顕微鏡写真集17
1−1位置図 1−2地形地質概要 1−3偏光顕微鏡写真集 1-4《まとめ》.岩石写真とその特徴1 1−5《まとめ》岩石写真とその特徴2 1-6調査結果のまとめと考察 (参考)岩石区分図

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凝灰岩17

岩石No.32(992706)-石質結晶質凝灰岩


10×オープン 10×クロス ルートマップ
(肉眼観察)緑灰色。見た目やハンマーでたたいた感じは凝灰岩。青緑色ののっぺりした基質に白や赤や緑、透明色のいろいろな形をした結晶が散在している。最大はφ15mmの暗紫色の丸い結晶。これと同じ種類の丸い結晶が大きさを変えてたくさん含まれている。基質が緑色というのは緑泥石が発達しているのだろうか。層厚は1m程度。
(顕微鏡観察)組織は粗粒・中粒な斑晶及び岩片と隠微晶質な石基からなる。細粒結晶も散在する。これまでみられた凝灰岩と違った岩石片を含んでいて異質な岩相といえる。目立ったものとして累帯構造を示す斜長石、赤紫色の石基に細・中粒の結晶を含む岩片(写真下)、小さな等粒状結晶を持つ岩片(斑岩?)など。但し大きさは数mm程度まで。石基は隠微晶質で、時に流離構造を示す。写真上は左上が石英、右上・左下が斜長石、右下が波動消光を示す細粒の石英の集合で岩石片とみられる。下の写真は中央下部が斜長石、石基は赤紫色の隠微晶質からなる。
採取岩石の写真 (推定岩石名)石質結晶質凝灰岩

境界は不整合

ここからは和泉層群。現地では境界は崖になっており、その傾斜は60度南落ちでこれまでの垂直から変化が起きている。

左、崖の全体、右、凝灰岩と砂岩(礫含有)の境界部、傾斜が南落ちになっている。


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