「これから論文を書く若者のために」
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7/31(月) の進歩 レポート締め切り
今日は、生物学科三年生の実習レポートの締め切り日である。実を言うと、いつを締め切りにしたのか私はよく覚えていない。レポートを出しに皆がわんさか やって来たので、今日が締め切りなのだろう。恒例の各種表彰だ。

最優秀エコロジー賞;永井君。21 枚の紙をホッチキス一つで留める。「紙数/ホッチキス数」最大を実現。

継承日本文化大賞;書き人知らず。  名前も学籍番号も書かぬ控えめさ。失われてしまった日本文化の美がそこにある。しかし、現代社会では採点をしなくてはならぬ。これを見ている三年生、心当 たりがあったら名乗り出て欲しい。手書きで女性の筆。

最大タイトル賞;林さん。推定サイズ、50 ポイント。

アガサ・クリスティー賞;望月君。提出したはずのレポートが謎の失踪。印刷し直す方が早いので事件は迷宮入り。現代社会に名探偵はいらぬ。

ブルーホッチキス賞;小塚君。ホッチキスが青い。

最優秀不釣り合い賞 文字部門;小塚くん。アオキのレポートはワープロ、カタクリのレポートは手書き。

同賞 紙質部門;志賀くん。カタクリのレポートはレポート用紙に、アオキのレポートはプリント用紙に印刷。

美しい日本語を守る会特別賞;永井君。あなたは、「レポート」ではなく「報告書」と書き、カタカナ語を排し日本語を守る姿勢を示してくれました。よってこ こに表彰します。

 講義の最終回でタイトルの付け方の話をしたこともあり、タイトルに工夫をしてくれた人もいた。講義をした甲斐があったと思う。

レポート提出を待ちながら、フキの論文の執筆を進めた。何とかなりそうな気がしてきた。

7/30(日) の進歩 あん、ガッコに入る
なんと今日から、あんが学校に入るのだ。仙台第二警察犬訓練所でのしつけ教室の一回目である。父兄のような心境であんの支度を整え、訓練所に向かった。
 しつけ教室は一対一の指導で、集中的に勉強できる。他の犬がいたら、内弁慶のあんは泣きべそをかいてしまうであろう。「一緒に寝るのをやめましたか?」 の問いに、「はい」とすがすがしく嘘こいて(7/23 の進歩参照)、勉強は始まった。アイコンタクトの練習、 「待て」の練習、人の左に着いて歩く練習などだ。ネットや本で勉強したし(「あんが」ではなく「私が」)、私なりにしつけてきたことではある。しかし、 ネット(本)によって書いてあることが結構違い、「どれが正しいのか」と悩んでもいた。目の前でしゃべっている訓練士の言葉はやはり説得力があってよ い。あんの甘噛みが酷いので、直し方も実践して見せてくれることになった。しかし、訓練士が甘噛みを誘ってもあんは甘噛みしない。「いつもどおりに甘噛み しなよ」と踏んづけたくなった。50分ほどで、今日の勉強はお終い。学校ということで、宿題を四つも出された。
 しつけが必要なことはわかるが、何かなあと思う部分もある。「抱きついてきたら振り払う」「「だっこ」と命令してからだっこする」「褒めるとき以外は撫 でない」などなど、兵隊の訓練みたいだ。犬との生活の楽しみを奪っているようにも思う。ま、適当に取捨選択していこう。「一緒に寝ていない」と平気で嘘い う人が今更悩むことかね。

帰宅後、前から見たかったビデオ「SAYURI」を見た。面白かったことは面白かった。しかし、日本が舞台で登場人物は日本人というのに、英語を 話させるとは。芸者も置屋の母も客もみな英語で会話するなんて、どっちらけである。さすがアメリカ映画、他国の文化を尊重する気はないらしい。そうえい ば、サウンド・オブ・ミュージックもラストエンペラーも英語だったな。もっとも、日本映画も偉そうなことは言えないか。スパイゾルゲでは、ドイツ人に英語 をしゃべらせていたし。
7/29(土) の進歩 完敗
ベガルタ仙台がサガン鳥栖に 0-1 で完敗した。前半 37 分に相手は 10 人になったというのに、得点の入る気のしない試合であった。

試合は夜から。アメリカ産牛肉輸入再開を祝して、昼食に牛タンを食べた。早く全面解禁して欲しい。アメリカ産牛肉は危険だという理由が私には理解 できないのだ。なぜならば、壮大なる人体実験で安全性が実証されているからである。アメリカ人が食べていて、何も問題 が起きていないではないか。人体実験 のデータ数は史上空前で、どんな疑念をも振り払うに十分である。消費者団体には、この壮大なデータを冷静に見て欲しいもんだ。
 昼食後、朝市の馴染みの店で祝勝会用の刺身を買った。中落ちをおまけしてくれた。嬉し。

モールで、「のだめカンタービレ」の 6, 7 巻を購入してからユアテックスタジアム仙台へと向かった。ほとんど漫画を読まなくなっているけど、これは気に入ってしまったのだ。
 試合開始。鳥栖の村主がロペスに密着マークをしてきた。ロペスが抑えられ、仙台は思うように攻撃が出来ない。ボールは支配しているのだけれど、それだけ なのだ。前半 24 分に、中盤でのミスから高い位置でボールを奪われ、最後は山口に決められてしまった。ボールを奪われたチアゴネーヴィスがサボって戻らす、熊林と中田もサ ボって戻らず山口をフリーにした。三人もサボっては失点して当然である。前半 37 分に、ロペスを密着マークしていた村主が二枚目の警告で退場となった。しかし、鳥栖の松本監督は、山口に替えて衛藤を投入し、ロペスへの密着マークを継続 させるというしつこさであった。10 人の相手にますますゲームを支配するが得点の香りはなし。0 - 1 のまま試合終了となり、大ブーイングがスタジアムを包んだ。
 終わってみると、仙台に決定機は無かった。ロペスが封じられると何も出来ない。ただ単純に、中央めがけて攻めていくばかりであった。サイドの裏を狙うと か、スペースを作る動きとかが無い。これでは守っている方も楽だろう。
 今日の試合は、ロペスに密着マークを付ければ仙台の攻撃を封じられることを改めて証明してしまった。これからどう打開すればよいのか。前線の選手が献身 的に無駄走りをしてスペースを作ることが一つの打開策であろう。となるとやはりあのお方だ。大柴の復活に期待したい。

7/28(金) の進歩 明日は鳥栖戦
ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジアム仙台にサガン鳥栖を迎え撃つ。先発メンバーはおそらく、湘南戦と同じであろう。湘南戦での良いイメージを忘れず に、といって油断することなく闘えば勝てる。明日は、久しぶりにホームでの勝利を味わおう!
みっちーに見て貰ったところ、ハードディスクの臨終が確認された(昨日の進歩参照)。一年八ヶ月という、あまりに早い最後であった。ふざけるでな い。やむなく、速攻で新しいパソコンを注文した。ハードディスクを交換して復旧するならば、今まで使っていたやつは共用パソコンにしよう。
 投稿論文の最終稿も復旧した。投稿先のホームページから PDF をダウンロードして、手元の Word ファイルを修正したのだ。フキの論文は一からの書き直しになるけれど、先送り症候群のおかげでさして書いていなかった。今日一日で楽に取り返せた。
 ハードディスクの臨終はこれで二度目。バックアップはこまめに取らないと。しかし、先週バックアップを取ったのはかなり偶然であった。生物学科三年生向 けの講義の最終回のために、自分のノートパソコンを研究室に持ってきていたのだ。とある事情により、講義室備え付けのパソコンを使うことが出来なかったた めである。そして、最終回を終えて爽やかな気持ちになり、ノートパソコンに爽やかにバックアップを取った。数ヶ月ぶりのバックアップであった。もしも講義 室のパソコンが使えていたら、もしも講義最終回でなかったら、もしも三年生にぐうすか寝られて気落ちしていたら。運が味方していると、妙に自信が沸いてい る。

来週の火曜日はいよいよ大学院入試である。試験監督をしながら、こじこじ・ひじり・ぶっちーの健闘を祈ろう。問題文を見て絶望と判断した場合は、 両手でバツ印を出すべし。担架で運び出す。ただし、開始三分での退場は避けたい。

7/27(木) の進歩 憔悴
パソコンが壊れてしまった。ハードディスクが死んだようなのだ。だんまりになったので再起動したら、?マークが出て、「システムが見つかりませんよ」だ と。うーーん。かなり憔悴中である。まだ二年も使っていないのに、iMac G5 の憎いやつ。先週バックアップを取っておいたことが救いではある。しかし、その後に小改訂して投稿した論文の最終稿と、先週末から書き出したフキの論文 と、ここ一週間のお小遣い帳が残っていない。とくに、投稿論文の最終稿が残っていないのは痛手である。レフリーコメン トを取り入れ て改訂するときに困ってしまう。どうせリジェクトされるから関係無いか?投稿先のホームページから投稿論文の PDF をダウンロードして、Word のファイルを書き直すか。

講義アンケートには(昨日の進歩参照)、面白かった話題とつまらなかった話題も書いて貰った。「変動環境における適応」が好評でほっとした。実は この話題、つまらないと評判だったので、J2 落ちしていたここ数年は話していなかったのである。意を決して構成を練り直し、どきどきしながら講義してみたのだ。良かった。ベガルタ仙台 も J1 復帰するという自信が妙に沸いてきた。一方、「生態学における分子的手法(含むエコゲノミクス)」は評判が悪かった。ま、予想通りだ。本当は面白いのだけ れど私の話した内容がつまらなかったのか、それともそもそもつまらないのか。私自身がこの分野にびびっと来る物を感じていないことは確かである。

ベガルタ仙台は昨日、湘南ベルマーレに 3-0 と快勝した。久々に良い試合だった。三人だったボランチを二人にし、攻撃的両翼に関口とチアゴネーヴィスを置いて臨んだシステムが機能した。なぜ機能した のかというと、チアゴネーヴィスがちゃんと守備をしたのだ!(仙台的にはかなり驚き)。だから、二人ボランチで大丈夫だった。これまでは、チアゴネーヴィ ス・ロペス・ボルジェスは守備をせず、ボランチ三人が守備に走り回っていた。チアゴネーヴィスにその調子でやられたら大変だった。これからも頑張って守備 して頂戴ね。

昨日は、研究室の扉にレポート入れをぶら下げて帰った。今朝来てみると、期待したとおり、お菓子が入っていた(2005.6.30 の進歩参照)。しかし、セミナー室においてあったお菓子をそのまま入れると は、工夫が足りない。

7/26(水) の進歩 講義アンケート
生物学科三年生向けの期末試験を終えた。毎年恒例の講義アンケートもやった。以下、アンケートから。

「講義後の質問タイムに、学生の質問を大きな声で(中略)復唱するのはとっても良いと思います。」
確かに。質問内容が皆に伝わらないと意味がない。来年も、意識して復唱するようにしよう。

「休講が 1 回くらいあってもよい。」
私は暇である。前期の間、講義・実習・セミナー関係を除き予定表真っ白。生命科学研究科の会議は全部サボるし(けっ、 誰が出るか)、出張もない。ベガルタ仙台の試合も欠かさず 応援できる上に、庭仕事もはかどる。健康暇 の 有り難さをしみじみと感じている。

「後から考えるとうまくまるめこまれてしまったなあと思うことが多かったです。(すみません。)」
こちらこそすみません。毎年この感想が出ることが私の悩み。私の(丸め込んだ?)説明を打ち破り自分自身がきちんと納得するためには、自分で研究してしま うのが早道。ぜひ、挑戦してみて!

「講義が遅刻した人にプリントを(先生が)渡すために中断されることが少し不満でした。」
講義となると私は、不屈のご奉仕精神が湧いてくるのだ(他のことには湧かない)。それと、勝手に持っていって貰うようにすると、講義台本のプリント(私用 の物)を間違えて持っていってしまう人がたまにいる。台本が無いと何も出来ないので、その持ち去りを未然に防ぐという狙いもある。

「講義のために、かなりの準備をされているんだろうと思います。」
はい、当然です。生命科学研究科の教授先生たちが高額の研究費集めに精を出すのと同様に、私は講義に全力を注いでおります。

「リアクションの薄い教室でもめげずに笑いを求める姿勢が感動的でした。」
なら、わざとでもウケてくれ。ウケ狙いのスライドを入れてしまい、教室の雰囲気からウケそうにないとわかっていても、そのスライドを飛ばすわけには行かな い。けっこう辛かった。

「ブログ(注;この日記)。他人の話はおもしろいんですけど、自分の話がのるのはちょっと嫌かも‥‥‥。」
そうなのか、ごめんね。しかし、実名を出す場合は良いことしか書いていないはず。好印象を持っているからこそ名前も出しちゃう。そうとは 言い難い記述をす る場合は名前を伏せる唯一の実例;2005.6.15 の進歩参照)。

さあ、今夜は湘南ベルマーレ戦だ。必勝あるのみ!

7/25(火) の進歩 Science 撃破
生物学科三年生の竹原君が、講義のことで質問に来てくれた。そして、Stanton ら (1986) の有名な実験について、疑問点を話してくれた。この論文は、訪花昆虫の誘引は、雌成功よりも雄成功により強く貢献していることを示した先駆的論文である。 花の色に、黄色型と白色型の二型がある野生ダイコンで実験したところ、以下のことがわかった。

1) 黄色型の方が昆虫の訪花が多い。
2) 生産種子数はどちらも同じ。
3) 花粉親として成功は、黄色型の方が大きい。

黄色型における訪花昆虫の誘引の優位性は、種子生産には効かず花粉親としての成功に効いている。だから、昆虫の誘引は雄成功に貢献すると結論した。しか し、3) の花粉親としての成功を調べたのは、黄色型が生産した種子についてであった。白色型の種子については調べていない。この点について竹原君は、「訪花昆虫に 定花性(*)があるならば、黄色型の種子の花粉親が黄色型ばかりなのは当然ではないか?」と指摘した。なんと! 言われてみればそうだ。定花性がないことと、白色型が生産した種子においても、黄色型の方が花粉親として成功していることを言わないといけない。竹原君、 鋭い。Science の論文を撃破してしまった。
 文献を調べたら、竹原君が指摘したことを下記の論文でやっていた。

Stanton, M. L., Snow, A. A., Handel, S. N., and Bereczky, J. 1989.  The impact of a flower-color polymorphism on mating patterns in experimental populations of wild radish (Raphanus raphanistrum L.).  Evolution 43:335-346.

*定花性:ある訪花昆虫個体は黄色型を、別の訪花昆虫個体は白色型を好んで訪れるといった現象。

その後、「三人の女子生徒が質問にやって来た」。<--- 「こう一行だけ書いて下さい」と言われた。ものすごく一杯書くことがあったのに。

と書くように言った人が、『日記で「永見」と呼び捨てにされて凹んでました』と嘆いていた(7/21の進歩参 照;すでに修正済み)。御免よう。まったく他意はない。自分でも気づかなかった。今日は特別に、「さん」を一杯送ろう、永見さんさんさんさんさんさんさん さんさんさん。これでしばらくは、「さん」抜きだな。
7/24(月) の進歩 Eudora わかっている
生命科学研究科教務係から電話がかかってきた。来週の(だよ、ひじり・こじこじ・ぶっちー)大学院入試の試験監督の依頼メールを出したのだけれど返信が無 い。「やってくれますか?」という内容だった。はて、そんなメール貰った覚えがない。迷惑メールの受信箱を開けてみたら、迷惑メールとして処理されていた ことが判明した。Eudora 偉い、よくわかっている。しかしまあ、監督を引き受けることにした。にやにやして見守ることにしよう。

生物学科三年生の小泉君が、実習レポートをさらに改訂して持ってきてくれた。先週話をしたモデル解析を自分でやったのだ。偉い。これで、より積極 的な議論が出来るようになったでしょう。

ようやくにして、りんかの修論を投稿論文にすることに着手した。私が英語にするのだ。しかし、ただ訳せば良いというものではない。たとえば修論で は、擬態(雌が雄に似る)ことを前面に出し過ぎていた。改めて考え直すと、これはちょっとである。ではどういう問題設定にすべきなのか。今日はこれを考え た(まだ結論出ず)。椅子に座って目を閉じ沈思黙考を続けた。傍目には寝ているようにしか見えなかったであろう。

7/23(日) の進歩 しつけ教室
あんと一緒に、しつけ教室に通うことにした。甘噛みや無駄吠えがすごいし、くわえたゴミは決して離さない。トイレもなかなか覚えない。ひと言でいうと体 育 会系なので、お勉強を習わせることにしたのだ。教室は、仙台第二警察犬訓練所である。近所の動物病院に紹介されたのだ。とりあえず今日 は見学に行った。
 暁子とあんと車で出かけた。さあ着いたと思ったら、「仙台ペット斎場」の看板が掛かっていた。訓練所はその隣にあった。やな所にあるねえ。ぼろっちい建 物に入り、訓練士の話を聞いた。いきなり言われたのは、1) やたら撫でてはいけない、2) 室内で放し飼いにしてはいけない(普段は、サークルの中に入れておく)、3) 一緒に寝てはいけないの三つである。それぞれに理由があり、「なるほどそうなのか」と納得した。そして、全部無視することにした。な ぜならば、こうした言い つけに従っていては、あんとの生活が楽しくないからである。何のために飼っているのかわからなくなる。でも訓練士には、「わかりました」と嘘こい ておいた。
 帰宅後、あんを庭で遊ばせながら庭仕事をした。私が土を掃いていると、箒に向かって「あんあんっ」と休むことなく吠え続ける。上記の三つを守ってもこれ は直らないと、なぜか確信するのであった。あんの声を聞きつけ、隣家に遊びに来ていたチョコちゃん(ダックスフンド)が、フェンス越しに挨拶に来た。しか しあんは、チョコちゃんを見ようとせず、すたすたと逃げるばかりであった。相変わらず内弁慶な子だ。図体はでかいのに(もう 6 kg を越えている)、情けないやっちゃ。

7/22(土) の進歩 日本代表の真似をすることないっつーの
ベガルタ仙台が愛媛 FC と 1-1 で引き分けてしまった。決定力不足。これじゃ勝てない。

昼時、暁子を仙台駅に迎えに行き、昼食を摂った後、朝市で買い物をした。馴染みの店が出来てしまって、端数はまけてくれる。でも、次から次へと買 わせようとするのだ。そんなに食べきれないっていうの。

あんとうにうにしたり、庭仕事をしたりして午後を過ごし、ユアテックスタジアム仙台へと向かった。
 仙台の布陣は、3 トップと言ってよいものであった。関口が右に、ボルジェスが左に開き、ロペスが真ん中を動き回る。愛媛の両サイドが上がったスペースを突く作戦なのだろ う。しかし、この布陣が有効に働いたとは思えなかった。前半立ち上がりこそ果敢に攻め込んだものの、やがて愛媛に潰されるようになってしまった。ボルジェ スにはサイドは似合わない。彼の、ポストプレーと、強引な突破からシュートに持っていくプレーは、真ん中でこそ機能する。
 前半中頃、関口のクロスを、愛媛の選手がわざと手に当てて止めた。ペナルティエリア内 3 m の所で、一発レッドの PK となるべきである。ところが、へぼ主審大西がこれを見逃し、副審のアピールでようやく笛を吹いた。副審と話をした大西は、何を考えているのか、エリアすぐ 外からのフリーキックにした。ハンドが起きたのはエリア内 3 m、余裕で PK なのに、信じられない。ここで先制していたら勝てた試合だったので、憤然である。
 後半 10 分にチアゴネーヴィスが投入されると、ようやく仙台が試合を支配するようになった。ところがまたしても大西だ。後半 16 分、千葉が見事にボールカットし(反則でも何でもない)味方にボールが渡った。そこへ大西が、一瞬遅れて笛を吹いた。仙台の選手は、千葉の正当なプレーが 反則にされたことと、笛が一瞬遅れて鳴ったことで二重に「えっ」となった。愛媛はそれを見逃さず、すぐにリスタート、仙台は三重に「えっ」となった。浮き 足だってマークが乱れ、愛媛に先制されてしまった。
 そこから、仙台の猛攻が始まった。そして後半 28 分、チアゴネーヴィスが落ち着いて決めて同点となった。チアゴネーヴィス、お灸が良く効いている(ここ二試合、先発を外されていた)。チアゴネーヴィスに 抱きついて喜ぶ、ロペス・ボルジェス・菅井。喜んでいる場合か! すぐに試合を再開させて勝ち越し点を取らなくてはいけないだろう。萬代はそれがわかっていて、ボールを持ってセンターサークルに走っていた。キャプテン村 上も、実はわかっていた。抱き合っているチアゴネーヴィスらの所に分け入り、自陣に戻そうとしていた。しかし傍目には、一緒になって喜ん でいるようにしか 見えなかったのであった。
 それからも猛攻は続いた。しかし、ボルジェスや萬代が決定機を外しまくった。ボルジェスは、決定力が非常に高かったのに、どうなってしまったのだろ う?  ひょっとして、日本に帰化して日本代表を目指す気か?  決定力があっては、代表の FW にはなれないとかいって。かたや萬代は、反省部屋に閉じこめなくてはいけない。ロペスのシュートを愛媛 GK 川本がはじき、こぼれたボールが目の前に転がってきた。どフリーの上、GK 川本は倒れたままだ。ごっつぁんゴールなのに、わざわざ川本に当てて外した。川本にぶつけたい理由でもあったのか(昔、いじめられたとか)。これが入って いたら全てが丸く収まっただけに、腹立ってしょうがない。
 四位の神戸が勝ったので、勝ち点で並ばれてしまった。うー、仙台の攻撃力はどこへ行ってしまったのか。すっきりしたいよー。

7/21(金) の進歩 遅刻と欠席の好感度について
生物学科三年生の林さんと永見さんが講義の質問にやって来た。「(試験に備え)どういう風に勉強したらいいんですか?」という率直な質問を皮切りに、「話 した 内容に矛盾があるという噂です」と、ぐさりと来ることをあっさり言われた。その後具体的な質問に入るのかと思いきや、なぜか話はそれまくる(*)。結局、 20 分ほど雑談したところで研究室セミナーの時間となり、今日の話は打ち切りとなったのであった。来週の月曜日に話し直そう。
 二人から、意外なことを聞かされた。講義に遅刻すると私が傷つくので、間に合わないと悟ったときはあえて欠席していたのだという。なんと ‥‥‥。10 分間不在(遅刻)と 90 分間不在(欠席)を比べるならば、90 分間不在の方が傷つくのだ。確かに最初の講義で、「遅刻はしないで下さい」と言った。それは、その日の講義のイントロを聞き逃すと、その後の話がわからな くなるからである。『「遅刻するよりも欠席」ではなく、「欠席するよりも遅刻」だあーー』と叫べばよかった(誤解させて御免よ)。ともかくも、二人の心遣 いに感謝したい。間に合うように起きろっつーの。

*それた話のその他の例
・二人とも八甲田山野外実習に参加する。そして、私が運転する公用車に乗って八甲田に向かう。青葉山の生物棟を集合場所にしたら、「川内まで迎えに来い」 (川内は青葉山の麓)という意見を述べる人がいたという(誰とは言い難いか)。その件についてしばし対策を練った。
・二人がいるときに、仙台第二警察犬訓練所から電話が掛かってきた。あんと一緒に、しつけ教室に通うことにしたのだ(詳しいことは後日書く)。「警察犬に するんですか!」としばし話題の花を咲かせる。それは無理だ。あんは、飼い主の手を噛むのが大好きで、知らない人には、(噛むことなく)抱きついて甘え る。(ご主人である)警官を噛みまくり、かたや犯人には甘えてしまい、どちらの味方かわからないであろう。いかめしい名前の訓練所だけれど、家庭犬のしつ け教室もやっているのだ。

同じく三年生の小泉君も、実習レポートの改訂版を持ってきてくれた。先日、コメントを付けてレポートを返したのだけれど、そのコメントを取り入れ て改訂してくれたのだ。小泉君の熱心さにも敬服だ。

7/20(木) の進歩 庭仕事
昨日は、講義が終わったご褒美にと、午後から休暇を取り帰宅した。またしても庭を改造しようと思ったのだ。我が家の庭は、私が一所懸命に西洋芝を育ててい る。綺麗なことは綺麗なのだが、「何かなあ」と思うことも確かであった。先日に本屋で、芝を活かした庭造りの本を立ち読みして、その理由がわかった気がし た。本に載っている写真ではどれも、庭の真ん中に芝が広がり、周囲を花々がふわっと取り囲んでいた。それに比べ我が家の庭は、正面にこそ花壇があるもの の、左右には何もない。芝がいきなり、庭の境界のブロックに接している。そうか、周囲に花を植えるといいのか。可愛い西洋芝を一部剥がさなくてはいけない けれど、手入れの大変さもあり、芝の面積が減ることにほっとする一点の心があることも事実だ。というわけで、とりあえず左側の境界に花を植えることにし た。でも、「いかにも」という花壇にはしない。芝の周囲に花々が自然に咲く感じにするのだ。まず、境界付近の芝を心で詫びながら剥がした。40 cm ほど掘って石ころを掘り出し(造成地なので、ちょっと掘ると石だらけである)、新しい土を入れた。芝部分と花部分の地面の高さは同じにし、レンガを埋め込 んで境を作った。昨日は、花をちょこちょこ植えてお終いとなった。今日の夕方、もっとたくさん植えよう。

庭仕事の間、あんを庭で遊ばせた。しかし辟易して、室内に戻してしまった。スコップに、「あんあんあんあん」と大声で吠え続けるのだ。威嚇してい るというより、珍しい物に興奮している感じであった。私が動かすスコップに 20 cm の間合いを保ちながら、休むことなく吠え続ける。動いているからかと思い、スコップを地面に突き刺し手を離しても、「あんあん」と吠え続ける。耳にきんき んと響くし近所迷惑である。なんでこんなに「あんあん」吠えるのか。「あん」と名付けたからかなと、無意味に省みるのであった。

あんが吠える対象の変遷
 生後二ヶ月:ゴルフボール大のボール。自分で転がしながら、「あんあん」吠えていた。現在は、このボールには吠えない。噛んでぼろぼろになっており、 「やっつけてしまった」ものと思われる。
 現在(生後四ヶ月):サッカーボールとスコップ。じゅりは、サッカーボールを怖がっていた。ヘディング(というより「顔面ディング」)をして痛い目に あったためであ る。しかしあんは、サッカーボールにも果敢に挑んでいる。あんまりうるさいので、居間に置いていたボールを玄関に幽閉。

温泉に入って休養してきた竹中さんが、「こう やって休養すると英気が養われて仕事のやる気が出たりはせず, はやいとこ引退してこういう毎日を送りたくなる」と書いている。同感だ。のんびりとした隠退生活を送りたい。半ば実践しているのではない かという意見もあ るが(たとえば今日の日記の記述)。
7/19(水) の進歩 これから研究をする若者のために
生物学科三年生向けの講義の最終回を終えた。「これから論文を書く若者のために」の話をしたのだ。勧善懲悪イントロダクション撰集(イントロの実例集)を 読みながら、イントロで書くべきことを伝えることが目的だ。「何をやるのか」(その論文でやったこと)は誰だって書く。しかし、それを「どうしてやるの か」を説得することこそが大切であると訴えた。そして、「わかっていないから」というだけの理由では読者を説得出来ないと強調した。
 講義の冒頭に、『今日の話は、「これから研究をする若者のために」でもある』と話した。「これ論」初版への竹中さんの書評で、 『本書は「これから研究をする若者のため」 の本でもある』とご紹介いただいた。最近になって、この言葉の意味がわかってきたのだ(著者が言うことか)。悪いイントロの例を読んだ後に山脇君が、『著 者は正直に書いているのではないのですか?  「わかっていないから」(というだけの理由で)研究をし、それをそのまま書いたのでは』と質問してくれた。まさにその通りだ。だからこそ、「これから研究 をする若者のために」なのだ。「どうしてやるのか」(そのことを調べることに、どういう学術的意義があるのか)を考えずに研究を始めてしまうと、こういう 論文を書いてしまうことになる。研究を始める前から、「どうしてやるのか」を常に考えていることが大切である。私の言いたいこと、わかって貰えましたか?  質問者ご芳名;河内君・小泉君・山脇君。
7/18(火) の進歩 へとへと
あん、せめて、畳の上でおしっこをしてくれ。畳と畳の間でしないでくれ。慌てて駆けつけても、畳と畳の間に吸い込まれてしまっているおしっこ。しょうがな いので、畳を三枚も剥がして、下の床面を露出させた。思ったとおり 床面に広がっていたおしっこを拭き取り、畳の側面も綺麗に吹いた。その間、あんをケージの中に閉じこめておいた。畳を立てたり、床をぞうきんでごしごしし ている私を見て、とっても楽しそうなことをしていると思ったらしい。耳にきんきんと響く大声で鳴き続け、ケージから出 してとせがんだ。あんとの暮らしは、トイレの始末 をしているか、腕を噛まれているか(本人は甘噛みのつもり)、机だの椅子だの絨毯だの大切な物を噛まれているか、きんきん叫ばれているか。私はへとへと だ。
 おもちゃの壊し方もすごい。歯の力が強いので、ぬいぐるみをバリバリバリバリだ。部屋のあちこちに、目玉を刳り抜かれ無惨な姿を晒すぬいぐるみが転がっ ている。中には、お腹を食い破られ中身を食べられているものもある。そうと知れなければ、けっこう陰惨な風景である。あんが遊んでいるおもちゃはほとんど 全て、じゅりが使っていた物だ。じゅりも囓りはしたけれど、こんなことにはならなかった。同じキャバリアとは思えない。そういえば昨夜のテレビで、ワニの 歯の力は 2 トンと言っていた。ワニの子であるあんの歯の力はどれくらいか。

生物学科三年生向けの講義の準備をした。明日で最終回。毎年恒例の、「これから論文を書く若者のために」を話す。例年は、論文審査のプロセスの紹 介と、イントロダクションの書き方の解説であった。しかし今年は、論文審査の話は止めにして、タイトルの付け方の話をすることにした。論文審査の話をして きたのは、ゴッドファーザーのスライドを見せたいという、極めて個人的な理由(ウケ狙いの)からであった。ゴッド ファーザーのファミリーの構成員を雑誌の 編集委員会に見立てる。そして、ゴッドファーザーの悲しげなテーマを響かせながら、編集長(マーロン・ブランド)・編集委員(アル・パチーノ)らを登場さ せるとウケるのだ。でも、三年生にとっては、論文投稿はまだ先の話だ。タイトルの付け方の方が実用的であろうと(レポート執筆にも役立つし)、話す内容を 変えることにしたのだ。残念(ゴッドファーザーを見て貰えなくて)。

7/17(月) の進歩 バラの育て方
いつの間にか祝日となっていた今日(「海の日」っていつ出来たんだ?)。かまわず研究室に出ようと思っていたけれど、「行ってもやること が無い」と頭の中 で主張する自分がいた。とりあえず、庭仕事の続きをしよう。バラを植える穴を花壇の中で掘っていたら、花壇の領域をはみ出してしまった。せっかくだからと 花壇を少し拡張した。そして、バラの下に草花も植えた。
 植え込み作業を終えた後、インターネットでバラの育て方を調べた。いろいろ難しいことが書いてある。これはじっくり読む必要があると思い、本屋に行っ て、バラの育て方の本を買った。植え方 --> 後の祭り。そもそも、「4-5 月に植えろ」と書いてある。さらに衝撃的なことが。「植えた一年目の春と夏は花を咲かせてはいけない」そうだ。蕾が付いたら切り取ってしまい、樹を育てる ことに専念すべし。「花は秋まで待ちなさい」だと。がーーん。今年の五月に植えたバラは、「花が咲いた」と喜んでいた(むろん、蕾の時に切り取りなどしな かった)。今からでも遅くないか。今日植えたバラは、既に開花している一輪だけを「武士の情け」と残し、10 個くら付ついていた蕾はみんな切り落とした。そもそも、「いっぱい蕾が付いている」という理由でこの株を選んだのだった。教訓。前もって勉強しておくべ し。

てなわけで、研究室に「行ってもやることが無い」の声が圧勝した一日であった。
7/16(日) の進歩 強いチームの勝ち方
ベガルタ仙台がザスパ草津に 2-0 で勝った。互角の内容だったけれど、決めるべき時に決めた仙台が勝った。こういう試合に勝つことが強いチームの条件である。

試合は夜から。昼前に家を出て、Inax と toto のショールームに行った。台所の水栓が壊れかけていて、新しい物に交換しようかと思ったのだ。Inax で、超お洒落な水栓を見つけてしまった。浄水機能が付いている上に、手をかざすだけで吐水・止水ができる(水栓に手を触れる必要がない)。ああ、いけな い、いけない、いけない。私は、お洒落なものにすこぶる弱いのだ。
 その後、ザ・ガーデンに行ってブルーベリーとバラを買った。ブルーベリーは、庭の正面の花壇の、ワレモコウを移植して空間が空い ていた 所に植えるのだ。秋になったら実を食べてやろう。バラは、いかにもバラらしい真っ赤なバラである。我が家にある三本は黄色・紫・桃色なので、真っ赤なの が欲しくなったのだ。さて、バラをどこに植えるか。実は密かに決断していた。玄関の脇のゴールドクレストを切り倒して、そこに植えてやろう。ゴールドクレ ストは成長すさまじく、剪定をしても追いつかない。二階のバルコニーにつかえんばかりの、可愛げの無い存在になっていた。ただし、ゴールドクレストに罪は 無い!(何を偉そうに)。
 樹を買ってからまる賛で讃岐うどんを食べ、研究室へと向かった。ヒメシャガの果実回収をするのだ。研究室の机の上には、みっちー が新たに採取しておいてくれたらしい果実があった。どうもありがとう。私も青葉山に出かけ、果実をさらに回収した。帰宅後、まずはブルーベリーを植えた。 次に、ゴールドクレストを切り倒し、バラを植えるための穴を掘った。今日の作業はここまでであった。

夜七時に試合開始。穴を掘って疲れたので、ビールを飲みながらの観戦となった。立ち上がりから草津が責め立てる。しかし決定力がない。そうこうす る内 に、フリーキックをロペスが直接決めて仙台が先制した。フリーキックを直接決めるなんていつ以来だろう。ひょっとして、2003.10.18 の市原(現千葉)戦の岩本の 35 m シュート以来か。ロペスのはペナルティエリアのすぐ外から(17 - 18m くらい?)で、岩本の半分の距離ではある。でも目出度さに変わりはない。後半も互角の展開が続く中、カウンターから再びロペスが決めて 2-0 となった。これで勝負がついた。神戸が負けたので三位に戻った。嬉しい。
 実を言うと今夜の試合は、あまりちゃんと見ていなかった。晩酌しながら見たのが理由の一つである。サッカーは動きが速いので、食事をしながら見るのは無 理だ(器に目を移す一瞬に、展開が変わっていることが多々ある)。ちゃんと試合を追おうとすると頭を使うので、酔うと試合がわからなくなる。しかし、試合 をちゃんと見られなかった最大の理由は他にあった。あんが、15 分に 1 回、トイレ攻撃をしたのだ!  和室(むろん、してはいけない所)に入ってしようとするので、「いけないっ!」と叱る。それでもきかない時は、追い回してトイレに連れて行く。トイレにし たらしたで、トイレシートを替えたり、床を拭いたり(どうしても、外に垂れてしまう)しないといけない。和室にされてしまったら、トイレシートで吸水して ぞうきんで拭き消臭剤をかける。こんなことを 15 分に一回繰り返したので、試合どころではなかった。ピッチで戦う選手、草津で声援を送るサポーター、テレビの前で祈るサポーター、あんの トイレの始末に駆 け回る私がいた 90 分間であった。

7/15(土) の進歩 明日は草津戦
ベガルタ仙台は明日、敵地でザスパ草津と対戦する。絶対に勝って、このところの悪い流れを断ち切りたい。前節の惨敗にあったまに来た監督は、先発メンバー を入れ替えるつもりらしい(河 北新報より)。チアゴネーヴィス・梁・高桑を外して、関口・熊林・小針を入れるようだ。チアゴネーヴィスについて監督は、「高いテクニックを使っ てポジションを勝ち取ると思って使ってきたが、本来の力の30パーセントも出せていない」とお怒りである(河 北新報より)。確かにこの所、楽しそうにプレーをしていなかった。草津戦ではなく草津温泉に行き、心身をゆっくり休めて再起をはかると良い。梁を 熊林に替えるのは、中盤の底からの展開力を期待してのことだろう。ボランチを組む磯崎と千葉は守備の人なので、展開力はあまり期待できない。一方、梁は、 パスの出し手というより、スペースに走り込んで受けるタイプである。熊林の組み立てに期待したわけだ。GK を小針に替えるのは、高桑が自信を失っているということか(7.13 の進歩参照)?  しかし、凡ミスなら小針も負けない。去年の開幕戦で凡ミスから 2 失点し(2005.3.5 の進歩参 照)、以来、小針はずっと控えに甘んじていた。大丈夫だろうね、小針。ともかく、明日こそ絶対に勝つべし。

昨夕、みっちーから電話がかかってきた。私とりんかが実験処理したヒメシャガが種子散布寸前であるという(みっちーもヒメシャガを材料にしている ので、しばしば様子を知らせてくれる)。「明日の朝に取りに行くつもりだった」と私が答えると、「非常に危険な状態です。明日まで持ちそうにありません」 と悲痛な言葉が返ってきた。そしてなんと、みっちーが果実を回収してくれるという。しかも、子房の部屋ごとに種子を分けておいてくれるって(この実験で は、各部屋ごとの種子生産を見る必要がある)。今朝研究室に来たら、数 10 個の袋に種子が分けてあった。あ、ありがとう。大変だったでしょう。感謝に堪えません。

種子食害があるときの最適種子サイズの論文を Ecology に投稿した。今度こそうまくいきますように。

7/14(金) の進歩 近所の動物病院を偵察
昨夕、散歩がてら、近所の動物病院にあんを連れて行った。先月開院したばかりだ。近くて便利なので、あんの主治医にしてやろう。それに、お客さん(じゃな くて患畜か)が集まっているのか心配であった。私は、時として妙に他人の心配をするのだ。あんが何度か耳を掻いたので、耳を見て貰うことを口実にした。あ んにとっては、10 分間という未体験の長さの散歩である。途中でうんちをしたので、ビニールに採って病院に入った。そして、「検便して下さい」と 医者にあげた。家に持ち帰る のが面倒だったんだもん。結果は、耳も心音もうんちも異常なしであった。診察券の番号は 29 番。6 月 20 日に開院して以来 29 人目ということか?  多いのか少ないのか。

ぶっちーの論文セミナー。雌雄同株のイチジクと雌雄異株のイチジクの繁殖を比較した論文を紹介してくれた。ぶっちーも、論文をきちっと読みこなし ていた。しかし論文の方は、大きな問題を掲げる割には結果がしょぼかった。寄生者との共存条件に関する仮説を検証するというのだけれど、データがいい加減 だ。あのデータで検証出来たと言えるのか。検証のためにはこれこれのデータが必要。そして、こういう結果になったら仮説は支持され、こういう結果になった ら否定される。こうしたことを深く考えずに、何となくデータを取っている感じだった。

生物学科三年生の今井さんが、実習のレポートを書き直して持ってきてくれた。先日提出してくれたレポート(7.11 の進歩参照)にコメントを付けて返したら、それを取り入れてレポートを書き足したのだ。この熱心さに敬服。

ようやくにして、論文の改訂に着手した。Evolution にリジェクトされた種子食害の論文を、余所に出すために改訂を始めたのだ。そもそも、何でリジェクトされたのかわからない論文である(レフリー #1 は褒めていて、レフリー #2 は、自分の流儀を押しつけた改訂を要求していた)。しかし、どういう基準でリジェクトされるのか理解しようとしても無駄なことだと悟りつつある。J リーグのはちゃめちゃ審判がどの行為を反則にするのかは、笛が鳴ってみないとわからないのと同じだ。理解しようとすることの虚しさよ。でも、役に立つコメ ントは改訂の参考にする。だから、レフリー #1 のコメントはけっこう取り入れた。しかし、レフリー #2 のコメントは、隅から隅まで無意味であった。当然、全部無視だ。レフリー #2 のコメントがリジェクトの理由になったと思うと、自分の論文が哀れでならない。

7/13(木) の進歩 気持ちで負け
ベガルタ仙台が東京ベルディ 1969 に 1-2 で惨敗した。なんとも酷い試合だった。試合は完全に支配していた。なのに、パスミスやシュートミスを続出して、ゴールを自ら遠ざけてしまっていた。ベル ディの攻撃は、スペースに走り込んだ選手に縦パスを送る、これだけ。受け手をきっちりマークしていれば何も恐くない。しかし、ベルディの選手は死ぬ気で 走っていたのに、誰も死ななかったのが不思議である。じゃなくて、仙台の選手の走りにはそうした気迫が感じられなかった。それでも、ベルディに許した決定 機は一度だけだった。決定機が一度でどうして二点を取られたのか。しかも、ベルディの GK 高木にゴールを奪われたのだ!  ベルディ陣のペナルティエリアのわずかに外からのフリーキックを、高木が思いきり蹴った。仙台のペナルティエリアに届いたボールを池田がヘッドで返そうと した。まわりにベルディの選手は一人もいない。まったくのフリーであった。そこへ、「OK(自分が取る)」の声を GK 高桑がかけた。池田はヘッドを止めボールを流す。ところが高桑が目測を誤り、1 バウンドしたボールが頭上を越えゴールに入ったのであった。このゴール、あちこちで報道されちゃって大変である(たとえば日 刊スポーツ)。記録は 89 m で、横浜 FC の GK 菅野が 2004 年に記録した 88 m を破ったとか。サッカーというよりもハンマー投げである。

ハンマー投げ世界記録
1 位 セディフ(ソ連) 86.74 m
2 位 イワン・チホン(ベラルーシ) 86.73 m

GK ゴール日本記録
1 位 高木(東京ベルディ) 89 m
2 位 菅野(横浜 FC) 88 m

 この敗戦を引きずってはいけない。もう一度、自分たちは何のために戦っているのかを思い出そう。命をかけよ。次節は、温泉(草津戦)に入ってすっきりす るのだ!

生物学科三年生の山脇君が、講義内容に関する質問のメールをくれた。進化的に安定な性比に関して、疑問点をまとめて送ってくれたのだ。この積極 性!  好感度特大である。山脇君は、講義の時も毎回必ず質問してくれる。こちらとしても大いに励みになる。

7/12(水) の進歩 今夜はベルディ戦
ベガルタ仙台は今夜、ユアテックスタジアム仙台に東京ベルディ 1969 を迎え撃つ。前回の対戦では、主審鍋島・副審鈴木が試合をぶち壊し、サッカー史に残る汚点となった(6.8 の進歩参照)。この仇は絶対に返さないといけない。とはいっても、審判をやっつけるのではない。ベルディをやっつけるのだ。確実に勝って、ホーム で久々に歓喜を味わおう。
 エースのボルジェスが先発復帰する模様だ。活躍を期待している。いっぽう、大柴のメンバー入りはあるのか?  昨シーズン終了後に足の手術をし、なかなか復帰出来ずにいた。しかしようやく全快らしい。攻守に献身的に走り回る大柴ほど頼もしい選手はいない。チ アゴネーヴィスに替わって途中出場し、大暴れする姿を見たい。

生物学科三年生向けの講義をした。「変動環境における適応」の話だ。みなの反応はというと ‥‥‥、今ひとつ掴めなかった。興味を持ってくれたのかくれなかったのか?  二人からしか質問が出てなかった点だけを見ると、あまり受けが良くなかったのかも知れない。講義にせよセミナーにせよ、質問が出ないのは「わかったから」 ではない。「つまらないから」か「わからなかったから」である。講義終了後に今井さんに聞いたところ、難しくはなかったそうだが ‥‥‥。質問者ご芳名:小泉君・山脇君。

生物学科三年生の小泉君も、実習レポートを早くも提出した。読ませて貰うと、これまた素晴らしいレポートであった。考察では、さまざまな可能性を 丁寧に論理的に議論してる。文献もたくさんあたっている。「おーい、○○」と、またしても呼び寄せて見せたくなってしまった。

こじこじ・ひじりと、卒業研究の相談をした。こじこじは、さくさくと快調に解析を進めていた(注;「こじこじ」は人物名、「さくさく」は描写)。 私が口をはさむ必要はほとんどない。しかしここに来 て、Geritz (1995) がかなり近い解析を行っていることに気づいた。この研究を越えないといけない。それには、もう一つ二つ新たな工夫を加えることだ。たとえば、格子間で微環 境が異なることにするとか。一方のひじりは、それなりであった。Mathematica で、昨日今日と同じ計算を実行させたみた。すると、昨日はちゃんと結果が出たのに、「今日は出ません」だそうだ。そん なことあるのか?
 ところで、例の件まで気づくと三週間である。そろそろ真剣に取り組まないとまずいのではないか、受験勉強を。大学院入試まで三週間。「何でもいいから受 かりさえすれば、こちらとしては問題ない」と激励しておいた。

7/11(火) の進歩 一番乗り
三年生の今井さんが、学生実習のレポートを早くも提出してくれた(締め切りは 7/31)。さっそく読ませて貰ったら、非常に深く鋭く熱心に議論していた。局所的資源競争の考えや、選択的中絶の考えなどなど。すばらしい。かたや、カ タクリ が、翌年のために資源を貯蔵しておくことを、人が、翌年のために休暇を持ち越すことに喩えた議論もあり、微笑んでしまった。「もう提出したのですか、熱心 ですねえ」と驚くひじり(卒研生)に、「誰と比べて?」と答え、会話が途絶えたのであった。

昨日に引き続き、生物学科三年生向けの講義の準備をした。「変動環境における適応」という小難しい話をいかにわかりやすく話すか。プレゼン能力を 支えにこの世界を生きてきた私としては、意地でもわかって貰う所存である。

人工授粉実験を行ったヒメシャガの結実の様子を見に行った。愕然。人工授粉したはずなのに、結実率が非常に悪い。なんでだ?  これではデータにならないよう。

7/10(月) の進歩 イタリア優勝
朝の 5 時半ころに起きて、追っかけ再生(録画しながら、すでに録画した部分を再生出来る機能)で決勝を見た。3 時に起きて生中継を見るかどうか迷ったけれど、眠気に負けてしまった。追っかけ再生だと、録画終了時間から、延長戦に入ったかどうか推察できてしまうとい う難点がある(6/27 の進歩参照)。しかし、守備の堅い両チームの闘いは延長戦にもつれ込 むと確信していたので、さして気にはならなかった。前半 6 分、ペナルティエリア内にドリブルで侵入したフランスのマルダが、イタリア DF マテラッツィが寄せに来た瞬間にダイブ。マテラッツィの足はかかっておらず、シミュレーションであった。しかし、主審が騙され PK となり、フランスが先制した。もしもフランスが勝ったら、遺恨の得点として歴史に残ってしまうのではないか(1966 年大会の決勝での「ゴール」のように)。なんかやだなあと思っていたら、マテラッツィがヘッドを決めて同点に追いついた。延長後半 10 分には、ジダンが突然マテラッツィを頭突きして一発退場となった。マテラッツィ、一人で盛り上げている。かたやジダン、踏んだり(1998 年大会;サウジアラビアの選手を故意に踏んで一発退場)頭突いたり(今大会)、かと思ったら怪我して欠場したり(2002 年大会)。要するに、揉め事が好きなのかね。「ジダン」と打とうとして「示談」と誤変換されたことだし、暴力ではなく 話し合いで解決することを学ば なくてはいけない。結局 1-1 のまま延長戦も終了。PK 戦でイタリアがフランスを下し、優勝を飾った。おめでとう。

生物学科三年生向けの講義の準備をしている。「変動環境における適応」という話だ。ここ数年間はこの話をしていなかったけれど、今年は復活させる ことにした。面白いし重要な話なのだ。しかし、講義アンケートをするとあまり評判が良くないので、このところ J2 落ち話すのを止めていた。ベガルタ仙台も J1 復帰の予定だし、この話も復帰させよう。どうして評判が悪かったのかを考えるに、要するに難しくてわかりにくかったのだ。ならばわかりやすくしてやろうと 奮闘中である。

7/9(日) の進歩 上川主審、勘違いしないでね
ドイツがポルトガルを破り三位に入った。清々しい闘いぶりであった。若い選手が多くこれからが期待できる。かたや我が代表は ‥‥‥。オシム監督におすがりするしかあるまい。

上川主審が、三位決定戦で笛を吹いた。マスコミは例によって、上川主審の「快挙」を讃えている。しかし、J リーグを見ている人は皆知っていることだけれど、上川主審は「(試合の)壊し屋」として悪評が高い(マスコミは、そんなことおくびにも出さないが)。ベガ ルタ仙台も、J1 時代、上川主審の被害を何度か被った(2003.8.17 の進歩2003.11.8 の進歩参照)。2003 年の J リーグアウォーズで、上川主審が最優秀審判賞と発表されたとき、会場からは「えーーっ」というブーイングが起きた(2003.12.16 の進歩参照)。上川主審、三位決定戦を任されたからといって勘違いしない ように。三位決定戦は、ワールドカップ 64 試合の中で唯一、「どうでもいい試合」である。一次リーグの試合は全て、決勝トーナメント進出がかかっている。決勝トーナメントの試合は全て、負けたら終 わりの闘いである。それらに比べると、三位決定戦ははるかに軽い試合だ。それに、ヨーロッパ同士の対決なので、ヨーロッパの審判を選ぶわけにはいかなかっ た。妙な自信をつけて、J リーグの試合壊しに磨きをかけないよう祈りたい。上川主審は J1 でしか吹かないので仙台には関係ない?  ほっておいて頂戴よ。

雨がちの一日。庭仕事も出来なければ、あんを外に連れ出すことも出来ない。退屈だ。早く梅雨が明けて欲しい。

7/8(土) の進歩 ボルジェスがいたら
ベガルタ仙台がヴィッセル神戸と 0-0 で引き分けた。お互いに譲らない好ゲームであった。しかし、ボルジェスがいたら 1-0 で勝っていたのではないかという思いも残った。

午前中、フェンス改修の業者が来た。フェンス沿いに立っているコハウチワカエデの肥大成長たくましく、幹がフェンスに当たっていたのだ。フェンス の一部 を切り取って貰い、当たらないようにしたわけ。工事業者は、日よけを付けたのと同じ業者である(6/29 の進歩参照)。この業者、日よけ工事のときに、鉢を割る、じゅりの樹の枝を折るという狼藉を働いた。怒ったら、無料でフェンス工事をしてくれた。 鉢は弁償してくれたし、アンズ(じゅりの樹)はとても成長が良く、枝が折れてもまったく支障がない。というより、そろ そろ剪定をしないといけなかった。 よって私としては、無料でやってくれて大変儲けた気持ちである。

昼に、仙台駅に暁子を迎えに行き、いったん帰宅した(試合は夜の七時から)。あんとうにうにして過ごす。五時過ぎに携帯で先発選手を確認したら、 ボル ジェスの名前がなかった。足に違和感を感じて練習を休んでいたというけれど、回復が間に合わなかったか。替わりに出場する萬代に期待しよう。
 試合開始。選手もサポも、神戸という名前にびびっていたと思う。ただでさえ強いチームが調子を取り戻してきた。はたして勝てるのか。実際、立ち上がりは 神戸の時間帯が続いた。しかしだんだんと、さほどには恐くないことがわかってきた。三浦のキックが不調だったことも幸いした。前半も半ばになると、仙台 ペースで進むようになった。後半も似たような感じで試合が進んだ。今日の仙台は、守備が素晴らしかった。まあ、一名ほど、左サイドでやられっぱなしの村上 君がいたけれど、皆がよくカバーしていた。神戸に決定機を作らせることはなかった。一方、仙台は、惜しいヘディングシュートが何本か出た。しかし、神戸 GK 萩にぎりぎりで弾き出されてしまった。結局、0-0 で試合終了した。両チームの守備陣の奮闘が目立った試合だった。
 萬代はひ弱い。シュート無しで、まったく見せ場がなかった。何が何でも点を取るという気迫が感じられない。今日の出来では、ベンチからも外されるぞ。や はりボルジェスだ。彼が出ていたら、一点は取ってくれたのではないか。エースの欠場が悔やまれる一戦であった。
 神戸のバクスター監督が、あんなに熱い人だとは知らなかった。試合中、腕を振り回して叫んでいる。しかもその後ろではコーチらしき外国人が、一瞬遅れ で、同じように腕を振り回し同じように叫んでいた。なかなか良いコンビであった。試合終了と同時にバクスター監督は、サンタナ監督の元に歩み寄った。がっ ちり握手を交わすと、すごい剣幕で文句を言い始めた。健闘を讃えに来たのではなかったのか?  何と文句を言っているのだろう?  しかし案外、健闘を讃える言葉をまくし立てていたのやもしれない。「ああいう人なんです」とかいって。そんなことない か。

7/7(金) の進歩 明日は神戸戦
ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジアム仙台にヴィッセル神戸を迎え撃つ。神戸は、仙台(三位)と勝ち点差 2 の四位である。万一にも負けたら四位転落だ。だから絶対に負けられない闘いである。何としても勝ちたい。最悪でも引き分けだ。このところ絶好調の神戸を叩 いて、すがすがしく前半戦を折り返そう。

月初めの談話会があった。ひじりとこじこじは、モデルの骨格も固まってきた感じである。あとは解析のみ。とはいってもそれが大変なのだけれど、根 性でやり遂げて欲しい。ぶっちーは、イチジクコバチのデータを早くも取り始めた。コバチの近親交配の程度を推定するのに AFLP を用いようとしていたら、「マイクロサテライトマーカーを使う方が良いのでは」という風の便りが流れてきたらしい。発信元はキメグという噂である。いくつ もの人と人のつながりを経て、この便りが生まれたのか。人のつながりってすごいなと思うのであった。

お散歩デビューを 80 cm という不本意な記録で終えたあんが(7/5 の進歩参照)、150 m と、記録をいきなり大幅に更新した。室内での練習の成果か、昨夕は、家の前を難なく突破し快調に歩き出した。ところが、10 m ほど歩いた所で突然のお座り。紐を引っ張っても動かなくなってしまった。溝が道路を横切っている(溝の上に金網が敷いてある)場所だ。溝を横切るのが怖い のか?  そういえばじゅりも、お散歩デビューの頃はそうだった気がする。しかし、電信柱の匂いを嗅ぐと、なぜか毅然と歩き始めた。それからは、初めて自分の足で歩 く世界に、びびりながらも好奇心いっぱいとなった。1-2 m 歩いては立ち止まって匂いを嗅ぐ。出合った人に飛びかかって甘えることも忘れていない。ところが、 150 m 歩いた所でまたしてもお座りしてしまった。いくらご機嫌をとっても動かない。お散歩二日目だし仕方ないか。抱っこして我が家に戻ったのであった。

7/6(木) の進歩 レフリーと審判
「レフリーと審判」では同じことではないか。書いてから気づいた。私の意図は、「論文の審査をするレフリー」と「サッカーの審判」である。
 レフリー(論文審査の)のあり方について思っていることを一つだけ書く。食害がある元での最適種子サイズの論文がリジェクトされ憤然中なのだ。レフリー を行う上で一番大切なのは、その論文は著者のものであって、レフリーのものではないことを肝に入れることだと思う。著 者は、それで良いと思っているから投 稿してきたのだ。レフリーに、論文を「より良くする」権利などない。「こういう解析を追加するともっと面白くなる」 「こういう議論を加えると考察が膨ら む」などといったコメントは、レフリーの役目をはき違えたものである。「もっと面白くなる」「考察が膨らむ」と思ったのはレフリーであって著者ではない。 著者もそう思っているのなら、初めからそれらを論文に書いている。著者とレフリーは、多かれ少なかれ、興味の持ち方や物の見方が異なる。そして、論文は著 者のものだ。レフリーの興味を押しつけ、改訂させる権利などない。レフリーから見て「より良くする」ことが、著書から見ると「論文を悪くする」ことが多々 あるのだ。むろん、それらを加えると「より良くなる」ことに著者は気づかなかったため、論文に書かなかった可能性もある。しかしそれは著者の責任だ。レフ リーが心配することではない。
 で、審判(サッカーの方)となんで並べたんだっけ。そうだ。良い試合とは、審判の存在を感じさせない試合である。審判が我を出してはいけない。論文のレ フリーも我を出してはいけないのだ。

全学一年生向けの実験科目である自然科学総合実験を担当した。前回に引き続き、PCR の実験指導をしたのだ。前回の担当時は、「PCR なんてやったことない」とかなりびびった。しかし今回は、かなり舐めてかかった。優秀な TA がいるので、私はほとんど不要なのだ。

フランスがポルトガルに勝って決勝進出を決めた。ポルトガルのやんちゃなサッカーと、フランスの大人のサッカーの対決であった。私としてはやん ちゃな方が好きだけれど、やはり勝つのは大人の方だ。決勝は、フランス対イタリアという大人同士の対決になった。どちらも守備が堅い。はたして点が入るの か。

7/5(水) の進歩 お散歩デビューも 80 cm で終了
昨夕、あんがお散歩デビューを飾った。三回目の予防接種を先週終えたので、お散歩を出来るようになったのだ。ところが、庭に出して首輪を付けるとしゅる しゅるに なってしまった。尻尾を内側に丸め(すくんでいる)お座りし動かない。それでも、丸めた尻尾を自分のお腹の下で振っている。びびりながら喜んでいるのか。 とりあえず、抱っこして、庭から道路へと降りる階段を下りた。初めて、家の外に 足を降ろした瞬間である。しかしやはり、尻尾を丸めてお座りしてしまった。紐を引っ張ると、三歩ほど歩んでまたお座りだ。もう一度引っ張っても同じことの 繰り返し。この調子では、10 m 歩くのに 5 分くらいかかる。折しも雨が降ってきたので、今日のお散歩は 80 cm で終了と なった。
 首輪と紐に慣れることから始めようと、室内でお散歩の練習をした。すくんでお座りしても構わずにぐいと引っ張ったら、それなりには歩くようになった。や が て、自分の首から垂れ下がっている紐を噛んで遊びだした。そして、私が引っ張る紐を噛もうと顔を前に出すことが推進力となり、順 調な前進が始まった。さす がワニの子だ。<-- 目の前で動く物を噛もうとする本能が備わっている。
 昨夜は、初お風呂も体験した。風呂場に入れると、何も知らないあんは楽しそうにしていた。しかし、シャワーを体にかけたら、とたんに尻尾を丸めて後ず さった。そしてずっと怯えていた。お風呂嫌いにならないようにと、首から下しか洗わなかったけれど無駄であった。じゅり同様、お風呂と察すると逃げ隠れす るようになるか(2003.12.15 の進歩参照)。

生物学科三年生向けの講義をした。講義内容は、成り年の進化についてであった。例年は受けの良い話である。「ネタが」ではなく、「講義内容が」 だ。普段の行いのせいで、いちいち注意書きしないといけないわ。しかし今年は、しらっとした空気が漂っているように感じた。なんでだろう。早起きして、ド イツ対イタリアの準決勝を見たので眠たいのか?  私自身がそうだからといって、学生もそうだと決めつけるのはよくない。みなは若いからへっちゃらだ、講義中に寝られるので。質 問者ご芳名:石井君・岩嵜君・小塚君・山本さん・山脇君。附記:中静さんが、昨年度の集中講義(現三年生が対象)で成り年の話をしたそうである。一度聞い た話だからというのもあったのか。来年度は、私の講義では成り年の話は止めにしよう。

こじこじと、卒業研究の議論をした。種子の定着競争における密度効果を取り入れ、最適種子サイズを解析することが当面の目的だ。いろいろ議論した 結果、一つの方向性が見えてきた。そして実はそれは、こじこじが初めから考えていたモデルであった。そうであったか。私が色々先走って寄り道をさせてし まったみたいだ。ごめんよー。
 ひじりとも、卒業研究の議論をした。地下茎による連結の意義を考えるために、まずは時間を二つだけに分割してモデル化しよう。そして色々解析して様子を 掴むことから始めるのだ。

7/4(火) の進歩 中田が現役引退
衝撃的なニュースが日本中を駆けめぐった。中田が現役を引退だと。代表引退どころか選手生活そのものを止めてしまうなんて。日本サッカー界における中田の 存在はあまりにも大きいだけに、衝撃はすさまじい。いつ引退するかは中田が決めることなのだから、中田を責めることは出来ない。しかし私の心中は、「もっ たいない」を通り越して「腹立つ」だ。まだ 29 歳、まだまだやれるというのに止めてしまうなんて、プロとしての選手生命を全うしたとはとても言えない。日本サッカー史上最高の逸材が、早々に消えてしま うのだ。ああもったいないもったいない。そして腹立つ。なら、その能力を他の選手にあげてくれと言いたい。ベガルタ仙台の菅井にあげるのはどう だ?  風貌的にはけっこう似ているぞ。

今週末は、生命科学研究科大学院の願書締め切りらしい。みな、志望理由書(願書に添える)を書き始めている。死亡診断書ではない。願 書に、本人の 死亡 診断書を添えたらすごいな。願書を出す意味がわからん。
 ここで、志望理由書の書き方を教授しよう。大切なのは、以下の三つを書くことである。

・どういう問題意識を持っているのか。
・どうして、それを問題に思うのか。
・どういう着眼で、その問題を解決しようとしているのか。

大学院に進むべき人材とは、自分なりの問題意識を持って、それを究明するために研究を志す人である。言われるままに実験調査の手を動かす「補助員」ではな い。何を究明したくて大学院に進もうとしているのか。私が一番知りたいのはこれだ。一方、研究とは現実的な行為である。夢物語にふけってはいけない(夢を 持つことは大切だけど)。「答えを出す方法」を示せないと駄目だ。もちろん、四年生なのだから未熟で当然である。でも、「こういう方向で行けば良いのでは ないか」という着眼は持って欲しい。「なるほど、問題解決につながりそうだ」と納得させるように頑張ろう。
 ただし、志望理由書と研究計画書は違う。これまで私は、論文のマテメソのような「志望理由書」をしばしば目にした。「こういう材料を 使って、こういう処理とこういう処理をして、こういう解析をして」と、プロトコルのように書いてあるのだ。こういうのを読むと、「人材を採用するのであっ て、研究計画を採用するのではない」と言いたくなる。こんな「研究計画書」からは、あなたという「人材」の、問題意識・研究を志す動機・研究への夢は見え てこない。あなたは、その「作業」をするために大学院に入るのか? そうではないだろう(と信じたい)。ならば、「作業」の中身を事細かに書いた「研究計画書」ではなく、大学院を志望する「理由」を書いて欲しい(つまり、 上述の三つを書く)。

昨日から読んでいた論文のレフリーコメントを送った。やっていること自体は面白い論文だ。でも、データの取り方や解析方法に問題がいっぱいだ。恨 みのある奴の論文なら即リジェクトしたであろう。でも、恨みが無い上に、やっていることの魅力に負けた。

7/3(月) の進歩 日本のサッカー文化の未熟さを嘆く
こんな話から始めてみよう。我が子の運動会を数日後に控え、他人の子を訳あって世話することになった。その子と我が子は徒競走のライバルで、共に学校一の 座を目指していた。運動会当日、あなたはどちらを応援するか。世話した子に多少の情は持つかもしれないが、やはり我が子を応援するであろう。数日世話をし ただけの子に比べ、これまでずっと愛情を注いできた我が子への思いは海よりも深い。
 昨夜の NHK ドキュメントで、象徴的な場面が描かれていた。日本対ブラジル戦を観戦する日系ブラジル人夫婦。「ブラジルには恩がある」と、ブラジルを応援していた。一 方、同じ時、クロアチア対オーストラリア戦を観戦している集団がいた。場所はオーストラリア。しかしこの集団は、クロアチアを応援していた。クロアチア系 オーストラリア人の集まりだったのだ。どちらも移民なのに、日系人は新祖国を応援し、クロアチア系人は旧祖国を応援する。
 新潟県十日町では、日本対クロアチア戦でクロアチアを応援しようと苦悩している日本人がいた(日 刊スポーツより)。2002 ワールドカップにおいてクロアチアが町でキャンプを行ったからだそうである。日本対ブラジル戦のとき、山形県最上町では、カカの活躍を祈る(および日本を 応援する)観戦会を開いた(河 北新報より)。少年時代にカカが町に来たからだそうだ。恥ずかしげもなくこんなことをする人達が日本にはいる。この人達にとって日本代表は、「数 日世話をした他人の子」と同程度の軽さなのだ。自分が生まれたときから、いや、親や祖父母が生まれたときから代表への愛が染みついている国(クロアチアの ように)、つまり、サッカーが文化として定着している国とは比ぶべくもない。しかもこの人達には、「恥ずかしいことをしている」という意識が無いようだ。 「親善」に酔っているみたい。珍しくウケ狙い無しに、日本のサッカー文化の未熟さを嘆くのであった。

本当は論文の改訂をしないといけないのだけれど、先送り症候群である(きっぱり)。レフリーする論文を読んで過ごした。データの取り方がいい加減 だ。解析方法にも疑問を感じる。基礎的データとしては貴重だと思うのだけれど。

7/2(日) の進歩 水戸にきっちり勝利
ベガルタ仙台が水戸ホーリーホックに 2-0 で勝った。でこぼこのピッチと水戸の堅守に苦しみながら掴み取った勝利であった。
 画面に映し出されるピッチを見て驚いた。あちこちで芝が禿げていて、プロの試合をやる場所とは思えなかった。でこぼこのピッチでは、細かいパスがつなが りにくい。おまけに水戸は 9 人でがっちり守っている。「こんなんで点が入るのか」と思いながら試合を見守った。思うように攻められなくて退屈したのか、ブラジル人トリオが、いつもよ りずいぶんと熱心に守備をしているのが印象的であった。ところが後半に入ると、仙台が攻めの形を作るようになってきた。思うに、前半の水戸陣のピッチ状態 に比べ、後半の水戸陣のピッチ状態はましであったので、ボールコントロールしやすくなったのではないか。そして後半 21 分、菅井のシュートのこぼれ玉を、角度の無いところからボルジェスが流し込んで先制した。「ひょっとして引き分け?」と思っていただけにほっとした。後半 40 分には、ロペスが駄目押しの二点目を上げて勝負を決めた。終了間際、水戸選手のラフプレーに菅井がぶち切れ。相手に掴みかかろうとした。こら、カードを 貰ったらどうするんだ。しかし菅井は完全に切れていて、制止する村上を振りきって掴みかかろうとしてる。今度はロペスが登場して、菅井を抑えた。そしてそ のまま先生、じゃなくて監督の所に連れて行った。監督に、頭をごりごりされ叱られた菅井は、ようやくおとなしくなったのであった。2-0 で仙台勝利。
 昨日、首位の柏が敗れ、二位の横浜が引き分けたので、首位との勝ち点差は 4 に、二位との勝ち点差は 2 に縮まった。よっしゃ、このまま一挙に抜き去るぞ!

情報を遮断して、録画しておいたポルトガル対イングランドとブラジル対フランスを見た。フランス大会の時は、ベッカムが乱暴行為で退場し、「一人 の愚か者」と言われた。今回は、ルーニーが「一人の愚か者」となった。ということは、ベッカムは賢くなったということか。ポ ルトガルの罠にはまって退場になったらしいが、愚か者であることに変わりはない。11 人対 11 人を見たかったのに、憤然。一方、フランスはまさに勝者に値するチームであった。アンリをどフリーにしてしまうというブラジルの致命的ミスでの決勝点だけ れど、攻守にブラジルを圧倒していた。ブラジルは冴えなかった。「良い試合をしたのは日本戦だけ」という、ちょっとむっとする論評を残して消えていった。 たまたま日本戦だけ調子が良かったのか、相手が日本だったからか。たぶん後者なんだろうな。

7/1(土) の進歩 蕎麦かうどんか
この所、麺類に揺れている。蕎麦かうどんか。一時期は蕎麦に凝っていて、自宅でもしばしば食べていた。しかし最近は、友蔵推薦のまる賛(讃岐うどんの店) の影響もあり、つるりとした喉越しの讃岐うどんに懲りつつある。自宅で食べる乾麺の蕎麦に辟易してきたというのもあるが。なのに一昨日、乾麺の蕎麦を通販 で二箱も買ってしまった。今日は、久しぶりにまる賛にうどんを食べに行った。美味しかった。今の気持ち。店で食べる讃岐うどん>店で食べる手打ち蕎麦>自 宅で食べる乾麺の讃岐うどん>自宅で食べる乾麺の蕎麦。ただし断っておくと、素麺と稲庭うどんは嫌いだ。どちらも根性が入っていない。

まる賛の帰り、ヨネヤマプランテーションに寄った。縁側で使う机と椅子を買いに行ったのだ。ダイシンとかケーヨー D2 とかには、いかにも南洋材というものしか売っていない。ヨネヤマにはお洒落なものがあったはずと思っていたら、確かにあった。アンティーク調で高級感いっ ぱいだ。展示品には何カ所かに傷がついてたけれど、在庫の新品なら大丈夫だろう。ところが在庫の品には、展示品以上に傷がついていた。わけがわからない。 値引きしてくれたら買うと交渉したところ、「一割引き」とせこかった。私の見立てでは二割引の傷である。「じゃあいいです」と断って、他の店を探すことに した。ガーデン・ガーデンとホーマックに行ってみたけれど、いかにも南洋材しかない。おそらく、どこを探しても気に入る物はないであろう。すごすごとヨネ ヤマプランテーションに引き返し、一割引で買って帰ったのであった。
 帰宅して困った。しまっておく場所がない。物置を整理しないといけない。とりあえず玄関においてやり過ごすことにした。附記:あんが、机や椅子の足をが じがじ囓る姿を想像して恐れおののいている。

情報を遮断して、録画していたドイツ対アルゼンチンとイタリア対ウクライナを見た。ゲルマン魂でドイツの勝ち。アルゼンチンのサッカーは面白いだ けに、敗退は残念である。しかしやはり、地元が勝ち上がる方が盛り上がることも確かだ。ウクライナはなすすべ無しだった。イタリアの完勝だった。