アンクルKの他愛もない話

人形劇・影絵劇の台本 BGMを操作しながらナレーター気分になってお楽しみ下さい。

けちな考えはやめたがよい

数年前、シカゴ在住のさる名士──彼の発した名文句こそ一世を風靡したものだった。これは販売的にも大いに関係があることだ。曰く、

『けちな計画なんて建てるもんじゃない!』

『ちっぽけな計画は人の血を沸き立たせるだけの力を持たない。』

『計画とアイデアはすべからく大なるべし』と、彼は言うのである。

こと販売に関するかぎり、その殆ど全部はアイデアであるといってよい。セールスマンにとって、大小いずれのアイデアを選ぼうとご勝手である。

しかし、小さなアイデアにしがみついてやっていこうとするなら、必ず小さな結果しかやって来ないはずである。一たび断固として、このちっぽけなアイデアから脱出しようと決心さえすれば、行き詰まることは決してないだろう、と私は信じている。私たちの多くの者は、いつかは、アイデアが少し小さすぎたのじゃないかしらと考える時が来るものである。

こういう状態に立ちいたった時には、仕事を続けない方がいい場合が多い。だからこそ当初から大きなアイデアを持つことが、最も正しい方法なのである。びっくりするほどのアイデアを──そして、これを成し遂げていく固い決意を抱くことである。

販売界の大指導者たちは、誰でも、行く手の障害物になるようなちっぽけなアイデアを建てたりはしなかった。彼らは常に偉大なアイデアを持ち、偉大な成功をしたのであった。

販売上、このことは重要である。すなわち、君が考えているアイデアは、どんなに偉大なものであるかということ。そして、その後においては、このアイデアをさらに一層大ならしめようとすることである。

というのは、誰でもそのアイデアより偉大であることはありえないし、また、どんな販売でもセールスマンが販売するより以上に偉大になることはない。それは事実である。

であるから、もし販売を増進させようと欲するならば、何を差し置いても君のアイデアの規模を宏大ならしめなければならない。

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