フランス人の道 
   その4  Sarria から Santiago de Compostela へ

 

   2008年10月7日(火)  雨のち晴れ  
      Sarria から Portmarin

     Sarria(8:00)ー Ferrerios(11:30)
            ーPortmarin(13:00)

   昨夜から雨模様になっていたが、朝になっても止まずに
   かえって雨脚が強くなっていた。
   ホテルのロビーは団体の巡礼客の出発でごった返していた。 
   ここからスタートする人達が多い事に驚き、急いで雨の中
   を飛び出した。
   Sarriaのホテル正面の階段を登り町を離れたが、雨は益々
   強くなり道は川の様に水が流れているので避けるのも面倒
   になってジャブジャブと水の中を歩くことにした。
   途中で休む箇所もないので休憩も取らずにFerriosの村に
   着いた。
   ここで、あきらめてAlbergeへ逃げる人も見られたが、
   そのまま歩き続けて行くと次第に空が明るくなり、眼下に
   湖らしい風景が見えてきた。
   坂道を下り、自動車道路へ出ると目の前に大きな橋があり
   Portmarinへ着いた。
   丁度雨も上がりレインコート姿で記念撮影とした。
   Albergeでは着替えと洗濯に賑やかで靴が庭の芝生に勢揃
   いしている光景が楽しかった。

Portmarin

 

教会21

 

 

   2008年10月8日(水) 曇り時々晴れ
     Portmarin から Ponte Campana

 

 Portmarin(7:40) ー Hospital de Cruz(10:30)
  ー Palas de Rei(12:40)ー Ponte Campana(14:15)

 

 まだ、暗い内にAlbergeを出て橋を渡り緑の多い巡礼路を進む
 とCastromaiorの十字架が道端にあった。 
 ガリシア州にはいると家の庭にはHorreoと言う高床式の倉庫が
 ある。
 現在でも使用している家も有る様だが聞くまでは何の為の建築
 物か判らなかった。
 巡礼のマスコットになっている、Xacibeo(シャコベオ)君の
 マークが所々で見られて楽しい。
 昨日は雨で100kの道標を見ただけであったが、70Kmの道標
 を見つけてSantiagoが近いことを感じる。
 Palas de ReiのAlbergeを通り過ぎ、Ponte de Campana
 まで行くことにした。
 Albergeは農家を改築した様な建物で宿泊客も10名程度で夕食
 はオーナーの奥さんが素晴らしい夕食を作ってくれて皆で食べ
 る。 素晴らしい家庭的なAlbergeで感激した。


 

十字架

 

Albergue15

 

   2008年10月9日(木)  晴れ
     Ponte campana から Arzua

 

 Ponte Cmpana(8:00)ー Melide(11:15)
            ー Arzua(13:40)

 

 今日は久しぶりに朝から良い天気になった。 
 Sarriaから歩き始めた巡礼者も大勢加わり巡礼路は賑やかな
 行列となっている。
 ガリシア州に入り緑も多くなったので日本国内のハイキング
 コースの様な気分の箇所もあり、古い石橋などをあって大変
 心地よい歩きが出来た。 
 Melidaではあと51kmの道標があり気分的に高揚するのを
 感じる。 
 Arzuaの町には新しいAlberge(Ultreia)に泊まることに
 したが室内もベットも新しく快適であった。 
 (洗濯物を干す場所が狭いのが残念であったが・・)
 夕食で近くのレストランに行くと大勢の巡礼者で混雑しており
 一人でテーブルを確保するのも悪いので、昨夜同じAlberge
 に泊まったイタリア人カップルと一緒に食事とした。

 

橋を渡る

 

緑の巡礼路

 

  2008年10月10日(金) 晴れ
    Arzua から Pedrouzo

 

 Arzua(8:15) ー Calle(10:00) ー St. Irene(12:15)
             ー Pedrouzo(13:00)

 

 今日も天気が良いようで林が多く平坦な巡礼を快適に歩く。
 一昨日に同じAlbergeに泊まったマドリッドの若いカップル
 にも再会して話しをしながら歩く。
 サルセーダ村(Salceda)村の手前には写真で見た覚えのある
 オーレオ(Horreo)の下をくぐる箇所があり、記念に写真を
 撮る。
 St.Irene(サンタ・イレーネ峠)への登りも牧草地の広がる
 快適に歩き所々に現れる花に疲れを忘れる気分であった。
 サンティアゴには12日の日曜日に到着する事にしたので、
 今日は約19Km程度でPedrouzoのAlbergeに泊まることに
 した。
 ここも、Privado Albergeであるが近代的な設備が完備し
 ゆっくりと休む事が出来た。

街路樹

 

屋根のある道

 

   2008年10月11日(土) 晴れ
     Pedrouzo から Lavacolla (Xian Xordo)

 

 Pedrouzo(8:30) ー Lavacolla(11:30)
           ー Xian Xordo(12:30)


 明日、サンティアゴに到着するため今日の予定は、通常の
 距離の半分になる10kmのLavacolla泊まりとした。
 朝はのんびりと8時過ぎにAlbergeを出たが、大勢の巡礼者
 が巡礼道を歩いているので、まるでハイキングコースで団体
 に出会った気がする。
 2時間程度で国道と出会うところがあり、サンティアゴの
 入り口の標識があり、皆が写真を撮っている。  
 ここから飛行場の脇を抜けてLavacollaの村に着いたが、
 Xian Xordoへ行く道を確認せずに巡礼仲間と山道を登って
 しまった。 
 Barがあったので道を聞くとLavacollaまで戻る必要がある
 との事で15分程道を戻る事にしたが、顔見知りの巡礼者に
 からサンティアゴから戻るのかとかわれしまった。
 Xian Xordoの宿(Pazo Xian Xord)はリゾート用の素晴ら
 しい雰囲気の家で食事がないのが残念であったがゆっくり
 する休む事が出来た。

 

 

市内の道標

 

飛行場脇

 

  2008年10月12日(日) 晴れ
    Lavacolla(Xian Xordo) から Santiago de Compostela  

 

 Xiao Xord(8:00) ー Monte de Gozo(9:15)
      ー Santiago de Compostela (10:10)

 

  いよいよ、サンティアゴに到着する日になった。
 天気はまずまずの様である。 
 宿からバス停横の坂道を登り巡礼路へ戻る。直ぐ前に一人の
 巡礼者が歩いていた。
 彼もLavacolla泊まりであったと思う。
 テレビ局の前を過ぎるとMonte de Gozoの丘に着いた。 
 曇っている為か、まだ薄暗く大聖堂の建物が識別できない。  写真を取っていると団体がバスで到着し、ミサを始める準備
 を始めたので早々に出発する。
 Monte de Gozoの大きなAlbergeの建物の横を過ぎ橋を
 渡って市街地へ入るが、大聖堂の塔も見えず旧市街の狭い道を
 矢印に従って歩く。
 やっと、広場に出て左側の建物が大聖堂かなと思ったがその
 時はそれ程大きな建物ではない印象であった。 
 目の前の門の横にギターを弾いている人がいて坂道を下ると
 いきなりオブラドイロ広場(Plaza de Obradoiro)に出た。
 ここだ!、と思って広場に進み目の前を見ると大聖堂がそびえ
 立っていた。
 期待した程の感動も無かったが、やっと到着した思いで暫し
 呆然としてしまった。

 階段を上がると右手のドアが開いており、とりあえず中に
 入って見る。既にミサが始まっており大勢の人がいた。
 12時の巡礼ミサには時間があるので先に巡礼事務所へ巡礼
 証明書(Compotela)取りに行った。
 階段で並ぶとAlbergeで何度か一緒だったドイツ人の巡礼仲間
 に会い到着を祝い言葉を交わす。  
 日曜日の為か証明書の手続きをする人が1名しかおらず、なか
 なか進まないので時間がかかったが、やがて数箇所の窓口が
 開いてやっと進み始めた。
 巡礼証明書を貰って出口で先ほどの巡礼仲間と抱き合って
 互いに祝福したが、さすがに喜びが沸き起こって感動であった。

 大聖堂に戻り席を探していると、一緒に歩いた高円寺教会の
 S神父さんや何人かの巡礼仲間にも会え、九州のHさんも
 一昨日に到着し、昨日にFinisteraへバスで往復したとの事で
 一緒に並んで座ることが出来た。
 ミサの冒頭で、神父が巡礼者を読み上げ"ルルドから日本人
 1名"との言葉を聞いた。 
 S神父は共同司祭として祭壇へ上がり、この日に到着する事
 が出来た事に感謝した。
 最後の大香炉を振るボタフメイロでは、全員総立ちで香炉が
 止まった時には大拍手で楽しかった。
 S神父はこれからローマへ寄って帰国するとの事で、聖堂の
 外で記念写真を撮り、日本での再会を約して別れた。
 九州のHさんも午後の便でパリ経由で帰国するとの事で途中
 で退席しが、あとでビデオを送って頂く事にした。

 S神父と写真を撮っていた為か、他の巡礼仲間とはぐれて
 しまったのでとりあえずホテルへ行き荷物を置いて昼食と市内
 見物とする。
 ガリシア名物のプルポ(たこ)料理(?)を食べ、やっと
 落ち着くことが出来た。

 

 

 

記念碑

 

カテドラル前

 

S神父と

 

         貝1

 

 

    

                                                  貝2