アンクルKの他愛もない話

人形劇・影絵劇の台本 BGMを操作しながらナレーター気分になってお楽しみ下さい。

しつこく値を聞く客には

セールスマンの方ではまだ説明の途中なのにも拘わらず、どこまでも畳みかけて値段を聞いてくる客がいる。上手なセールスマンは準備ができるまで値段の話は出さないよう、客をあしらうすべを心得ている。その一番よい方法は値段から客の心をそらすことである。

だが、十のうち一つぐらいは効果がない場合がある。ろくすっぽ説明も聞かず、最初から最後まで執拗に絡みついてくる。

こんな場合、言葉を濁したりするのは不得策である。とるべき道は一つである。こういう場合、値段を言うのに躊躇してはならない。それだからといって販売が駄目になるというものでもない。

ただ、望ましいのは買い手が商品の価値を十分知った時、その品が欲しいと、買い手を納得させた瞬間、時を移さず値段の引き合いに入るのが正攻法である。

▲一番上に

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