☆ 将来介護なしで、いつまでも元気で過ごすための治療を行います。

 

日々の診療で特に年配の方から「もっと早くこの治療を受けたかった・・」という言葉をいただくと、実はちょっと複雑な気持ちになるのです。

 

あしはら歯科医院に来院してくださる方皆さんに歯周病治療をお勧めして行っていますが、若い方でも既に多くの歯を失って大きな部分入れ歯や、インプラントが何本も入っている方もいらっしゃいます。
治療を終えた時にお口の中がさっぱりした、口臭が無くなった、体調が良くなった、糖尿病の薬が減ったと聞くとうれしいのですが、 もっと早くからこの治療を受けていれば歯を失わずに済んだかもしれない・・という思いは否定できません。

 

私(古西)も体力的な低下を自覚するようになってきて、将来介護なしでいつまでも元気で過ごすためにはどんな治療が必要か・・ と、真剣に考えるようになりました。

 

その結果、現在 次の2点に重きをおいて診療をしています。
    @ 歯周病をしっかり治す。
    A 全部の歯でしっかり噛めるようにする。

 

お口の中は歯磨きの仕方ですぐ環境が変わってきます。
歯磨きがおろそかになると悪玉菌(歯周病菌)が多くなります。 悪玉菌は酸素が嫌いなため歯の根に付いて増殖し、歯グキの骨を溶かし、歯を失うことになるのです。
そして悪玉菌はお口の中だけに留まらず 歯グキから全身へ散らばり毒素をばらまき、この毒素が悪さをします。

 

現在歯周病菌が関係していると報告されている病気は以下のものです。
   心筋梗塞    脳梗塞    糖尿病が治りにくい
   誤嚥性肺炎   認知症    低体重児の出産
   関節炎      腎炎      非アルコール性脂肪性肝炎の悪化

 

 

「最近噛みにくいなぁ」と思った時には既に手遅れとなることが多いです。
ですから自覚症状がないうちに歯周病治療をして、歯グキの健康を取り戻すことを提案しています。

 

自宅では歯磨きをしっかり行い、それでも溜まってしまう汚れは定期検診で取り除き、お口の中の悪玉菌を極力少なくすることで歯が長持ちするようになります。
汚れが取り除かれることで体内の毒消しに繋がり元気な体も維持できます。

 

汚れを取ることに加え、噛む力を分散させることも、歯を長持ちさせるためには必要です。
全部の歯で均等にしっかり噛めるようにして力を分散し、奥歯に横揺れの力が掛らない咬み合わせを構築します。

 

しっかり噛めることで(自分の歯でなくても・・)、 体の軸を安定させることが出来、いつまでも元気に活動出来、それが介護を必要としない体力を保つことになり、寝たきりにならないことに繋がります。

 

世代が違っても家族皆で同じものが食べられることはうれしいことですよね。
家族円満の秘訣だと信じています。

 

来院される皆さんにはいつまでも元気に歳を重ねて頂きたいので、健康なお口で全身をしっかり護れるように、常に新しい知識や技術を身に着けて頑張りたいと思います。