昨日はLezamaの駅から電車でBilbaoのCasco Viejo駅まで来て少し市内をぶらつき、地下鉄駅の
Deusto駅に近いアルベルゲに泊った。
Bilbao市内の巡礼路はCatedral de Santigoから市内の山側を通る旧道とビルバオ川の川沿いを通
るルートがあるが、地下鉄のDeusto駅は川沿いにあるので今日は川沿いを歩くことにした。
この区間のEtapaはBilbaoからPortogalleteまでの19.4KmかPobeñaまでの26.4Kmであるが、
Portugalleteのアルベルゲは7月、8月の夏季営業である為、Pobeñaまで行きたい。宿の従業員が
Bilbao川の右岸から渡し船に乗るとビスカヤ橋の眺めが素晴らしいと教えてくれたのでDeustoから
地下鉄でLamiakoまで行き川沿いへ出る事にした。
地下鉄のLamiako駅前から直ぐに川沿いへ出る道がなかったので少し歩いて川沿いへ出ると、遊歩道
がありビスカヤ橋の眺めが素晴らしい。渡し船から橋の景観を楽しみ対岸のOficina de Turismoへ
立ち寄ってスタンプを貰って巡礼路に戻った。
Portugaletteの街を出ると自転車・歩行者専用道が延々と続き、安全で歩きやすいが巡礼路の雰囲気
は全くない。
途中のSanfuentesの住宅街の公園で休んだが、今日は出発以来始めての安定した晴天で快適に歩いた。
やがてLa Arenaの海岸に着くと砂浜を歩いて、Pobeñaの海岸にあるアルベルゲに着いた。
Hospitareloが受付でギターを弾いて皆を迎えてくれる。設備も良く宿泊の巡礼者も20名程度で快適
であった。
① Bilbaoの巡礼路は現在2ルートが歩かれており、MunicipalのAlbergueは市内の山側にあるので
ここへ泊る場合は山側のルートを歩くがAlbergue(標高154m)から一旦川まで下りErmita de
Santa Águeda(185m)へ登りなおしてPortugaletteへ下る。(詳細はEROSKI CONSUMER
のサイトを参照)
私は地下鉄Deusto駅に近いPrivardoのAlbergue Bilbao Akelarre Hostelに泊ったので川沿い
のルートを歩いた。
② 川沿いのルートもAlbergueで進められた様に右岸を歩いて渡し船でPortugaletteへ渡るとビス
カヤ橋が望め素晴らしかった。右岸のルートの巡礼路にも標識はあった。
Portugaletteのビスカヤ橋 | 自転車・歩行者専用道 |
Pobeñaの海岸 | ギターを弾くHospitarelo |
2.11 Pbeña(ポベーニャ)から Castro-Urdiales(カストロ-ウルディアーレス)へ
2013年5月25日(土) 曇り時々晴れ 23.4Km <33,629歩>
Pobeña 07:15 ー Ontón 08:35 ー 峠 10:15 ー Otañes 11:15 ー
Santullán 11:50 - Castro Urdiales 13:15
Albergueで朝食を取り出発する。曇りがちであるが天気は持ちそうだ。Ontónまでの海岸線はリア
ス式海岸で切りたった断崖の巡礼路は美しい。 Onònの村を過ぎると海岸から離れ、Baltezanaの
村を通って登りとなる。
峠を越えて下りになり林道の様な整備された道に出て暫く歩くとOtañesと書かれた駅舎があり、道
を歩いていた村人に尋ねるとここはかつて鉄道があったとの事で廃線路を利用した歩行者専用の遊歩
道であることが分かった。 対岸にOtañesの村も見え遊歩道を歩く人も増えてきた。
晴れ間も出てきて順調にCastro-Urdialesまで歩く。
Castro-Urdialesの海岸に着くとここも正に観光地であり多くのリゾートホテルやレジデンスが立ち
並んでいるがシーズンオフの為か人の姿は少なく静かであった。
ここにはMunicipalのAlbergueはオープンしていたが、Bilbaoまで雨続きでやや疲れたので明日は
休養とする事にして海岸にあるOficina de Turismoでスタンプを貰い予約してあったホスタルへ
行った。
① この区間も別のガイドブック(El Camino de Norte de Santiago En Tu Mochila : Antón
Pomboでは Otañesを回らず、国道(N-634)沿いに直接Castro-Urdialesへ行くルートに
なっている。(距離は短い)
Otañesまではそれ程の標高差はなく道も歩きやすいので、このルートをお勧めする。
(EROSKI CONSUMERもこのルートが記載されている。)
Pobeñaからリアス式海岸の道 | 海から離れて登る |
廃線跡の歩行者専用道 | Otañesの駅舎跡 |
2.12 Castro-Urdiales(カストロ-ウルディアーレス) <休養日>
2013年5月26日(日) 晴れ
San Sebastianで雨の為、友人とドライブをしてしまったので予定より一日遅れになったが、Bilbao
で一日分スキップしたので予定は回復している。
当初の予定ではSantanderまで休まぬつもりであったが、ここまで予想外に雨の日が多く数日前の天気
予報では日曜日が雨になっていたのでBilbaoでここのホスタルを予約してあった。
少し疲れもあったので今日は休養とした。
ゆっくりホスタルのBarで朝食を取り、海岸まで出かける。 港の岬には13世紀にAlfonsoⅢ世が建設
したゴシック様式のSanta Maria de la Asunción教会が建ち景観も素晴らしい。
教会へ行ってみると今日は日曜日で子供たちの初聖体式(ベネディクション)との事で着飾った子供と
両親、親戚で賑やかある。男の子の服装が海の街らしく水兵のセーラー服であるのが可愛らしい。
泊ったホスタルもシーズンオフで半値以下のディスカウントであった。
海岸のレストランでパエリアの昼食を食べ、ホスタルに戻って午後はテレビを見てのんびりした。
St.Maria de la Asunción教会 | 教会の前から港の景観 |
2.13 Castro-Urdiales(カストロ-ウルディアーレス)から Lardo(ラレード)へ
2013年5月27日(月) 曇り 26.79Km <42,646歩>
Castro Urdiales 07:30 ー Cerdiego 08:50 ー Nocina分岐 09:30
ー Liendo 11:40 ー Laredo 13:15
Castro-UrdialesのAlbergueは町はずれの闘牛場の傍にあるが、泊ったHostelは街の反対側で1時間
程度はかかる。
今日はLaredoまで歩かねばならないがガイドブックの区間距離(Etapa)ではAlbergueから約31Km
ありやや厳しい。
朝、Hostalにタクシーが駐車していたので闘牛場の所まで乗る事にした。
運転手が闘牛場の傍でここが巡礼路だと言うので降りて道標を確認する。高速道路の下を潜る所で巡礼
路が二手に分かれている。ガイドブックでは山沿いの道が記載されているが、散歩をしている人に尋ね
るとどちらの道も次の街のCerdigoまで行くとの事で海岸沿いの道を歩くことにした。
海岸沿いの道は高速道路沿いでやや車の音が煩いが遊歩道で道も良く矢印もあり海が美しかった。
CerdigoからIslaresまでの海岸沿いは起伏もなく快適に歩けた。
Islaresから海から離れて川沿いの国道(N-634)の道になり、やがて巡礼路が国道から離れてNocina
の村へ向かう道の分岐となる。ガイドブックを見ると巡礼路は大きく山沿いへ入り、Nocina、Rioseco
の村を通ってLiendoの村近くて再び国道(N-634)と合流する事になり国道を歩く方が4,5km短縮さ
れる。
丁度分岐点の所にアメリカ人の巡礼者が休憩をしていたので話をして一緒に国道を歩くことにした。
彼はテキサス州サン・アントニオのJohnさんでスペイン語・フランス語も堪能でこの日から度々一緒に
歩く事になった。
国道歩きは単調だがLiendo近くまで約2時間で着いた。JohnさんはLiendo泊りを予定していたが国道
歩きで短縮できたので一緒にLaredoまで歩く、Laredoの港を見下ろす所まで来ると遠くにSantoña
の半島が見える海岸線が素晴らしかった。
Albergueの傍のレストランで昼食を食べていると、Pencionも経営しておりレストランの上に部屋が
あるので泊れという、値段を聞くと15ユーロとの事で泊る事にした。
Albergueは修道院の中にあり食事後にスタンプを貰いに行った。今日は曇りであったが雨にも降られ
ず助かった。
① Castro-UrdialesのAlbergueを出て高速道路の箇所で海から離れてキャンプ場を通る道と海沿い
の道があり、Cerdigoの街で合流する。いずれの道を歩いても時間的には同じ程度である。
② IslaresからLiendo間はガイドブック"El Camino Norte de Santiago En Tu Mochila : Anton
Pombo" では国道(N-634)を歩くルートが記載され区間距離も26.79Kmとしている。
国道は自転車道(Bici)となっており標識もある。国道歩きは好まない方はオリジナルルートを取る
方が良いでしょう。
CerdigoからIslaresへの道 | 国道からNocinaへの分岐 |
Liendoの村 | LaredoからSantonaを望む |
2.14 Laredo(ラレード)から Gűmes(ギエメス)へ
2013年5月28日(火)晴れのち雨 28.9Km <44,699歩>
Laredo 07:15 ー El Puntal 08:15 =船= Santoña 09:15 - Noja 11:50 -
ー San Miguel 14:15 ー Gűmes 15:20
LaredoからGűmes間は渡し船でSantoñaへ渡り海岸沿いにNojaまで歩いてGűmesへ行くルート
(28.9Km)とColindresから内陸部のGamaを経由するルート(32.5Km)がある。
後者は自転車(Bici)が利用しているが徒歩の巡礼者は殆んどSantoña経由である。
昨夜、宿の方がSantoñaへの渡し船の運行がAM9:00からと教えてくれたのでLaredoで朝食を取り
ゆっくり出発する。渡し船のEl Puntalまでは海岸沿いにリゾート用のレジデンスが立ち並んでいる。
天気は風が強く、時々晴れ間が覗くが10分程度で霧雨が降ってくるやや荒れ模様である。
El Puntalの船着場のレストハウスへ着くと既に数人の巡礼者が待っていた。(一人は昨夜ここで寝
たと言っていた。)
9時になったが相変わらず風が強く白波が立っていて対岸からの渡し船が来るか心配になった。
やっと来た小さな渡し船の中に皆で入って無事対岸に着くのを祈る気持ちで乗っていた。
Santoñaに着くとやや晴れ間が出て風も収まってきたが、ここもリゾートホテルやレジデンスの立ち
並ぶ観光地である。岬のルートを回らずBerriaの街を通過すると一旦登りとなりPunta del Brusco
から崖を降りるとフランス人のグループが皆でウルトレイアを歌っていた。
砂浜が約7kmも続くが雨も上がって気持ちが良いが砂浜は重く歩きにくいので途中から林の道へ入
った。Nojaの街は意外に大きくレストランやBarがあったので、やや早いが昼食とする。
ここからGűmesまでは約16Kmもあるが途中には大きな村や宿泊設備は無い様で、テキサスのJohn
さんと何時間かかるか等と話しながら一緒に歩きだす。
道はアップダウンも大きくは無く農村部をのんびり歩けるがGűmesまで単調で長かった。朝は寒かっ
たが次第に暑くなり、Gűmesの手前の村でBarを見つけコーラを飲んで一休みした。
GűmesのAlbergue手前で雨が降ってきたが何とかAlbergueへ到着した。
AlbergueはErnesto Bustio神父が創設したPrivadoのAlbergueで多くのHospitareloが働いている。
皆で集まり創設のいきさつ等の話を聞いて一緒に食事を取る。部屋は3段ベットであった。
宿の日誌に友の会のHさんのメモを見つけた。
① El PuntalからSantoñaまでの渡し船の始発はAM9:00であった。(5月中)、LaredoからGűmes
までの距離が長いので前日にSantoñaまで行って泊れば比較的楽と思います。
② NojaからGűmes間にレストラン等は無い(Bareyoの村にBarが一見あった。)のでNojaで昼食を
取るか持参した方が良い。
③ Somoの船着場は特に看板もない公園のはずれにある桟橋の待合室である。
Santander迄の便数は多い。
Santoñaへの船を待つ | El Punta del Burscoからの眺め |
Nojaへの砂浜を歩く | GűmesのAlbergue |
2.15 Gűemes(グエメス)から Santander(サンタンデール)、
Boó de Pelagos(ブー・デ・ペラゴス)へ
2013年5月29日(水) 雨のち晴れ 15.5.Km <20,091歩>
Gűemes 07:35 ー Somo 09:40 =船= Santander 10:30 =電車(Feve)=
ー Boó de Pelaos 13:30
昨日の巡礼者の集いでHospitaleroがSantanderまで海沿いの道があり眺めも良いと聞いていたが、
朝から雨で迷わずGűemes のAlbergueから国道(CA-443、CA-141)を歩き始める。
時折、強い風と雨が吹き付け傘も役に立たない。降りしきる雨の中をひたすらSomoまで歩いた。
Somoの港に着いたがSantanderへの船着き場が分からない。やっと歩いていた人に聞いて小さな
待合室の建物を見つけた。
待合室にはこれまで途中で何度か出会ったVarenciaのグループが既に船を待っていたが、彼らは今回
はSantander迄で今日が最終日との事。こんなに寒くて雨の続く日はVarenciaには無いと言っていた。
Santanderへの渡し船は通勤に利用している様な人も乗っていて、途中の町にも寄って行く。
Santanderに着いてOficina de Turismoでスタンプを貰い、近くのショッピングセンターの中で濡
れた洋服を着替え、温かいコーヒーで体を温めた。
ショッピングセンターの中にもOficina de Turismoがあったので昨日にGűemesで予約したAlbergue
の場所を聞くと市内から離れており、電車(Feve)で行く必要があるとの事である。
明日の行程が長いのでちょうど良い場所と考え、ショッピングセンターを出るとなんと晴れ間が出て
いた。カテドラル(Catedral de Santa Maria de la Asunción)に立ち寄って見学し、電車(Feve)
でAlbergueのある、Bóo de Piélagosへ向かった。
Albergue(Albergue Piedad)は駅前にある小さなPrivardのAlbergueでHospitaleraのPiedad
さんが一人で経営している。
一緒に泊まった巡礼者は6人程度で食事も作ってくれ大変良い雰囲気であった。
① GűemesからSomoまでは、海岸沿いのルート、国道のルート及び農道を通る3つのルートが
あり天気が良ければ海岸沿いのルートが良いと思う。悪天候の日には国道(Bici)ルートが良い。
② Santanderの市内にも公営のAlbergueがあり通年営業で、市内も見どころがあるので市内の
Alberuge泊りも良いが翌日にSantillana del Marまでの距離が長く、途中での宿泊となる。
③ Somoの渡し船は公園のはずれにある桟橋の待合室で、看板などは無い。
Santander迄の便数は多い。
Santanderへの渡し船 | Santanderの市内 |
Catedral内庭 | Albergue Piedad |
2.16
Boó de Pelagos(ブー・デ・ペラゴス)から Santillane de Mar
(サンティジャネ・デ・マル)
2013年5月30日(木) 曇り 28.3.Km <30,910歩>
Bóo de Piélagos 07:40 =電車(Feve)= Estacion de Mogro 7:42 ー Mar 09:30 ー
ー Camplego 11:30 ー Santillane de Mar 12:00
SantanderからのEtapaはSantillana del Marまでの38.5Kmであるが、一日では無理と思い、
途中のRequejada泊まりと考えていたが、昨日Santanderから約14KmのBóo de Piélagos迄
来てしまったので、今日はSntillana del Marまで行くことにした。
Bóo de Piélagosから次の駅のMogro間に川があり巡礼路は約4Km程度迂回している。
HospitaleraのPiedadさんが一駅電車(Feve)に乗ると便利との事で朝食を取って駅へ行き電車
を待った。丁度出たばかりなので20分程度待って電車に乗ると数人の巡礼者がSantanderから
電車に乗っていた。
Mogroで下車すると駅前に矢印の標識がある。国道を渡って細い道を登って行ったが、途中で
標識が不明になってしまった。ガイドブックの地図を見るとこの道はMarの駅付近で巡礼路と
合流する様なのでそのまま道路を歩きMar駅の踏切のところで巡礼路に戻ることが出来た。
Requejadaの町中を歩いて登り道になり、牧場の続く道を歩いていると途中でAlbergue Arco
Irisへの分岐もあった。
やがてSantillana del Marの村が見え土産物の店の角から村へ入ると、突然に観光客が大勢いて
驚いたが、ここはスペインで最も美しい村と言われる景観保存地域で素晴らしい村の雰囲気が
残っていた。村内の建物はホテル、レストランや土産物店になっている。
Irunからここまでを区切りとしていた巡礼者も何人かいたが、この村を是非見て帰りたいと言っ
ていた理由が分かった。
Albergueは博物館(Museo)の隣で午後4時に受け付け開始との事であるが、収容人員も16名と
少ないので皆がザックを並べて食事や村の中の見学に出かけた。
① Bóo de Piélagosから次の駅のMogro間には川があり、巡礼路は橋のあるOrunaまで行って
再び次の駅のEstación de Mogroの駅前へ戻ってくる。(図ー2-1参照)
この為、ひと駅電車に乗ると約5Km程度短縮出来る。
Bóo de Piélagosは無人駅で電車に乗ると車掌が切符を売りに来る。
図ー2.1 Bóo de Piélagos から 巡礼路はOrunaまで迂回するので |
② Santanderから歩く場合は、手前のAlbergue Arco Irisへ泊る人が多い。
Santillana del MarのAlbergueはベットが16であり、満員の場合はホテル、ホスタルを紹介して
くれるが、観光地でありかなり高い。
Requejadaの市内 | Santillana del Marへ向かう |
Santillana del Marの村内 | Albergueの受付を待つ |
2.17 Santillane de Mar(サンティジャネ・デ・マル) から La Revilla(ラ・レビージャ)
2013年5月31日(金) 曇り 30.6.Km <43,871歩>
Santillane de Mar 06:50 ー Oreña 08:10 ー Cobreces 10:30 ー Comillas 11:50
ー La Revilla 14:00
昨夜から強い風が吹いている音がしていたが、朝起きると雨は降っていなかった。やや薄日も
差して来たので早めに出発する。Arroyoの村を通りOreñaから丘へ登って行くが丘の上に見え
る教会(Igresia Prroqual de San Pedro)が美しく聳えている。
CigűenzaからCobreces間は古い教会等が残る素晴らしい巡礼路であった。
Cobrecesの街にはお城の様な教会(Iglesia parroquial de San Pedro ad Vincula )が高台
に見えて巡礼路は教会の前まで登って行く。
予定より早い時間にComillasの街へ着いたが、ここも歴史ある街でガウディの建設した建物
(El Capricho)や宮殿(Sobrellano Palace)がある観光地である。
教会の前で昼食を食べていたがAlbergueは昨日と同じ午後4時の受け付け開始でまだ早い。
教会の傍にあるOficina de Turismoで附近の宿泊施設を聞くとEl TejoのPosadaとLa Revilla
のAlbergueを教えてくれた。
El TejoのPosadaへ電話すると満員との事でLa RevillaのALbergueへ予約して先へ歩くことに
した。Comillaから暫く遊歩道の道を歩き、Ria raviaの橋を渡ってEl Tejoへ登る道の分岐を
見てそのまま道路(CA-131)を歩くと丘の上にAlbergueが見えた。
El RevillaのAlbergue(Albergue Llambres)は若い夫婦が経営しており、古い農家を改装
して調度品も残っており丘の上からの眺めが素晴らしい。ここは巡礼路から離れているので
巡礼者は少なくオーナーがサーフィンをやっているとの事で夏はサーフィンのお客が多いとの
事であるがもっと巡礼者に利用されても良いと思う。
夕方に誰か他の泊り客が来るかと思っていたが1人だけで食事も用意してくれ贅沢な夜であった。
オーナーに明日のPenduelesのAlbergueを紹介してもらって予約した。
① この区間の巡礼路は古い遺跡の様な教会等もあり素晴らしい巡礼路歩きが楽しめる。
Santanderから内陸を歩くため海が見えなかったがComillasで再び海の道へ戻る。
② Comillasから暫くは道路に並行した遊歩道で歩きやすいが、La RevillaはそのままCA-131を
歩くがそれほど交通量も多くなく歩きやすかった。
Igresia Parroqual de San Pedro | Cigűenzaの古い修道院 |
San Pedro ad Vincula | Comillasの街中 |
2.18 La Revilla(ラ・レビージャ) から Pendueles(ペンドゥエレス)
2013年6月1日(土) 晴れ 31.0.Km <44,803歩>
La Revilla 07:45 ー San Vincente de la Barquera 08:30 ー Serdio 10:30
ー Unquera 12:30 ー Pendueles 15:00
朝から雨の降る心配のない空模様になった。宿の主人に送られて出発する。
San Vincente de la Barqueraまでは国道(N-634)を歩き1時間程度で着いたが、街の入り
口の橋から湾内の景観が美しい。
街から国道を分かれ登り道になるがここからも湾内の景色が美しかった。
牧場の広がる静かな高原状の道を歩いていると今日は週末の為か自転車競技が行われ皆が巡礼者
に声をかけながら猛スピードで通り過ぎて行く。
自転車競技の行われている道から離れ農道へ入ると、遺跡の塔(Tore Medieval)があったが
あいにく工事中で矢倉に囲まれていた。
Serdioの村を過ぎてPesuésへ下ると再び国道(N-634)沿いの道になるが直ぐに山道へ登り
高速道路を眼下に下るとUnqueraの街で、ここから広かったCantabria(カンタブリア)州を
離れてAusturias(アストゥリアス)州に入る。
街中のBarで昼食とするがここからPenduelesまでまだ20km以上あるのでのんびりはしては
いられない。
街から国道を分かれColumbresへの登りになる。登りきるとAlbergueがあった。Comillasから
の巡礼者はここまでの人が多いようだ。
Colombresの村からまた国道(N-634)を歩くが、途中のLa Franceから一時農道へ入るが再び
Penduelesまで交通量の多い道を歩かねばならない。
Penduelesの電車(Feve)の駅から村に入るとやや道路の下にAlbergue(Albergue Aves de
Paso)があった。
このAlbergueはオーナーのJavierさんが自費で民家を改装して昨年にオープンしたとの事である
が、Privadoで経営も大変と思うがDonativoである。彼に何故か聞いたらEspirituであるとの事
で食事も洗濯もしてくれた。
日本人は5月に自転車でGijonから戻りに利用した人がいたが、徒歩では私が始めてであった。
今夜の泊りは顔見知りの5名で近くの店からワインを買ってきて皆で乾杯した。
① 前日にComillasから1時間半(約6Km)のLa Revilla泊りであったので、Penduelesまで
歩けたが、Comillas泊りの場合はUnquera又はColombresまでと思われる。
② この区間は標識も多く距離は長かったが問題は無い。El Peralから国道(N-634)を歩くが、
やや交通量も多くつらい。
San Vincente de la Barqueraの湾内 | Tore de Medieval(工事中) |
Colombresの標識 (あと427Km) | Albergue Aves de Paso |
2.19 Pendueles(ペンドゥエレス)から Nueva de Llanes(ヌエバ・デ・ジャネス)
2013年6月2日(日) 晴れ 31.0.Km <42,949歩>
Pendueles 07:40 ー Andrin 10:00 ー Llanes 11:00 =(電車) = Ceroia 11:40
ー Naves 14:15 ー Nueva de Llanes 15:20
Albergueで朝食を取り、オーナーのJavierさんに見送られて出発した。今日は彼に紹介して
もらったNueva de LlanesのAlbergueに泊る事にしたが、かなりの距離である。
Penduelesの村から海岸線に出ると海が美しく、近隣の方も散歩に来ている。林間に渓谷を渡る
つり橋もあり気持ちの良い道である。Andrinの村から坂道を登って行くと見晴らし台があり海岸
を見下ろす高台の道になるが、左手にはゴルフ場があったのには驚いた。
やがて、Llanesの街が眼下に見下す箇所に出るがダイナミックな景観の巡礼路で素晴らしかった。
北の道もこの付近がハイライトの様な気がする。
空はすっかり青空に変わり、ここまで雨続きで寒かったがやっと春が来た感じがする。
昨日、Llanesから巡礼路に並行に走っているRivadesella方面行の電車(Feve)の時間を見て
おいたが、丁度駅に近いところで電車の時刻が直ぐである事が分かった。
今日は距離も長いので2つ目のCeloiaまで乗って6Km程度短縮する事にした。
Llanesの駅で10分程度待ってCeloiaまで乗り、駅前のレストランで昼食を食べて海岸の巡礼路
へ戻った。
ここからは海岸を歩いたり、やや海から離れたりを繰り返していくが途中のBarro近くの入り江に
は湖の淵に美しい建物もあった。
海岸を離れNeva de Llanesの街へ入ってAlbergueのオーナーのPilarさんへ電話をすると車で
迎えに来てくれた。彼女は数年前までCamino FranceのLeon近くでAlbergueを経営していたが
事情があって廃業し、こちらに来たとの事である。
Albergue(Albergue Pilar)と言っても自宅の部屋を改装して2段ベットが置いてある程度で
あった。食事も作ってくれて色々な話をした。
① Llanesの駅から電車(Feve)に乗ったが、本数は少ないのであてには出来ない。但し、天候
不良や体調の具合で電車を利用する事は便利と思う。PenduelesのAlbergueにLlanesから夕方
に電車で着いた巡礼者がいた。
② Nueva de LlanesのAlbergue Pilarはガイドブックなどに公開していない。利用したい場合は
PenduelesのAlbergue Aves de PasoのオーナーJavierさんに問い合わせる事。
Pendueles附近の巡礼路 | Llanesの街を望む |
海岸を歩く巡礼路 | 入り江に立つ建物 |
2.20 Nueva de Llanes(ヌエバ・デ・ジャネス)から Isla(イスラ)
2013年6月3日(月) 晴れ 28.5.Km <48,675歩>
Nueva de Llanes 07:00 ー Rivadesella 10:00 ー Vega 11:00 ー Berbes 12:30
- Isla 15:15
朝から完璧に晴れて気分も良い、今日もAlberugeのオーナーのPilarさんに見送られて国道を暫く
歩き巡礼路へ戻るとAsturiasの山の展望が素晴らしい。道端にはSantiagoへ405Kmの標識が貼っ
てある家があった。
Ribadesellaの街へ入ると港には多くの船が係留されて港の一角にOficina de Turismoがあった
が時間が早いのか担当者が不在で閉まっている。近くのBarでコーヒーを飲み出発する。
橋を渡りAlbergueの前を通ってSan PedroからVegaへ向かう。Berbeeの村で一旦国道(N-632)
と交差し、Arenal de Morisの海岸へ降りたが、海岸の砂浜で巡礼者が遊んでいる姿が微笑ましい。
海岸から牧草地を登って行ったが道を間違え断崖の淵まで出てしまったが眼下には海が美しく輝い
ている。
一旦元の道を戻り標識を見つけて歩きだすとIslaの街が見え始めた。
Playa de Beciellaの海岸を経てPlaya de Españaの海岸へ着くと数人のサーファーがいた。
ここから国道を歩いてIslaの街へ歩く。Albergueを探そうと海岸へ出ると街の小母さんが今日は
AlbergueのHopitareloが病院へ行っているので閉鎖と言うが、とりあえずAlbergueまで行って
みると鍵がかかっており誰もいない。
しかたなく紹介された海岸のHotelへ行ってみるとシーズンオフの為か、殆ど泊り客は居なく値段
もディスカウントで安いので泊ることにした。目の前が波打ち際で素晴らしい眺めて満足した。
今日も40,000歩以上歩いたが、やっと天気も安定してきて巡礼らしい日々に満足である。
① IslaのAlbergueはやや海岸から離れた村の中の学校を改装した建物で、海岸からも標識が
あった。数日後に泊まったとの話も後から聞いたので通常は問題ない。(通年オープン)
Colungaまで行くとホテルなども多いのでColunga泊まりとする人も多い。
② この区間は標識も多く特に問題はない。
Santiagoへ405Km | Asturiasの山 |
Ribadesellaの港 | Islaへ向かう海岸線 |
2.21 Isla(イスラ)から Villaviciosa(ビジャビシオサ)
2013年6月4日(火) 晴れ 20.5.Km <35,645歩>
La Isla 07:15 ー Colunga 8:15 ー Priesca 10:30 ー Sebrayu 11:00 ー Villaviciosa 12:15
Hotelの部屋から海からの朝日を眺める、海の方角が東とは意外であったが久しぶりに海からの
日の出が素晴らしかった。Colungaまで国道に並行する巡礼路があるが国道には自転車専用道が
併設しているので国道の方を歩き1時間程度で街へ着き、Barで朝食を食べて巡礼路の道を聞き
出発する、
巡礼路は次第に登り道となりPisで高速道路の下を通りPernúsへ登って行くが意外に登り坂で
あった。
やや下り道となってSebrayuの村へ着くがAlbergueも村外れにあり静かな所である。
Albergueへ立ち寄ってみたがここは3時にオープンと書かれていて誰もいなかった。
Ria de Millaviciosaを眺める高台を過ぎると巡礼路は高速道路に沿って歩く道になり大きく迂回
する様に高速道路の陸橋を渡ってVillaviciosaの街へ下って行く。
Villaviciosaの街は想像よりも大きな街であり公園内にOficina de Turismoがあったが残念ながら
休みであった。
今日は久しぶりに20Km程度で着いたがここにはAlbergueが無くBarを経営しているPencionへ
泊る事にした。洗濯をして午後は公園等でのんびりしていた。
この区間ではRibadesellaからSebrayuの30Kmであるが標高差もあり一日の行程ではかなり苦労
する区間と思う。
① ガイドブックのEtapa(区間)ではRibadesellaからSebrayuまでであるが、翌日にGijonまで
の距離もあるのでLa IslaまたはColunga泊まりでVillaviciosaまで来た方が翌日の行程が良い。
② この区間は標識も多く特に問題はない。
La Islaの日の出 | Pernúsの村 |
SebrayuのAlbergue | Villaviciosaの街中 |
2.22 Villaviciosa(ビジャビシオサ)から Gijon(ヒホン)
2013年6月5日(水) 晴れ 27.7.Km <43,551歩>
Villaviciosa 07:05 ー Camino Primitivoへの分岐 8:15 ー Alto de Cruz 09:40
ー Peón 10:40 ー Alto del Curbiello 11:50 ー Deba 12:40 ー Jardin Botanico
=(バス)=Gijon(13:30)
今日は久しぶりに都会であるGijonへ入る事が出来る。天気も良いが今日はここ(標高6m)から
Alto de la Curz(標高429m)を越えて行かなければならない。
Villaviciosaの街を出て30分程度歩くとCamino Primitivoとの分岐点があった。何故か黄色い
矢印はOviedo方向を指しており間違えやすい。
(1週間前を歩いていた友人が誤ってOviedoへ行ってしまったとメールで連絡をくれたがこれは
間違えそうである。)
巡礼路は高速道路の分岐を大きく迂回する事になるが、ガイドブックにはCasquitaの村から直接に
行く道があるはずだが特に標識もなく高速道路の分岐を迂回してAlto de la Curzへの分岐へ着いた。
道は次第に登って行くが始めは旧道で山道であり意外に勾配も厳しくつらい登りである。
やがて道路へ出て暫く登るとAlto de la Cruzの看板があったが十字架(Cruz)は無い。
ここから下ると直ぐに左手の山道へ入る道がある。丁度地元の人がいたので聞くとこちらが巡礼路
との事で下って行ったが途中には標識や矢印は全くなく多少こころ細かった。
やっと高速道路を見てPeónの村の入り口へ着いたが矢印の無い交差点で道を間違え大きく村の中を
一回りしてしまった。
村から再びAlto de Cubielloへの登りとなるが先ほどほど厳しくなく峠へ着くと眼下にGijonの街
が大きく広がっている。一般道をドンドン下って行くとやっとDebaのキャンプ場の所に着いた。
ここにもAlbergueがあるが今日はGijonの街まで行きたい。Debaから市内へのバスがあるが丁度
出た直後で次のバスまで2時間あるのであきらめて歩きだしたが30分ほど歩くと大きな植物園と病院
があり頻繁に市内へのバスが発着している。ここから市内までまだ1時間半程度はあるのでバスに
乗り15分程度で港の近くへ着いた。
港のOficina de Turismoへ行くとここはオープンしておりスタンプを貰って新しいクレデンシャル
を買ったがAstruias州の発行するクレデンシャルで嬉しかった。
ここでも駅に近いHostalへ泊る。
GuemesでテキサスのJohnさんと別れてからここまでは1人で歩いていたが、途中で会う巡礼者も
少なく静かな巡礼路であった。
① Camino Primitivoへの分岐には貝の標識が2つありGijonとOviedoを指しているが、標識には
黄色い矢印でOviedoを指しているので注意する必要がある。
万一Oviedoまで行ってしまった場合はバスなどでAvilésへ行った方が便利です。
(OviedoからAvilesへの道に標識は無いとの事です。)
② Alto de Cruzへの登り口になる個所までGrasesの村を通った方が早いが標識は無い。
③ 前日がSebrayu泊まりの場合は、Debaまでとする人が多かったと思います。Debaからは4本
程度のバスがGijon市内まで運行しているが、植物園まで歩けば多くの本数がある。
Camino Primitivo分岐の標識 | Alto de Cruzの看板 |
Gijon の町を望む | Gijon の街中 |
その3 GijonからSantiago de Compostelaへ続く