オンキョーCDプレーヤーIntegra インテグラC-700は1985年はじめて光デジタルフィルター出力とD/Aコンバーターとの間を、光ファイバーで結合する光伝送方式を採用したCDプレーヤーというのが当時の売りでした。価格は149,000円と当時のCDプレーヤーの中でも高額でした。
 性能は価格以上で現在の高級CDプレーヤーと比較しても遜色は全くりません。むしろアナログ的な音質を醸し出しているのでないかとさえ思います。
 このC−700とアーキュフェーズのプリメインアンプ、スピーカーセレッション ディットン66を組み合わせて楽しんでました。
唯一の問題は、経年変化で4〜5年するとCDトレーがスムースに出し入れできなることではないでしょうか。
C−700はレジェクトボタンを押すとCDトレーが押し出され、再度押すとCDトレーが格納されて準備が整います。この出し入れはモーターとモーターにつながるプーリーをゴムベルトで連結し動作させる構造です。
経年変化でこのゴムベルトが伸びたり劣化したりしてトレーの出し入れがスムースにできなくなります。このゴムベルトを交換すれば問題は解決します。
 しかし、ベルトの交換は簡単ではありません。メーカーに問い合わせても古い物なので交換方法を把握している技術者はおりませんでした。(何度かメール、電話などでやりとりしました。) C−700の後継機のC−701はその点容易に交換が可能です。この欠点を改善したのでないでしょうか。
 何度かベルトを交換すべく挑戦してみたのですがCDトレーを外すことができず断念していました。そこでオークションでジャンクのC−700を購入し分解して内部構造を調べようと思い入手を考えたのですがC−700の人気は高く動作不良のジャンクでも5000円以上で取引されています。
送料も含めるととても手が出ない状態です。
 このような状況で2年近く入手の機会を狙っていたのですが、ダメもとのつもりで再度交換すべく挑戦しトレー出し入れができるようになりました。分かってしまえば簡単です。
 C−700をお持ちで同じトラブルを抱えている方の参考になるように交換手順を以下にまとめました。

(写真をクリックすると大きくなります。)

CDトレーの上部抑え板の取り外し
@C−700の上蓋、下蓋を取り外します。
A赤丸部のビス及び中央部の抑えようバネを外します。
これで上部の抑え板を取り外しことができます。
抑え板を外さないとトレー出し入れ用の歯車が取り外せません。

歯車の取り外し
 上部抑え板はネジ側を少し持ち上げるようにして取り外すことができます。
歯車は上部に引き抜きます。少し硬いのでマイナスドライバーなどで歯車底部を持ち上げるようにすると外せます。
この歯車を外さないと裏面モータ部が取り外せません。

ゴムベルト格納個所基板取り外し
 裏面の赤丸のビスを外すとモーターユニットは外れます。多くのCDプレーヤーの場合トレーを動作させる歯車やプリーはCDトレー下部や横に設置されていることが多いようです。C−700の場合歯車とプリーはC−700の裏側プリント基板下部にモター付きユニット内部に格納されています。格納場所が分かれば交換は簡単です。
まず、基板を取り外します。取り外すには黒丸部(コネウターではありません。)以外のコネクターを引き抜きます。 赤丸部ビスを取ればプリント基板は外せます。
配線が2個所結束バンドで固定されているのでこれをカットしないと基板は取り外せません。

モーターユニット取り外し 
 モーター部赤丸部ビスを取り外せばユニットが取り外せます。

モーターユニットの裏蓋を外す
 
モーターユニットの裏蓋ビス3か所を取るとモーター部裏蓋が外れます。
その後緩んだゴムベルトを取り外します。

ゴムベルト交換
 
左が取り外したゴムベルトです。
右が交換したベルトです。少し小さめですが動作に問題はありません。

分解した時の逆の手順を踏んで再組立てるれば修復完了です。
再組立てに際しカットした結束バンド2個所の配線は忘れずに再度結束しておきます。

 

下のイラストをクリックするとそのページを表示します。


Home

プロフィール

製作・実験


シャック


アンテナ


QSLカード


SSTV・衛星


パソコン


デコパージュ


オーディオ


ブンちゃん


健康