フランス人の道 
    その3  Leon から Sarria へ

 

  2008年9月29日(月)  晴れ
    Leon ~ Hospital de Obrigo

  

  Leon(7:20) ー Virgen del Camino(8:50)
     ー Villadangos del Pramo (11:10)
       ー San Martin del Camino(12:40)
          ー Hospital de Orbigo(14:30)

  
  昨日はLeon市内での休日を楽しんだ。市内観光用のバスに
  乗ったり旗のパレード等を見てすっかり観光客気分であった。
  巡礼歩きも慣れ疲れも取れたので、今日は快調にスタート
  する。
  交通量の多い市街地を抜けVirgen del Caminoから
  Hospital de Obrigoを目指して昔ながらのVilladangos
  del Pramoを経由するルートを取ることにした。
  巡礼路は国道脇のセンダであったが歩きやすく、疲れも
  感じない。
  やや緑の多い箇所を抜けると眼前に立派な石橋が現れた。
  皆さん橋の上で記念撮影とする、今日は約35Kmを特に
  問題なく歩けた。
  Albergeではオーナの絵が沢山掛けられ雰囲気の良い印象で
  あった。


センダ

 

Hospital の橋

 

 

   2008年9月30日(火)  曇り後晴れ
    Hospital de Obrigo ~ Sta. Catalina de Samoza

 

  Hospital de Obrigo(7:20) ー Astorga(10:40)
    ー Murias de Rechivald (11:50)
      ー Castrillo de los Polvazares(12:40)
        ー Sta. Catalina de Samoza(1:40)

 

  今日は国道のセンダを避けて昔ながらの巡礼路を歩く。
  2時間程でサント・トリビオ(Santo Toribio)の十字架に
  着き、眼下にアストルガ(Astorga)の町が広がっている。  
  Astorgaの市内に入ると市場では大勢の人で賑わっており、
  町中を抜けると大聖堂の広場へ出る。  
  ガウディの司祭館を写真に撮って聖堂へ回ると日本人の
  観光客がガイドさんの説明を聞いていた。
  これからSta. Catalina Samozaまで行きたいので、早々
  に市内を離れ歩き始めた。
  途中でこの地区で保存村となっているカスティージョ・デ・
  ロス・ボルバサーレス(Castillo de los Polvazares)へ立ち
  寄りサンタ・カタリーナ・デ・ソモサ(Sta. Catalina de
  Somoza)泊まりとした。


十字架の丘

 

Astorga

 

 

   2008年10月1日(水)  晴れ  
    Sta. Catalina de Somoza ~ Riego de Ambros    

 

   Sta.Catalina de Samoza(7:45)
     ー Rabanal del Camino(10:10)
      ー Foncebadon(11:30) ー El Acebo(14:05)
        ー Riego de Ambros(14:50)

 

   今日はイラゴ峠(Irago)を超える日だが幸いにも良い天気
   の様だ。
   Rabanal del Caminoの村を過ぎると長い上り坂が始まり
   自動車道路を快調に車が登って行くのを見ながら歩く。
   やっと写真で見た覚えのある鉄の十字架(Curz de
   Ferro)に到着するとドイツ人らしい観光ツアーの一行が
   十字架の石の山に登り記念撮影を撮っていたのでバスが
   出発するまで暫く休憩とする。
    Manjarinを過ぎると眼下に素晴らしい光景が広がり、
   巡礼仲間も快調に下っている。 
   予定ではEl Acebo泊まりであったが次の村(Riego de
   Ambros)まで歩くことにした。
    教会の側にあった眺めの良いレストランでビールを飲み
   夕食の予約をする。
   Albergeは個室の様なベットで快適であったが誰かの大き
   な鼾で時々起こされてしまった。

 

 

Foncesbadon

 

下り道で

 

   2008年10月2日(木) 晴れ
     Riego de Ambros ~ Cacabelos

 

   Riego de Ambros(7:15) ー Molinaseca(8:20)
     ーPonferrada(10:20) ー Columbrianos(11:40)
        ー Cacabelos(13:45)

 

   Albergeを暗いうちに出発したが、林の急な坂道は足下も
   おぼつかなく不安であったがやっとMolinasecaに近くなり
   明るくなってきた。
   Ponferradaは町が近くなっても一向に市街地に入らず迂回
   する様な道で旧市街地へ到着し街角を曲がると眼前に城
  (Castillo de losTemplarios)が現れ驚かされた。
    城の見学時間は11時からで、今日もここから目的地の
   Cacabelosまで15Kmあるので早々に町を離れることに
   した。
   Cacabelos近くなると久しぶりに葡萄畑が見事に広がって
   収穫の時期の為、あちこちで作業をしている。初めて見る
   葡萄の収穫風景に感激した。
   Albergeは町はずれの教会に隣接するAlberge Municipalに
   したが夕食は奮発してレストラン(La Moncloa)で地元
   Cacabelosのワインを飲んだ。


Ponferada

 

Albergue16

 

  2008年10月3日(金) 晴れ
    Cacabelos ~ Rutelan

 

   Cacabelos(7:30) ー Villafranca de Bierzo(8:50)
    ー Trabadelo(11:20)
   ー Vega de Valcarce((12:40) ー Rutelan(13:50)

 

   巡礼路の最後の難関と言われるセブレイロ峠
   (O Cebreiro)越えが近くなってきた。
   幸いに天気は持ちそうな様子であり今日は出来るだけ
   O Cebreiroに近い所まで行きたいと思う。
   Villafranca del Bierzoはいかにも最奥の村の雰囲気が
   する静かな村であった。
   ここから高速道路を山側に見上げる旧道の脇を歩くが    
   展望もなく退屈な道である。
   山道の別ルートもあるが登り坂が多いとの事で国道沿い
   を歩くことにしたが失敗であった。  
   Vega de Valcarceの村にあったパン屋で昼食にした
   が焼きたての素晴らしいBocadilloに思わず、
   "Sabroso!"と言うと親父が笑っていた。
    午後からO Cebreiroに雲がかかりわか雨が降ってきた
   がRutelanに近くなると雨も止み、Alberge
  (Pequeno Potala)は宿泊者20名程度のアットホーム
   的な素晴らしい宿で、夕食はオーナがスパゲティを作っ
   てくれ食堂で巡礼仲間と一緒に食べ、明日無事に
   O Cebreiro峠越えを祈って乾杯した。

 

Villafranca

 

vega de varcarce

 

 

  2008年10月4日(土) 晴れ
    Rutelan ~ Triacastela   

 

   Rutelan(8:00) ー O Cebreiro(10:15)
     ー Alto do Poio(12:30) ー Fonfria(13:40)
       ー Triacastela(15:45)

 

   前夜にAlbergeのご主人が「ここから先は街灯も無い山道
   なので午前8時前に出発しないでくれ。」との事で皆7時
   の音楽で起床し朝食後8時になって出発する。
   すぐに登り道となりファバ(A Faba)の村を過ぎると
   レオン県の最後の村、ラ・ラグーナ・デ・カスティージャ
   (La Laguna de Castilla)の村が見え出す。
    ガリシア州ルゴ県の県境を示す標識があった。
   天気も良く眼下の展望が広がり気分良く登れた。 
   ついにセブレイロ峠に到着し記念写真を撮って国道沿いに
   下り始めたが途中で日本人バスツアーのメンバーに出会
   った。
   レオンから毎日10km程度を歩いているとの事で
   Alto do PoioのBarの前にバスが待っていた。
   FonfriaのAlbergeは休みとなっていたので,頑張って
   トリアカステラ(Triacastera)まで下るが、以外に早く
   村に到着した。
   レストランでは大勢の巡礼仲間がセブレイロ峠を越えた
   祝杯を挙げていたので仲間に加わる。
   Albergeには夜の10時頃にアメリカ人の高校生のツアー
   客が団体で到着した。
   明日にSarriaから歩き始めるとの事であった。


 

O Cebreiro

 

モニュメント

 

  2008年10月5日(日)  晴れ

     Triacastela ~ Sarria

 

   Triacastela(7:40) ー Samos(10:15)
              ー Sarria(13:20)

 

   今日はSarriaまでの下り道なので気分的にも楽である。
   昨夜に山道のリオカボ峠(Alto de Riocabo)を越える
   ルートを行くつもりでAlbergeの主人に聞いたところ、
   サモス(Samos)を通る道を人が多いとの事で早朝の暗い
   中での歩きを考えてSamosへの道路を歩き始めた。
   サモス修道院(Claustro Mayor de Samos)は素晴ら
   しい建物であったが一部工事中で全体が見えないのが
   残念であった。
   Samosから15分程度歩いた公園でビデオカメラを撮っ
   ている日本人の巡礼者に出会った。  
   彼は九州のHさんで久しぶりに日本人の巡礼者に出会った
   のでSarriaまで話しながら一緒に歩き楽しかった。
   Hさんと同じホテルに部屋を確保し、早速にレストランへ
   出かけて昼食も一緒に食べて巡礼途中の話しに熱中した。

 

Samos

 

Sarriaへ

 

 

 

    

                                                  貝2