☆ 炭酸飲料のシュワッ!の誘惑に負けると・・・

 

甘くてシュワシュワと爽快な炭酸飲料は時に無性に飲みたくなるものです。「毎日飲まないと気が済まない」という方もたくさんいるはず。(@_@;)

 

日常的に炭酸を飲んでいたというKさんはまだ20歳。右の写真はKさんのお口の中のレントゲン写真です。 既に治療出来ないほどの大きなムシ歯があり、その他にも歯と歯の間のムシ歯が多く、上の歯は全部ムシ歯でした。
20歳でこの状態ということは、もっと以前からムシ歯が多かった事を意味しています。

 

21歳のOさんは虫歯が9本。 夕食後、スナック菓子を食べながら炭酸飲料を飲みスマホをして就寝は3時〜4時。

 

同じく21歳のMさんは、喉が渇くと水代わりに炭酸飲料を飲んでいるようで、やはりほとんどの歯がムシ歯で、歯グキは真っ赤でした。

 

 

3人に共通しているのは、
@、甘味飲料を良く飲む。
A、歯磨きは起床後と寝る前。
B、肌が一番きれいな年齢にも関わらず、ツヤがなくガサガサしている。

 

炭酸飲料を口にするとお口の中は酸性になり、歯のエナメル質内のカルシウムが溶け出すという反応が起き歯自体弱くなります。
そこに炭酸飲料に含まれる糖分をエサにして増殖したムシ歯菌の出す酸も加わり、ムシ歯になり易くなります。
また炭酸飲料には多量のリン酸塩(食品添加物の1つ)を含んでいます。 リン酸塩は皮膚と筋肉を委縮させる作用があり、心臓、腎臓の機能を弱めます。 それに加えてカルシウムの吸収を妨げるという作用もあり、骨折しやすくなります。
ですからスポーツ選手は炭酸飲料を飲まないそうです。

 

 

Oさん、Mさんには次の4つをアドバイスしました。
@、炭酸飲料などの甘い飲み物を日常的に飲むのを止める。
A、食後に必ず歯磨きを行う。
B、歯磨きのテクニックを覚えて頂く。
C、歯グキの治療のために来院を続けて頂く。

 

その結果、2ヶ月程した頃から歯グキが引き締まって出血がなくなって来ました。更に肌のガサガサが改善されツヤも出てきました。
飲み物をお茶や水に替えたら、寝起きがよくなった、指先のささくれがなくなった、肩こりから解消された、日中のだるさがなくなった、などの変化もあったそうです。   \(^o^)/

 

お口の中の変化は糖分を摂らない事と歯磨きの効果によるもの、その他の変化はリン酸塩の摂取が減少したからだと推測されます。

 

 

炭酸飲料はムシ歯を増やす飲み物という認識は経験上ありましたが、それ以外の害を目の当たりにした出来事でした。
受診回数の少ない若いKさんにも是非このことをお伝えして、これ以上お口の環境と体の状態を悪くしない様にお手伝いしたと思います。