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FDISKの操作方法

 ハードディスクを購入した時は、フォーマットの前にパソコンでどんなファイルシステムを使用するのか、設定が必要です。この設定ソフトがFDISKです。

各バージョンで使用可能なファイルシステム

  WIN95 WIN95 OSR2 WIN98 WIN ME WIN NT4.0 2000、XP
FAT16
FAT32 × ×
NTFS4 × × × ×
NTFS5 × × × × SP4以降


ファイルシステムで管理可能なディスクサイズ(1ドライブ[=1パーティション]につき)

ファイルシステム 1ドライブの最大サイズ 最大ファイルサイズ 備   考
FAT16 2G(ギガ)バイト 2G(ギガ)バイト NT・2000・XPで利用の場合、
最大4Gバイトのドライブサイズ可能
FAT32 2T(テラ)バイト 4G(ギガ)バイト 2000、XPで利用する場合、
最大32Gバイトのドライブサイズ
NTFS4および5 2T(テラ)バイト 2T(テラ)バイト  


パーティションが一つの場合
パーティションが複数の場合
パーティションの削除の場合

 ここでの説明は、ハードディスクドライブが、まだパーティションの設定を行っていない場合のものです。すでにパーティションが設定されている場合で、パーティションを削除する方法は、パーティションの削除で説明します。

(パーティション1つの場合)

1.事前準備
@MS-DOSシステム(Winndows起動ディスク)FDを用意します。
AこのFDに、FDISKとFORMATを入れておきます。
Bまた、ディスク容量が64Gを超える場合は予めマイクロソフトのホームページから修正プログラムを入手して、更新したFDISKを使用します。修正前のFDISKは64Gを越える容量のディスクの正しい設定が出来ませんので注意して下さい。
2.MS-DOSの起動、
 「FDISK」と入力します。
 写真例はWindows98MS-DOSプロンプトからの入力例です。以下同じ。

3.FAT326の選択
 左の画面がFDISKの最初の画面です。
 ハードディスクのフォーマットには、FAT16とFAT32という2種類があります。
 両者の違いは、FAT32の方が多くのファイル数を管理でき、ファイルサイズの最大容量も大きくなっています。
 FAT16でフォーマットする場合は、「N」を、FAT32でフォーマットする場合は、「Y」を入力し、「Enter」キーを押します。
 通常は、FAT32でフォーマットするので「Y」のまま「Enter」キーを押します。

4.ハードディスクの変更
 「4」を入力し「Enter」キーを押します。
 この作業を行わないで、以降の作業を行うと、誤って別のハードディスクを初期化してしまう危険があるので、注意が必要です。

5.ハードディスクドライブの選択
 この例はハードディスクを1つのパーティション(Cドライブのみ)に設定したパソコンに28824Mバイトのハードディスクを追加した例です。
 ディスクの項目には、そのパソコンに接続されているハードディスクが、すべて表示されます。どれが対象となるハードディスクなのか、その表示される容量を確認し、その番号を選択します。
 間違ったハードディスクを選択すると、そのハードディスクを初期化してしまうことになります。
 この例では「2」が追加したドライブですので「2」を入力し、「Enter」キーを押します。

6.パーティション(領域)の設定
 「現在のハードディスク」の右側の数字が、先ほど選んだドライブ番号になっていることを確認します。この例では「2」です。
 追加したハードディスクを使用できるようにするには、「パーティション(領域)の設定」→「フォーマット」という手順で作業を進めます。
 「1」を入力し、「Enter」キーを押します。

7.基本MS-DOS領域の作成−1(パーティション1つの場合)
 パーティション(領域)は、1つのハードディスクドライブに対して複数のパーティション(領域)を設定できます。ハードディスクをどのような構成に分割(パーティション分割)するかを、予め決めておく必要があります。
 この例では、ハードディスクを1つのパーティション(複数のパーティション(領域)に分割しない)に設定する方法です。
 「1」]を入力し、「Enter」キーを押します。
 複数パーティションの設定方法は、「複数パーティーションの設定」に記載してあります。

8.基本MS-DOS領域の作成−2(パーティション1つの場合)
 ドライブのチェックが開始されますので、終わるまで待ちます。

9.基本MS-DOS領域の作成−3(パーティション1つの場合)
 実装したハードディスクを、1つのパーティション(領域)で設定します。
1つだけのパーティションに最大サイズを割り当てますから、「Y」を入力し、「Enter」キーを押します。

10.基本MS-DOS領域の作成−4(パーティション1つの場合)
 再度ドライブのチェックが開始されますので、終わるまで待ちます。

11.基本MS-DOS領域の作成−5(パーティション1つの場合)
 ドライブのチェックが終わると、左の画面が表示されます。これで設定完了です。
 「Esc」キーを押すと、FDISKの最初の画面に戻ります。

12.設定した領域の確認(パーティション1つの場合)
 「FDISKオプション選択」画面(項目6の画面)で、「4」を入力し、「Enter」キーを押すと、設定した領域が表示されます。
 ハードディスクドライブが、「D:」ドライブとして設定されたことを示しています。
 問題なければ、「Esc」キーを押して、「FDISKオプション選択」画面(項目6の画面)に戻ります。
 問題がある場合は、領域の削除を行った上で、再度、領域の設定を行います。
 領域の削除の方法については「領域削除」に記載しております。

13.FDISKの終了
 「FDISKオプション選択」画面で、「Esc」キーを押すと、FDISKは終了します。
 FDISK終了前に、「再起動後にフォーマットが必要です」という画面が表示されましたら、さらに「Esc」キーを押して、FDISKを終了させます。 

ハードディスクの
フォーマット

14.ハードディスクのフォーマット−1
 Dドライブをフォーマットするので、「FORMAT D:」を入力し「Enter」キーを押します。
 これでフォーマットが開始されます。あとはフォーマットが終了するのをじっと待ちます。
 フォーマットはWindowsから実行しても良いのですが、WindowsXPの場合32G以上のハードディスクの場合、ファイルシステムはNTFSが選択され、FAT32を選択することが出来ませんので、注意が必要です。
 FAT32ファイルシステムにしたい場合はWindows98の起動用MS-DOSなどを使用する必要があります。


(パーティションが複数の場合)

7.拡張領域の作成−1(複数パーティションの場合)
 1つの拡張領域の中に2つの論理領域を作る(パーティション(領域)分割)方法です。まず最初に、拡張領域を作成します。
 「2」を入力し、「Enter」キーを押します。
 パーティション1つだけの設定(ハードディスク全体を1つのドライブにする)方法は、上で説明しています。

8.拡張領域の作成−2(複数パーティションの場合)
 「拡張領域 MS-DOS 領域の作成」が始まり、ドライブのチェックが開始されますので、終わるまで待ちます。

9.拡張領域の作成−3(複数パーティションの場合)
 ドライブのチェックが終わると、拡張領域に割り当てる割合を決めます。
 ここでは、1つの拡張領域に2つの論理領域を作るので、「割り当て可能な最大数値」のまま「Enter」キーを押します。

10.拡張領域の作成−4(複数パーティションの場合)
 拡張領域が作成された画面が出ら、「Esc」キーを押します。

11.論理領域の作成−1(複数パーティションの場合)
 拡張領域内に論理領域を作成するための、ドライブのチェックが始まります。

12.論理領域の作成−2(複数パーティションの場合)
 ドライブのチェックが終わると、論理ドライブに割り当てる領域を決める画面が表示されます。

13.論理領域の作成−3(複数パーティションの場合)
 ここでは、論理ドライブに割り当て可能な最大領域28616Mバイトのうち、15000MBを1つ目の論理ドライブに割り当てますので、「15000」と入力して、「Enter」キーを押します。
 入力する数値は、最大領域を超えない限り自由です。作りたい領域の容量を入力します。ただし、1つの拡張領域に作成可能な論理領域は最大4つまでですので、確保する領域の容量に注意します。

14.論理領域の作成−4(複数パーティションの場合)
 1つ目の論理領域が割り当てられますと、未割り当て領域に対してのドライブのチェックが 再び始まります。
 1つ目の論理領域とは、左の画面では「D:」として認識されている領域です。

15.論理領域の作成−5(複数パーティションの場合)
 未割り当ての領域内に2つ目の論理ドライブを作成します。
 ここでは、残りの論理ドライブに割り当て可能な最大領域13610Mバイトのすべてを割り当てますので、そのまま「Enter」キーを押します。

16.論理領域の作成−6(複数パーティションの場合)
 ハードディスクドライブが2つの領域に分けられ、「D:」と「E:」ドライブとして設定されたところが左の画面です。
 問題がなければ、「Esc」キーを押して、「FDISKオプション選択」画面に戻ります。

17.設定した領域の確認−1(複数パーティションの場合)
 確保した領域情報の確認のために、「4」を入力し、「Enter」キーを押します。

18.設定した領域の確認−2(複数パーティションの場合)
 最初に拡張領域の情報が表示されます。引き続き作成した論理領域の確認をしますので、「Y」]と入力されていることを確認し「Enter」キーを押します。

19.設定した領域の確認−3(複数パーティションの場合)
 作成した論理領域が表示されます。問題がなければ、「Esc」キーを押し、「FDISKオプション選択」画面(項目17の画面)に戻ります。
 容量の指定を間違えた場合など、やり直しが必要な場合には、まず確保した領域の削除が必要となります。領域の削除を行った後に、再度、領域の指定を行ってください。
 拡張領域の削除の方法については、別に解説していますので参考にしてください。

20.FDISKの終了
 「FDISKオプション選択」画面(項目17の画面)で、「Esc」キーを押すと、FDISKは終了します。
 フォーマットについては「パーティーション1つの場合」14の通りです。


 パーティション領域の削除方法について説明します。途中までは、基本パーティション領域一つだけの場合も、2つ以上の領域を作成している場合も手順は同じです。

1.MS-DOSの起動
 パーティション1つの場合と同じです。
2.FDISKの実行
 「fdisk」と入力し、「Enter」キーを押します。
左の例はWindows MS-DOSプロンプトでの入力例です。

3.FAT326の選択
 右の画面がFDISKの最初の画面です。
 ハードディスクのフォーマットには、FAT16とFAT32という2種類があります。
 両者の違いは、FAT32の方が多くのファイル数を管理でき、ファイルサイズの最大容量も大きくなっています。
 FAT16でフォーマットする場合は、「N」を、FAT32でフォーマットする場合は、「Y」を入力し、「Enter」キーを押します。
 通常は、FAT32でフォーマットするので「Y」のまま「Enter」キーを押します。

4.ハードディスクの変更
 「5」を入力し「Enter」キーを押します。
 この作業を行わないで、以降の作業を行うと、誤って別のハードディスクを初期化してしまう危険があるので、注意が必要です。

5.ハードディスクドライブの選択
 この例はハードディスクを2つのパーティション(CドライブとDドライブ)に設定したパソコンに28824Mバイトのハードディスクを実装した例です。
 ディスクの項目には、そのパソコンに接続されているハードディスクが、すべて表示されます。どれが対象となるハードディスクなのか、その表示される容量を確認し、その番号を選択します。
 間違ったハードディスクを選択すると、そのハードディスクを初期化してしまうことになります。
 この例では「2」が実装したドライブですので「2」を入力し、「Enter」キーを押します。

6.パーティション(領域)の設定
 [現在のハードディスク]の右側の数字が、先ほど選んだドライブ番号になっていることをまず確認してください。この例では「2」]です。
 確認したら、「3」を入力し、「Enter」キーを押します。

7.基本MS-DOS領域の削除−1(パーティション1つの場合)
 ハードディスクが1つのパーティションだけ(複数のパーティション(領域)に分割していない)の場合の削除方法です。
 「1」]を入力し、「Enter」キーを押します。

8.基本MS-DOS領域の削除−2(パーティション1つの場合)
 削除する領域を選択します。この場合は、1つしかありませんので、「1」]のまま「Enter」キーを押します。

9.基本MS-DOS領域の削除−3(パーティション1つの場合)
 「ボリュームラベル」が設定されている場合は、そのボリュームラベルの名前を入力して、「Enter」キーを押します。
 「ボリュームラベル」が設定されていない場合は、「Enter」キーを押します。

10.基本MS-DOS領域の削除−4(パーティション1つの場合)
 削除の確認メッセージが表示されたら、「Y」]を入力し、「Enter」キーを押します。

11.基本MS-DOS領域の削除−5(パーティション1つの場合)
 削除が正常に完了すると、右の画面が表示されます。「Esc」キーを押します。「FDISKオプション選択」画面に戻ります。

12.FDISKの終了−1
 以上で、削除の作業は終了しました。
 「FDISKオプション選択」画面で、「Esc」キーを押すと、FDISKは終了します。
 新たなパーティション設定はパーティションが一つの場合、またはパーティションが複数の場合を参照してください。フォーマットについては「パーティーション1つの場合」14の通りです。
 また、Windows98などで、DOSプロンプトからFDISKを実行しパーティションを削除、変更した場合は、一旦Windowsを終了させて再起動するか、MS-DOSを起動し、フォーマットする必要があります。そのまま、実行すると、FDISK実行前の状態をシステムが認識しており、変更内容が反映されません。

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