スミレ 

マンジュリカ 

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スミレは単なる野草でありながら花も葉もきりっと端正で品格があります。

スミレ スミレ 古来から歌によまれたり 菫 とつずられて女性の名前になったり、 など とても日本人に愛されてきました。

すみれ 知人から種子  (本スミレ。 他のスミレと区別するため  マンジュリカ  とも呼ばれます)  をもらい、生育させたみましたがあまりに 成長が遅いので驚きました。
また乾燥や寒さにもあまり強くありません。
すみれ これで他の逞しい野草たちに混じって、 よく生き延びてこれたものだと不思議にさえ 思うほどです。

すみれ が石垣やコンクリの隙間に生えているのを良く見ます。  まるでそんな隙間に生える植物のように。 
ですから一見 生命力旺盛 のようにみえますが。
しかし・・・
スミレ 実にところ すみれは野草としては競争力が弱いからのように思えるのです。
それでたまたま他の野草の勢力が弱い地面とか、  住宅地などではアリに種を運んでもらって 他の草がとても住めない コンクリの隙間などでで命をつないでいるのではないでしょうか。

菫 競争力が強くないなりに、 自分が生きられる場所を懸命に見つけて生きているさまは私にとって教えられるところが大きいと思うのです。
こう思うと すみれ がいっそう愛おしくなります。

ところで すみれの語源は 直線を引くための大工道具の 墨入れ に由来すると主張する方がかなりおられます。  すみいれ  が すみれ になったという主張です。
しかしこれは間違っていないでしょうか?。
スミレ スミレの名はは古代に編集された万葉集にも登場しますが 古代の墨入れは角ばっており スミレをしのばせるような丸みをおびてきたのは江戸時代以降とされています。
さらに 万葉仮名ではスミレは 須美禮 と表記されています。  この表記が 墨入れ(墨斗) からきたものとするのは無理があると思われます。

また 菫 という少し難しい漢字があります。
何故スミレを 菫 と書くのか難しい説が色々あるようですが 決定的なものはないようです。 

スミレ(マンジュリカ)は、 中国その他の東アジアの国々でも見られるそうです。   ですが、 特に思い入れが深いのは日本人だけのようです。
種類は世界で最も多く200種にものぼるといわれ 日本は 「スミレ王国」 とされます。 

地下茎で繁殖する タチツボスミレ などは多少は競争力があるようです。
タチツボスミレ ちなみにタチツボスミレは、 日本固有種  といって日本だけにしか生育していません。 花が小さく花期も短いせいなのか あまり注目されていないようですが。
本スミレとは花も葉もだいぶ趣が違うので スミレの一種とは思っていない人も多いようです。
よく見るとなかなか可憐な花です。 どうかもっと注目してやってください。

なお園芸種の パンジー  ビオラviola  は名前から分かるとおりヨーロッパから持ち込まれた外来種です。   園芸業者には栽培しやすいせいか近年は園芸ショップでよく売られています。 
菫 スミレの近縁にあたりますが 種としては同じではないそうです。   繁殖力がとても強く少なからず野生化しており 一部では問題になっています。

すみれについては 有名な宝塚歌劇団の歌がありますね。 
原曲はドイツのもので 「ライラックの花の咲く頃」 なのですが 日本人に特に好かれる野草として日本向けに 「すみれの花咲く頃」  と変更されたのだそうです。   この訳詩は宝塚歌劇団の演出家であった故 白井鐡造氏 によるものです。 
今では宝塚歌劇団以外にも広く歌われています。  この素敵な歌のためスミレはいっそう日本人に好かれる花になったようですね。

すみれの花 咲く頃
 初めて君を知りぬ
君を想い 日ごと夜ごと
 悩みし あの日の頃
すみれの花 咲く頃
 今も 心ふるう
忘れな君 われらの恋
 すみれの花 咲く頃



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