一般歯科

患者様が通常、歯科医院にご来院し、まず受けられる治療の大半が一般歯科です。ここから患者様の歯の状態により専門的な治療や予防歯科のご案内を行います。まずは、現状の歯のお悩みやご不安点などお気軽にお聞かせください。

基本的な治療の流れ

問診
歯科治療に対するご希望やお悩みをにお伝え下さい。
当院からは治療のシステム等についてご説明させていただきます。
口内検査 治療計画
患者様のお口の中全体をくわしく調べます。   
口内の健康状態・症状の丁寧な解説をおこない患者様に理想的な治療方法を検討します。
説明・相談
検査結果を元に現在のお口の状態を説明し、治療計画について相談します。
患者様に安心して治療を受けていただくために、治療に入る前に必ず治療に関する説明をご納得いただけるまで行うよう、心がけています。
より複雑な治療が必要な方には、スタディモデル、X線写真などを元に詳しい治療計画を立案し、担当医により説明、相談いたします。
治療スケジュール作成
患者様の生活に差し支えない治療スケジュールを作成します。
多くの患者様の時間を守るために、予約優先制にしております。もし来院できない場合は、お手数ですが、なるべく前日迄にお電話でお知らせください。
治療
お口の状態から、必要なところから治療を開始します。できるだけ苦痛のないよう留意して治療致します。
歯肉は歯を支える土台なので、歯肉炎・歯周病になっている方はそちらを先に治療をすることもあります。歯の状態によっては顕微鏡による細菌検査、ブラッシング指導・練習、歯石取り、クリーニングなど歯肉を健康に回復させるための処置を数回かけて行います。
メインテナンス・定期検診
綺麗になったお口の健康状態を維持していくための定期的な治療のご案内をします。
治療が終了した後は、お口の健康状態を見せていただくため3ヶ月に一度は定期的な受診をお勧めします。
いつまでもお口の健康状態を保つためにはご家庭でのプラークコントロールはもちろん、定期的にお口の状態をチェックしていくことが大切です。

虫歯のメカニズム

歯の表面には歯垢等の汚れがついており、虫歯の原因となるミュータンス菌(虫歯菌)がたくさんいます。ミュータンス菌は、私達の食生活内にある砂糖(糖質)を利用し、酸をつくって歯を溶かします。これを「脱灰」といいます。脱灰が進むと歯が溶けて穴があいてしまいます。歯垢を除去せずにそのままに放置したり、砂糖(糖質)を多く摂取する習慣があると、脱灰が進行していきて、再生が不可能となったものが虫歯となるのです。

また、ミュータンス菌を歯面に付着したまま放置しておくと、ミュータンス菌は砂糖(糖質)を分解して、水に溶けないネバネバを作り出し、ミュータンス菌以外の口腔内常在菌を歯の表面にくっつけ、細菌の塊である歯垢を形作ります。そのままの状態でい続けると、バイオフィルムを形成し、酸素や細菌を壊す酵素・薬液を通さなくなります。この状態になると薬で取り除くことはできません。歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス、などで機械的に掃除するしかありません。

バイオフィルムとは

バイオフィルムとは口腔内の歯周病菌、その他の雑菌によって構成される細菌の膜のことをいいます。分かりやすくイメージすると、キッチンの流しやお風呂場の浴槽などに付着する"ヌルヌル"です。それはミュータンス菌や口腔内常在菌が、粘性のフィルム状の膜をつくって繁殖しやすい環境に成長したものです。

バイオフィルムは歯面や歯と歯肉の間の歯周ポケットに付着するだけでなく、舌の表面(口臭の原因となる舌苔)や入れ歯にも強固に付着しています。特にバイオフィルムが付着するのは、ブラッシングでもきちんと磨けていない部分で、組織の炎症や破壊を引き起こし虫歯・歯周病の原因となります。このような虫歯の増殖を抑えるのはやはり、日ごろの正しいブラッシングが必要不可欠であり、定期的なケア(PMTC)が重要となります。