生態系の誕生

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泡の生態系における進化
ー 原子が生命活動を如何に組織したか ー

自然はどのようなしくみで生物を生みだしたのでしょうか。原子が取りうる電子状態のなかで環境に適した状態を選ぶ性質により同様な分子が容易に作られます。
原始の地球で海が形成されて間もない頃は海の水が炭酸水であり、その水と地殻に含まれる鉄とが反応します。実際に炭酸水に鉄粉を加えると、
この表紙の写真に示すように底に沈んだ鉄粉から小さな気泡が鉄炭化物を伴って浮上します。その泡の膜に含まれた固形物は膜の材料を生産し続けます。
その気泡には寿命があります。気泡は他の気泡と合体したり、組織を組んだりして、自然淘汰されます。この泡の生態系において生命誕生に関する最初の段階の進化がなされたという説明をこのWebsiteで説明します。
(2010年9月2日掲載, 2011年5月3日更新)
鉄炭化物の気泡 (炭酸水に鉄粉と炭酸カルシュウムを入れ2時間後に撮影しました。
写真はクリックすると拡大写真が得られます。)[PENTAX Optio W90, 1cmマクロ,
顕微鏡モード, LED3点照明]
YouTube: 生命誕生(1)
[目次] [まえがき]
第1章 炭酸水に鉄粉を混ぜると生成する気泡(鉄炭化物気泡)の実験
第2章 鉄炭化物気泡を形成する物質の化学分析
第3章 鉄炭化物気泡の生成を説明する理論
第4章 鉄炭化物気泡が維持される条件
第5章 鉄炭化物気泡の内部構造の形成
第6章 鉄炭化物気泡形成に関わるシリカの作用
[あとがき]
[知能に関する唐澤信司のwebsiteへ]
著者:唐澤信司へメール [shinji-karasawa@kbh.biglobe.ne.jp
]