1−1位置図 1−2地形地質概要 1−3偏光顕微鏡写真集 1-4《まとめ》.岩石写真とその特徴1 1−5《まとめ》岩石写真とその特徴2 1-6調査結果のまとめと考察 (参考)岩石区分図

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幅1mほどの小橋がかかっており(位置図参照)、その基礎は花崗岩類の岩盤においている。この花崗岩は一見熔結凝灰岩風で、灰褐色をしている。しかしよく見てみると、目に見える結晶が集合している。前川橋のすぐ下流には花崗岩(No.4)が出ているが、黒雲母はなく緑泥石化している。

岩石No.3(921807)-花崗岩
オープン10× クロス10X
(肉眼観察)灰褐色。岩そのものは堅硬だが、亀裂が走り、力加減では崩壊しやすい。1mmほどの結晶粒が主体。その中に5〜7mmほどの斑晶が点在。黒雲母・緑泥石含まないが、風化進み褐色の変質鉱物が鉱物粒間を埋めている。
(顕微鏡観察)中〜粗粒の結晶。花崗岩状組織を呈し、自形少なく半自形〜多形が多い。結晶はカリ長石や石英の粗粒結晶と中粒のマイクロクリン、斜長石、変質した不明鉱物からなる。斜長石は曹長石〜灰曹長石。不明鉱物は緑泥石に近いと思われるが、部分的に不透明鉱物となっており判然としない。全体に結晶内にも亀裂が走り、分解しやすい。写真は左側がカリ長石、中央部が石英、右上の黒い部分が斜長石、左下のカリ長石内部にある長方形の鉱物は斜長石と推定される。
採取岩石の写真 (推定岩石名)花崗岩


岩石No.4(921601)-粗粒含緑泥石花崗岩
オープン10× クロス10X
(肉眼観察)全体が乳白色で、緑色の緑泥石が混じる。透明色の石英やカリ長石が多い。見た目は5〜10mm程度の粗粒鉱物の集合である。
(顕微鏡観察)感覚的に石英40、カリ長石25、斜長石25、緑泥石10%程度からなる。その他変質鉱物として方解石が認められる。全体に粗粒である。斜長石の対称消光角は直消光に近く、灰曹長石?写真は中央部が緑泥石、左上から右下の白い筋状の鉱物がカリ長石、左側白い斑点状は斜長石上の変質鉱物が白く見える。左下隅は石英
採取岩石の写真 (推定岩石名)粗粒緑泥石花崗岩


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