作には問題ないと思いますがCWモードの発振周波数が100Hzほどズレがあり調整しきれませんでした。
他のTS−520も同じような傾向があるようです。 |
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DC14X整流用シリコンダイオード交換
@DC14Xを得るためにダイオード4本による全波整流を行っています。
A滅多に起こらないことですがこのダイオードに不具合が有りました。
B一旦ダイオードを取り外し予備に保管していたものと交換しました。
CTS−520は10数台修理してきましたが電源周りの整流ダイオードの不良は初めてでした。
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BAIS電流は正常に流れているのにパワーが全くでない
各電圧は正常なのにSSB、CW、TUNEモードいずれでも全くパワ―がでない不具合に遭遇しました。
色々調べて見たところ、写真のように12BY7のピンが曲がって差し込まれていました。
どのような差し方をするとこのような状太になるのでしょうか?
ピンの曲りを修正したところ問題なく電波が出るようになりました。
ふるいむせんきには色々なトラブルがありますがこのようなトラブルは初めてです。
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劣化したFETの交換方法
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RF基板Q4、IF基板Q1の交換
TS−520の各基板はピンに線を絡めて配線されています。TS−830のようにコネクター接続でないので、基板を取り外すことは中々大変な作業となります。そこでRF基板のQ4とIF基板のQ1を例にその交換方法についてです。
IF基板Q1の場合
IF基板はジェネレーション基板とベース電流調整ボリュームなどが取り付けてある金具のネジを取り外すことによりIF基板プリント基板面からの作業が可能になります。
今回はQ1をハンダ吸い取り器で取り外し交換することができました。
RF基板Q4の場合
RF基板の取り外しは中々大変です。取り外してもコイルパックなども取り外さないとQ4は取り外せません。今回はRF基板を取り外すことなくQ4を交換しました。
Q4の足を残しカットします。
カットした足に新たにFETをハンダ付けしました。動作には問題が無いようです。 |
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