アンクルKの他愛もない話

人形劇・影絵劇の台本 BGMを操作しながらナレーター気分になってお楽しみ下さい。

競争者を恐れるのは

非常に成功したあるセールスマンが、商売がうまく行き過ぎて途方に暮れたという事件が起こった。彼のやり方が上手いので、競争者が一軒残らず、次々に店を畳んでしまった。そして彼は普通のセールスマンなら羨ましがるような安全な地位、すなわち独占的地位に立つことになった。

『こんなことは健全な状態ではありませんよ。』と彼は私に言った。

『こんなことは私にとって望ましいことではありません。何時も力強い競争者を身近に持っていないと、誰でも最善を尽くすことはしなくなるものです。われわれは、このことに対して何か対策を講じなくてはなりません。』

煩悶しているなんていうのは、正気の沙汰ではないと聞こえるかもしれないが、実際、彼は本気だったのである。

彼は自分で出資して新会社を作り、競争品を売り出させた。そしてどちらの従業員にも安逸を貪ることのないようにさせた。

セールスマンというものは、あらゆる障害を突破し、困難を克服し、問題を正しく解決していくに従って偉大になるものである。

競争者を恐れるのは、力弱い婦女子か、何の準備もないセールスマンだけである。しかし、勿論、この競争に応ずるためには、セールスマンは手に武器を持っていなければならない。

 

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