イヴと娘達の成長記録
2016年6月18日、不思議なたんぽぽを発見。
たんぽぽを見るとひっくり返して総苞外片をチェックするのがクセになって20年ほどになる。
これを見つけたときは慌ててしまった。
どう見ても日本たんぽぽに見える。
在来種かとも思うのだが、色々調べてもぴったり該当する物がない。
大きく元気いっぱいの西洋タンポポの中で、10センチほどの一株だけあまりにも小さく貧弱な、それでいてどこか毅然とした姿が逆に目を引いた。
EVE(イヴ)と命名
(イヴとはヘブライ語で「生命」を意味するのだそうな。)
だが子供の頃に見たタンポポとは少し違う気がする。
詳しい方に問い合わせたところ、かなり血の濃い個体らしいが花粉を調べないと判らないとのこと。
花粉の大きさが均一なら日本たんぽぽ、
不均一だと、日本たんぽぽの倍数体か、
外来種タンポポとその雑種なのだそうな。
1. 春にしか開花しない。
2. 虫による受粉が必要。
3. 夏になると枯れてしまう。
4. 秋になると葉を展開し越冬する。(雌雄があると聞いたことも)
セイヨウタンポポが目につきだしたのは、先の東京オリンピックのころ。
地味な山吹色の在来種に比べて、明るいレモンイエローの花がきれいだった。
子供の頃は冬にタンポポだけを踏んで向こうまで行く遊びができるほど無数に生えていた。
たんぽぽ(在来)は夏に眠りにつくらしい。
イヴの娘達の成長パターンは極めて不思議なものだった。
双葉の次にでる三枚目は2倍の大きさで、4枚になると最初の双葉が消えてしまう。これの繰り返し。
異常に成長が遅い。
6年ほど続けたが、満月、新月との関わりが密接だった。
イヴが力尽きたのも新月の翌朝だった。
書きたいことが沢山あって始めたが無理だと気づいて中止する。
綿帽子になってから三日が過ぎた。
暖かな日が続いているが、まだ種を飛ばさない。
そうか、彼女は、風を待っているのか。
イヴ、見てますか。
あなたの娘が初めて種を飛ばそうとしています。
鬼っ子のヘビイチゴは元気いっぱい。