ヤエス HFトランシーバー FT−101Zシリーズ(Z、ZD) 

アナログ Zモデル


デジタル ZDモデル

 FT−101Zは101シリーズの最後のモデルになります。101シリーズと言っても101〜Eシリーズまでは設計思想も同一と考えて良いと思いますが、Zシリーズはトリオで言えばTS-520とTS-830の違いほど大きな違いが有るのでないかと思います。このFT−101Zにはアナログダイヤル表示(Zモデル)とデジタルカウンター表示方式(ZDモデル)の2つのモデルがあります。Zシリーズの中でも初期モデルでWACバンド備わっておりません。
 トリオでもTS−820にアナログダイヤルとデジタルカウンター表示方式の2つのモデルがありました。
FT−101ZはデジタルディスプレーのZDモデルと違ってアナログダイヤルが付いたタイプです。ZDモデルタイプは古くなるとLEDレベルメーターICの劣化により正常に表示できなくなるモデルが多いように思います。LEDレベルメーターICを交換すれば正常に表示するようになりますがこのICは入手が難しくなっております。(カウンター修復事例はこちらにも掲載しております。)この点アナログダイヤルはこのような心配もなく使えるので今となってはありがたいモデルと言えると思います。

FT−101Zシリーズレストア項目

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FT−101Zシリーズレストア項目
クリックすると該当項目の説明にスキップします。
・入手時の状態

・ロータリー、プッシュ、スナップ、VRなどの接触不良・ガリの修復

・VFOの不具合(ジャンプやドリフトの修復)

・カウンターの表示不具合と修理

・調整

・100改造

・受信が不安定になる原因のリレー交換

・クラリファイヤースイッチ不具合調整

・錆落とし、ファン・プラグ・ケース補修、ツマミなど洗浄、マイクコネクター交換

・電源コードの取り付け

・ケース塗装

写真をクリックすると大きくなります。

 

入手時の状態

入手時の状態

入手時の状態
@トーグルスイッチ、ボリューム、バンド切り替えロータリースイッチなどに接触不良、ガリが見られます。
Aモデルのコスト低減のためか250X100μF×2のチューブラコンデンサーが高圧部コンデンサーとして使用されています。
 FT−101や901では10Wモデルでも500X100μF×2の電解コンデンサーが使用されていました。
100W改造で250X100μF×2を500W100μF×2に交換しないままだとコンデンサーが高温になりますがパンクする前にヒューズが切れます。
Bケースの状態は比較的良い状態のものが多いようです。
C内部は埃で汚れているので電源オンは内部を清掃してからの方が良いようです。
DZモデルで一応送受信はできるもののカウンター表示に不具合が有るものが多いです。
 入手したDZモデルのすべてに大小のカウンターの不具合が見られました。
Eトリオではあまり見られないのですがVFOに周波数の飛びやドリフトが見られる無線機が多くあります。
Fプラグのソケット部分が固着して外れないことがまま見られます。
G送受信は問題がないもののIFの帯域幅に若干問題が出ているものがあります。
 この帯域幅の調整にはスイープジェネレーターなどの測定器が必要です。
HクラリファイヤースイッチのTX、RXスイッチなどのプッシュスイッチなどに硬く押し込んでしまうと戻らない状態のものが比較的多いです。
I電源コードが付いてい無いケースがものがあります。この電源コードの入手は難しいです。

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ロータリー、プッシュ、スナップ、VRなどの接触不良・ガリの修復
(記載例はTS−520での修復方法を事例として掲載しています)

 受信ができないなどのは各スイッチ等の接触不良が原因だったケースが多く見られます。ロータリースイッチなどの接触不良を修復しただけで正常に動作するようになることもまれではありません。
 
無線機等は長期間動作させないと、ロータリースイッチ、スナップスイッチ、プッシュスイッチなどのスイッチ関係の接点やボリュームの接触面が酸化皮膜等で接触不良になり、正常に動作しないことが多く見られます。接触不良が原因で全く送受信ができないこともあります。
 接触不良を解消しただけで元のように正常に動作する例は多くあります。
・全く受信ができない、
・各ボリューム類にガリや接触不良が見られる、
・AGCの切り替えができない、AGCをオフにしてもSメーターが振る、
・METER切り替えが上手くいかない、
・RIT調整ができない、
・RF ATTが動作しない、
・スタンバイスイッチを動作させても送信状態にならない
・バンドによって受信出来ない、
などは接点の接触不良が原因の場合が多く見られます。
 接点の修復は多くの場合接点洗浄剤で修復することができます。接点復活剤はNGです。
接点復活剤はべとべとする溶剤がそのまま接点周りに残りショートしたり、容量や抵抗値を示したりする危険が大です。
 接点洗浄剤は溶液が蒸発するのでこのような心配はありません。ただし接点洗浄剤の溶液も蒸発するまで多少時間が必要です。電源を入れるのは30分以上経ってからが無難です。
 接点復活剤を使用する場合はスプレー式はさけて、ハケや綿棒で接点に直接塗布する方法であればトラブル防止につながると思います。
 実際にこれまで30台弱のTS−520をレストアしてきましたが9割以上のTS−520が復活させることができました。勿論、これだけで復活するわけではありませんが、修理の第一歩です。
 接点修復でも受信できなかった事例は下記に掲載しています。

 さらに
VFOの特定の箇所で受信ができなくなる現象も長く動作させなかったために起こったローター部の接触不良が原因です。接点洗浄剤で修復できないときは、2000番紙ヤスリを接触面に差し込んで接触面を磨き、接点洗浄剤を塗布し何度か回転させて接触不良を解消することができます。

 ボリューム、ロータリースイッチ、リレーの接点不良の修復。
繰り返しますが接点修復には接点復活剤はNGです。溶液が残り修復不可能なトラブルを引き起こす可能性が大です。
@使用されているボリュームは写真のように隙間が空いている安価なボリュームが使用されています。これが幸いし隙間から接点洗浄剤を噴霧しガリなどが解消することができます。
Aバンド切り替え、モード切替、ファンクションの各ロータリースイッチも接点洗浄剤を振りかけスイッチを回転させて多くの場合修復できました。
Bリレー接点が黒く変色している場合は2000番の紙やすりをリレー接点に挟み込んで丁寧に落とし接点洗浄剤を振りかけます。なお、リレーは形は同じですが使用箇所が違うので注意が必要です。300Ωがアンテナ切り替え用です。

FT−101Zでのロータリースイッチなどの洗浄(さまざまな不具合修復)
 
無線機等は長期間動作させないと、ロータリースイッチ、スナップスイッチ、プッシュスイッチなどのスイッチ関係やボリュームなどの接点が酸化皮膜等で接触不良になり、正常に動作しないことが多く見られます。接触不良が原因で全く送受信ができないこともあります。
 接触不良を解消しただけで元のように正常に動作する例は多くあります。
・特定のバンド以外のバンドが受信ができない、
・各ボリューム類にガリや接触不良が見られる、
・AGCの切り替えができない、AGCをオフにしてもSメーターが振る、
・METER切り替えが上手くいかない、
などは接点の接触不良が原因がほとんどです。
 接点の修復は多くの場合接点洗浄剤で修復することができます。接点復活剤はNGです。
接点復活剤はべとべとする溶剤がそのまま接点周りに残りショートしたり、容量や抵抗値を示したりする危険が大です。
 接点洗浄剤は溶液が蒸発するのでこのような心配はありません。ただし接点洗浄剤の溶液も蒸発するまで多少時間が必要です。電源入力は30分以上経ってからが無難です。
 接点復活剤を使用する場合はスプレー式はさけて、ハケや綿棒で接点に直接塗布する方法であればトラブル防止につながると思います。
 多くのFT−101Z、ZDでも接点洗浄剤で修復することができました。
さらに
VFOの周波数の飛びやドリフト、特定の箇所で受信ができなくなる現象も長く動作させなかったために起こったローター部の接触不良が原因の場合が多いようです。
 2000番紙ヤスリを接触面に差し込んで接触面を磨き、接点洗浄剤を塗布し何度か回転させると多くは接触不良が解消できます。

ロータリースイッチなどの洗浄
@終段同調バリコン&モード切替スイッチ、バンド切替スイッチに接点不良&ガリがみられます。
A接点復活剤は無線機のロータリースイッチに振りかけるのは厳禁です。
B接点復活剤で復活することもありますが、トラブルが発生することの方が多いようです。
C接点復活剤は不揮発性の溶剤がベト付いたまま残ります。これがトラブルの要因になります。
Dスイッチをガチガチと回しながら揮発性の接点洗浄剤をスプレーすれば多くの場合解消できます。
Eそれでも解消しない場合は接点復活剤を少量麺棒か筆に付けて接点に染み込ませるようにすると良いと思います。

ボリュームのガリ解消
@入手したFT−101Z、ZDには例外なく音量ボリューム、RFボリュームにガリが見られます。
A暫らく使用していないリグのガリはボリュームを何度か回すと解消することが多いようです。
BFT-101Z、ZDでも何度か廻していたところガリはほぼ解消されました。接点洗浄剤でも解消することが多いです。
Cそれでもガリが解消できない場合はボリュームの交換が一番ですが同型の2連ボリュームの入手は容易でありません。
Dその場合はボリュームを解体しボリューム抵抗面を2B程度の鉛筆で数度軽くなぞるとガリが解消します。
E今までの経験でその後ガリが再現したケースは有りませんのでかなり有効だと思います。ガリに悩んだ場合は一度ダメ元で試してみると良いと思います。
F原理は鉛筆の芯は炭素(電気を通します)が主成分です。傷付いたボリューム表面を炭素粒子が埋め抵抗面が改善しガリが解消するということだと思います。

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VFOの不具合(ジャンプやドリフトの修復)

 VFOの周波数ジャンプやドリフトについて調べていたところJA0QON OMのHPに全く同じ現象が記載されているページを見つけました。
このページの対処方法を参考に対処したところドリフトについては解消することができました。周波数の数Khzジャンプはほかの原因がありそうです。以下JA0QON OMの記載を一部転載して対処方法を記載します。
@ このVFOは5.5MHZ〜5.0MHZを出力しています。出力をオシロでみると、発振振幅の変動が突如目で見てわかる程度にあります。
Aそれに伴い、発振周波数がピュー〜と変化しながら数百HZ変化していきます。
B1時間ほど経過すると発振周波数も結構安定してきます。
Cダイヤル下のVFOプッシュスイッチをオン・オフしても問題はありません。このスイッチには接触不良が結構ありますが今回は大丈夫です。
Dスイッチユニットを外し、VFOに行く電源6Vをショートして迂回して見ましたが症状は解決しません。電源の問題ではなさそうです。
この電源は8Xをバリキャップで6Xに落とし安定化を図っております。
E電源の不安定やスイッチユニットの接触不良が原因では無いのでVFOユニットを外し調べることにしました。

VFOユニットの取外し
@RFユニット(PB2154)のTX-INプラグが邪魔なので取り外します。
Aアナログダイヤルユニットを取り外します。
BVFOユニットへのコネクタやアース線を外します。
CVFOユニット前面パネルの大きなネジを外しユニットを引き出しました。
D外部安定化電源の6Vを供給し、オシロで出力波形を確認してみました。
E電源投入時に出力振幅が変化し、それに合わせて消費電流が若干多く流れるように変化します。
F時間が経ち、発振出力が安定してくると、消費電流も安定し、出力も最大となり、発振周波数もかなり安定します。
G 安定時および発症時にダイヤル(バリコン)をぐるぐる回しても、症状には影響無いようです。

原因調査
@バリコンのロータがアースの接触不良をチェックしましたが大丈夫です。
AVFO基板外のバリコン、コンデンサを叩いてみましたが、変化はありません。
BVFO基板内の各トランジスタの電極電圧を測ってみましたが異常はありません。
CVcc(6V)に接続しているチョークコイル(L03)を揺らすと波形に変化が現れました。
DコイルはQ1(2SC372)とQ2(2SK19)に接続されておりQ2のドレインの電圧を測りながら、L03を揺らすと電圧が変化します。
Eコイルのハンダ付け状態を拡大鏡でよく観察するとわずかな亀裂が見られます。
Fもしやと思い、ハンダを付け直してみました。
G消費電流も安定し以前より発振振幅も大きくなり、発振周波数も極めて安定しました。
この処置で、一見症状は消えたように見えましたが、VFOを組み込んでテストするとやはり周波数が数Khzジャンプする症状は残りました。

ジャンプの原因
FT−101Z、ZDVFOにはクライファイヤー機能が付いています。
受信用押釦をオンにすると送信周波数に関係なくVFOに供給する電圧をボリュームで変化させて受信周波数を変えることができます。
周波数のジャンプはこのオンオフスイッチとボリュームの接触不良に原因があったようです。
接点洗浄剤&接点復活剤で接触不良を解消したところ、周波数のジャンプはなくなりました。
これで周波数の変動はなくなりました。マーカー信号を受信していてもビート音はほぼ一定になります。

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カウンターの表示不具合と修理



カウンターの表示不具合と修理1
@FT-101Zの初期型のカウンターです。
A後期タイプのカウンターでは、このカウンターのように個別機能のTTLのMSIではなく1個のカスタムLSIを使っています。
B不良箇所の特定はユニットのメタルケースの蓋を上下ともに取り、信号をオシロスコープで追っていくことで問題を見つけます。
C)10MHzの表示が3に固定されているのは、10MHzの桁のBCDカウンターの不良の可能性があります。ラッチのIC(7475)のEN信号の配線が切れている可能性もあります。この時代の両面基板のスルーホールは形成が不安定定で、経年変化で腐食していて、配線が切れていることは良くあります。
D)1kHzの表示で一部表示が欠けるのは、デコーダICの出力の配線が切れている可能性が高いようです。
Eこれらを踏まえ色々調べてみましたが、原因の特定には到りませんでした。さらに、裏表の2重プリント基板構成で部品の取り外しなどで更なるトラブル発生も危惧されます。
F悶々とした日を過ごしてたところ、幸運にもこのタイプのカウンター修理経験のあるJA1のOMさんに修理を引き受けていただけることになり、急遽お願いすることになりました。
G1kHzの桁の表示で"e"の位置のセグメントが点灯しない原因はLEDデコーダドライバーの MSM561 のピンで電圧が出ておらず、このICの不良とのことでした。
H10MHzの桁が"3"の固定されているのも、やはり MSM561 の不良で、このICへの信号は、カウンターICの 74LS196 から 入ってきていにもかかわらず、表示は"3"のみもやはりMSM561の不良とのことでした。
IこのようなことでMSM561の交換により正しく表示されるようになりました。
Jこのユニットは非常に発熱が大きく、今回ICが2つ不良になっているのも、この運転温度が高すぎることに無関係ではないようです。初期のものは13Vラインから直接電源を供給し、内部で5Vに落としていますので、消費電流500mA+ で4Wほど無駄にしています。後期は8Vから供給するようになり1.5W程度になっています。もし、13Vが供給されているようでしたら、電源ラインに直列に8Ω程度の抵抗で電圧降下させることも、今後の長期の使用のためには良いことです。とのアドバイスを頂き測ってみたところこの8Xで電圧降下の必要性は無いようです。
いずれにしても、丁寧にご対応頂いたOMさんに深く感謝しております。今後もトラブルに会ったときは、今回のご指導を参考に対応してみたいと思っております。感謝!感謝!です。

カウンターの表示不具合と修理2 周波数カウンターの表示欠け&ICの入手
表示欠けの可能性としては
@100Hzの表示で一部表示が欠けるのは、デコーダICの出力の配線が切れている。
A7セグLEDを実装している小基板への配線はハンダ付けで基板ごと機械的にも固定しあり、その部分のハンダのクラックもセグメント単位での不点灯の問題を引き起こす可能性がある。
B7セグLED不良ということもありえますが、可能性としては低いと思います。(今回はこれが原因でした。)
(ICの不良と思い込んで)そこで早速MSM561を手配しました。
この種のICはかなり以前に製造中止で中々入手が難しくなっているようですが、横浜のタイロックで入手できました。
金額は若干高かったのですが、大変丁寧な対応をして頂き入手することができました。エアーパックに二重包装です。将来に備え今回2個購入しました。
 原因特定前にMSM561を手配したのがそもそもの誤りだったことに気付くのは商品が到着した後でした。
当たり前のことですが原因調査→特定→必要部品の手配→部品到着→部品交換修理です。
今回は以前の修理経験からICの不良と思い込んでしまったようです。

原因調査
実際に調査をしたところ
@100Hzの桁の表示で"e"の位置のセグメントが点灯するかどうかチェックして見たところ点灯しません。
A他のLEDのセグメントはダイオードテストで光ります。
B1Khz〜10MHzLEDのセグメント"e"は問題なく光ります。
めったにないと思った100Hzの桁の表示で"e"の位置のセグメントの断線です。
この7セグLEDはHPの5082-7623というタイプのものです。入手できれば修理できるのですが・・・・・・・・
この7セグLEDは5個セットの販売のみで5000円とのこと、100HZはマスクして非表示とすることにしました。
このタイプの周波数カウンター修理についてはこちらも参考にしてください。
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調整

調整


CW


USB


LSB

調整と保守の注意点
@無線機はメーカーで完全に調整し出荷しているので再調整は必要ないと思います。ただ、長期間ご使用している間に部品の経年変化などによって、多少調整した状態に変化を生ずることはあります。さらに、調整には標準信号発生器(SSG)、周波数カウンタ、オシロスコープ(SCOPE)、RFプローブ付VTVMなどの測定器を必要となります。これら測定器がない場合には、コイルのコアなどには手をふれない方が無難です。
VOX回路の調整
@アンチトリップ入力レベルの調整(裏パネルのVR9)は任意のバンド、周波数でSSB電波を受信、適当な音量にAF GAINを調節します。
Aこの状態で,マイクロホンに向って送話したときにVOX動作をすることを確認します。
VOX復帰時間(DELAY)の調節(パネル面のVR2))
@VOXで送信し、送話が切れてから受信にもどるまでの時間を調整します。
ACW送信のブレークイン方式の送信から受信にもどる復帰時間もVR2で調整します。
CWサイドトーンの音量調整(VR10)
@CWの送信でキーイングモニタのサイドトーン音量調整はVR10を時計方向にまわすほど音量が大きくなるので好みの音量に調整します。
マーカ回路の調整
@5MHzの標準電波を受信します.
ANB・MARKスイッチでマーカ信号を発振させて、25kHzのマーカ信号と標準電波のビートを受信し、TC501でゼロビートをとります。
キャリア発振回路の調整
SSBキャリアポイントの調整(TC503,TC504)、キャリアバランスの調整(VR501,TC502)は測定器が無い場合は触れないほうが良いと思います。そんなに大きいずれは無いはずです。
Sメータの調整(VR402,VR403,VR405)
@VR403をまわしてSメータを0(振れ始める位置)になるように調整します。
Aマーカー発振の周波数を14.25MHzの受信周波数に合わせPRESELECTを最大感度になるよう調整します。
B他の信頼できる受信機と同程度になるようにようVR405を調整します。本来はSSG出力100dBでS9+60dBです。
lF WIDTHの調整
@BAND ……………20m、DIAL‥…‥‥14.2MHz、RF GAIN…………時計方向にまわし切る、WIDTH SW……‥OFF、MODE…・・…………USBに設定しPRESELECTをまわしてセットノイズ最大の同調点に合わせます。
A周波数カウンタをTP411に接続、周波数が19.7475MHzになるようWIDTH基板(PB−1972)のVR1501を調整します。
BWIDTH SWをON、WIDTH CONTを中央の位置にして周波数が19.7475MHzになるようVR404を調整します.
ALCメータのゼロ調整(VR401)
@任意のバンド、モードUSB、マイク入力には何も加えずに送信します。
Aメー、スイッチをALCに切り換えて,VR401をまわしてメータ指示をゼロの位置に設定します。
終段管のバイアス電圧の調整(VR1001)
@MIC GAINを反時計方向にまわし切り、USBまたはLSBで送信状態にします。
AメータスイッチをICにしてメータの指示が50mAになるようVR1001を調整します。
VFOユニットの調整
問題なく受信できていればそのまま手を触れないほうが無難です。厳密にはTC802のVFO出力レベル調整用トリマコンデンサーを回し出力レベルを100mVに調整します.
PREMIX LOCAL(XTAL)ユニットの調整
@各バンドの出力が600kHz幅の帯域になるようコアを調整します。
Aこの調整はピーク調整ではないためスイープジェネレータとオシロスコープが必要になりますので、測定器が無い場合は手を触れない方が無難です。
ディジタルダイアルの較正
キャリア発振の周波数を変更しない限り較正の必要はないとおもいます。フィルタの交換などで周波数を補正した場合にはカウンタユニットスイッチ設定することにより±200Hzの範囲で調整することができます。
中和の調整(TC1)
終段管の交換によって、中和条件がわずかにずれることがあります。中和の調整にはTC1および周辺回路には高圧がかかっているので絶縁物でできたドライバを使用します。
@BAND 10m、周波数29MHz、CWで最大出力の70%ぐらいの出力になるようキャリアを挿入して送信します。
APLATEツマミをまわしたときのICメーターのディップ点と送信出力の最大点が一致するようにTC1を調整します.

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100W改造

Z、ZDとZD、ZDSタイプの違い

@100W、10Wの配線図はヤエスマニアルサービスから入手できます。
A100W型の終段スクリングリッド電圧は直流210X、を使用しています。
 10W型では160Xを2.2KΩ経由で加えています。
Bプレート電圧も800Xが使用されます。10W型では400Xです。
Cバイアス電圧が10Wでは抑えられています。

真空管ソケットの入手
@左の写真が改造前のファイナルの配線の状態です。真空管の面にはヒータの代わりになる6Ωの抵抗が取り付けられています。
ATS−520、ヤエスでもFT−101Zの場合普通のGT管ソケットが使用できますが、このFT—101Zはソケットの足の形が特殊で普通のソケットは差し込めません。
Bやむを得ないので、ネットで探しオークションで入手することができました。
特殊部品の使用はやめてもらいたいものですが、今どきの無線機は一層特殊ICがいたるところで使用されているので、部品の製造中止と共に無線機の寿命も尽きることになってしまいますね。

ファイナル基板等の改造
@グリッドに入っている15Pのコンデンサー、ヒーター代わりの6Ω抵抗を取り外します。
Aグリッドにパラ止め、スクリンーグリッドに100Ω抵抗、パスコンなどを追加します。
B配線図と基板を見比べ誤りが無ければファイナル基板部分の改造は完了です。
C250X100μFチューブラコンデンサーを500X100μF電解コンデンサーに取り替えます。
Dプレートのパラ止め&プレートキャップを自作し取り付けました。

スクリーングリッド電源の変更
@回路上はモードスイッチ経由でスクリーングリッドに210Xを接続するようになっています。
Aスクリーングリドへ接続されている配線をモードスイッチから切り離し直接210X端子(貫通コンデンサー)に接続しました。

バイアス電源の変更
@10W型では、終段プレート電圧などが低くなっているためバイアス回路のR1016 4.7KΩがショートされています。
Aこのショートのための赤丸のジャンパー線を取り外しました。
Bバイアス電圧はSSBモードでプレート電流が50mA流れるようにVR1001で調整します。

冷却ファンの取り付け
 冷却ファンは新たにFT−101B用のファンを取り付けました。
@冷却ファンの差し込みソケットはFT−101Z用は2本足ですがFT−101B用のファンはソケットが4本足です。
 AC100Xですが1本はAC100XをACコンデンサー1μF経由で供給する構造になっています。
A写真のようにアルミ板を加工しソケットとACコンデンサーを取り付けました。

改造の結果

1.9〜28MHzとも100Wです。
若干の問題
@プリセレクト位置で受信感度最大値と送信出力最大値が若干異なります。ギロチンの特性かもしてません。
 送信出力最大値でも受信感度に特に問題はありません。
A中和を取リ直しました。

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受信が不安定になる原因のリレー交換

受信が不安定になる原因
 AF基板のリレーが原因で、時々受信できなくなります。
@ここに使用されているリレーはFT−102RF部に使用されている富士通製リレーで接触不良が起こることで良く知られています。
A未使用のリレーがあったので交換しました。
B基板ハンダに劣化が見られたので半田ごてで全体をなぞりました。

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クラリファイヤースイッチ不具合調整

クラリファイヤースイッチ不具合調整
@クラリファイヤースイッチのTX、RXスイッチが共に硬く押し込んでしまうと戻りません。
Aクラリファイヤーユニットを取り外してみると写真のように斜めに部品が取り付けられています。他のFT−101ZDではこんなことは有りませんでした。
Bスイッチはリング状のバネの位置をずらし正常に動作するようになりました。
Cユニットを取り付けるときにナット一つ分をスペーサー代わりに部品の斜め取り付けを補正しました。

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錆落とし、ファン・プラグ・ケース補修、ツマミなど洗浄、マイクコネクター交換

錆落とし
 
40年近くたっているためかケースのほか内部にも錆が見られました。
@スピーカー周りは酷く赤錆で腐食していました。
A正面パネル取付金具周りにも錆が浮き出ています。
錆びている部分は錆落剤で落とし腐食防止を施しました。

ファンの補修
 
クーリングファンも錆や汚れが目立っていたので、一旦解体し清掃と塗装を施しました。
@ファンは埃を取り除き、回転部分に油を抽入しました。
Aファンケースは錆が浮き出ていたので錆を落とし再塗装しました。金色塗装は悪戯心です。

ツマミなどの洗浄
@ツマミが汚れていたので洗浄しました。洗浄にはマジックリンを使用しましたが、長時間マジックリンに漬けておくとアルミが腐食することがあるので注意が必要です。
A正面パネルはヤニで汚れていたのでシンプルグリーンで洗浄しました。あまり目立ちませんが所々小さな塗装の剥がれみられます。同色系の塗装が入手できれば補修ができるのですが、どなたか塗装の型番知りませんか。

ケースの補正
@ヘコミやユガミのあった裏面ケースを万力やハンマーで慎重に修復しました。これで塗装を施せばまさに板金塗装修理です。
A底ケースを取り付ける金具が破損していたので、アルミ板を加工し取り付けました。
Bこれで重い無線機を支えることができると思います。
C取り付けたアルミ板は2mm厚で3ミリビスタップを切っています。

破損プラグの補修
@破損したプラグはそのままでも良かったのですが、見た目と一旦プラグを抜くと正しく差し込みことが難しくなるので補修することにしました。
Aプラスチック補修剤を良く練りこんで破損箇所に埋め込み補修しました。プラスチック補修剤は一旦固まると通常のプラスチックと同等の強度があります。
Bプラグを間違って抜かないようにさらにテーピングして抜けないようにしました。
見た目も良くなったと思います。

マイクコネクター交換
 マイクコネクターはオリジナルでは4Pが使用されています。
何故8Pに変更したかは不明ですが、マイクコネクーが8Pに交換されていました。
配線が変更されていて、マイクPTTが動作しないようになっていたのでオリジナル配線に戻しました。
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電源コードの取り付け

電源コードの取り付け
@電源コードが付いていなかったので新たに取り付けました。
A取り付けは差込プラグを加工し差し込みます。
B万一のショートを防ぐためプラグに絶縁板を取り付けました。
C電源コードが抜けないようにアルミ板で囲いを作りました。
Dハンダ付けなどしていないので今回取り付けたものを取り外せはオリジナル電源コードがそのまま差し込めます。

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ケース塗装

ケース塗装

@ケースは擦り傷や錆が浮き出ている状態です。
A錆はブラッシと錆落剤で落としました。
Bほんの少しでも凸凹のまま塗装すると塗装表面にそのまま凸凹が出てしまいます。
Cここは根気良く表面を紙やすりなどで磨き上げます。
D目立つキズやヘコミにはパテの埋め込みが有効です。
Eグレースプレー塗装を3度繰り返し、その後艶消し透明スプレー塗装を施しました。

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