人形劇 黄門さまとサンタクロース 第三幕
推奨BGM【斬鉄剣 石川五右衛門のテーマ】
場面はこのあたりを支配する代官の屋敷、その奥座敷
メロディが始まってから
相模屋 お代官様、お約束の品でございます。サンタから横取りしたプレゼントが高く売れまして、大儲けでございます。
さ、どうぞ、お納め下さい。と、千両箱を差し出す。
お代官 フッフッフ、相模屋、おぬしも悪よのう。
相模屋 いえいえ、お代官様ほどではございません。
お代官 して、もう一つの方は・・・・。
相模屋 はいはい、抜かりはございません。とびきりの娘をご用意しております。
パンパンと手を叩き
おい、娘をつれてまいれ。
白雪姫 連れてこられる
お代官 お~お~、美しい娘よのう。さ、こっちへ参れ。
白雪姫 何すんのよ。アタシはめんくいなんだからね。離してよ。
お代官 よいよい、ういやつじゃのお。
白雪姫 ちょっと、何すんのよ。やめてよ。
障子がガタッと開かれる
黄門さま お待ちなさい。
お代官様ともあろうお方が、むたいなことをなさいますな。
娘が嫌がっているではないですか。離しておやりなさい。
お代官 何だ、貴様は。 えーい、者ども、こやつをつまみ出せ。
侍ども乱入
黄門さま 助さん、格さん、こらしめてやりなさい。
乱闘
格さん えーいっ。静まれ、静まれ。
この紋所が目に入らぬか。このお方をどなたと心得る。
先の副将軍、水戸光圀公であらせられるぞ。
助さん ご老公の御前である。一同、頭が高い頭が高い。控えおろう。
一同 は、は~っ。
黄門さま そのほう、代官の地位を悪用し、民を苦しめてきたことは明らかじゃ。もはや言い逃れはできまい。神妙にばくに就き、罪を償うがよかろう。
お代官 エーイ。こうなったら破れかぶれじゃ。者ども、こいつらを屋敷から出すな。
黄門さま 助さん、格さん、頼みましたぞ。
推奨BGM【あゝ人生に涙あり】
乱闘 アドリブ しばらくして
弥七 弥七参上。おぬし等の相手は俺だ。さあ、来い。
お銀 お銀もいるよ。八兵衛、邪魔だからあっちへお行き。
しばらくして
格さん ご老公様、代官と相模屋を取り押さえましてございます。
上手から藩主登場
藩主 ご老公様、遅くなりました。
黄門さま おお、昭義どのか、藩主自らお出張りとは痛み入る。こやつらを頼みましたぞ。
藩主 心得ました。 おい、こやつらをひったていっ。
役人 え-い、立たちませい。
こうして悪代官一味は藩の役人に連れて行かれました。