☆ 歯の根の治療は繊細・慎重かつ迅速に

 

更新情報 神経を取ったはずなのに噛むと痛い!熱いものがしみる!
こんな事ありませんか。 歯の中には、神経と一緒に動脈、静脈も流れていて、ちゃんと新陳代謝しているのです。残念ながら、ムシ歯が大きくなりすぎると、これらを取らないといけません。 実は、この神経を取る治療は、歯ぐきの治療とならんで、とっても大事です。

家でたとえるなら、「柱」です。
待ち針のような形をした、縫い針よりさらに細い器具を使って、根っこの先を壊さないように、繊細に慎重に、かつ迅速に治療をしていきます。 ちょっとでも あせったり、慌てたりすると、細い器具は根の中で折れて取り返しのつかない事になってしますので、落ち着いて優しくを心がけています。
神経を根の先から、切り取るので、神経を取った後痛いのは、歯じゃなくてその傷口が痛むのです。 神経を取った後しっかり噛めるようになるには、根の先の傷が化膿せずに、治る事が必要です。
化膿しないように傷口を治すことは、手足の切傷、すり傷の時と一緒です。 治療途中も、根の中にバイ菌が入らないように、気を使います。 傷口のガーゼ交換と思ってください。

全ての治療が終わるには時間と、通院回数が必要です。 根の中にバイ菌が入って化膿すると、治りにくくなりますから、痛みが無くなっても、中断しないで、最後まで治療を受けて下さいね。

根の治療の予後にも、「かみあわせ」が関係してきます。
私も、神経を取った奥歯が、レントゲンで見ても何の異常もないのに、粒状のガムを最初のひと噛みすると痛いことが、10年近く続きました。 ところが、かみ合わせの治療をして、歯ぎしりがなくなったら奥歯が安静になって、痛みがピタリと止まりました。

歯ぎしりがあると、根の先の傷が良くならない事があるのです。 ここでも、「かみあわせ」が影響してきます。