「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
進行状況ホーム


3/31(木)の進歩 視力矯正手術 ついに視力矯正手 術の日となった。PRK(私が受ける術式;3/11 の進歩参照)は術後数日痛みが出るので、その日の内に仙台 に帰るのは無理。神田のホテルにチェックインして、東京駅そばの東京八重洲クリニックへと向かった。手術同意書を読んで署名する。同意書はしごくまっとう であった。錦○眼科の同意書を読んだことがあるけれど、「錦○眼科で手術したとわかることをインターネットに書かないこと」という旨の文があり、うさんく ささ満載だったからなあ。痛み止めの薬を飲んで順番を待つ。40 分ほど待たされ、私の番となった。手術着を上下着るのかと思いきや(他の病院の手術風景はそうだった)、帽子を被るだけだった。そして手術台に横たわっ た。まず眼を洗浄して、器具を瞼に挟み大きく広げる。点眼の麻酔をして、「オレンジの点滅をじっと見ていて下さい」と言われた。合点だ。エピケラトームと いう、角膜上皮層を剥ぎ取る器具を眼にあて、ググググと音を立てながら、上皮を剥ぎ取っていく。感触は無かったけれど、いかにも剥ぎ取っている感じであっ た。すかさず、ダダダダダダダダッという音と共に、レーザーが照射された。これは、剥ぎ取るというより、砕き飛ばしている感じだった。十数秒で照射は終 了。歯医者で詰め物を焼き付けるときのような焦げ臭さが漂っていた。最後に、保護用のコンタクトレンズをはめて片眼が終わった。これをもう片方の眼にも やって手術は終了した。時間にして 15 分ほどか。けっこう面白かった。「 1-2 時間はコンタクトレンズが外れやすいので、出来るだけ眼を細めていて下さい」と言われた。手術台を降りて、足下を見ながら眼を細めて歩いた。何かふらふら する。景色が見えてはいるけれど、頭に入ってこない感じだった。待合室に置かれたテレビの字幕が読めることに気づいたけれど(今までは、裸眼では不可能 だった)、「そりゃそうだろ」くらいにしか思わなかった。術後の説明を受けた後、タクシーでホテルへ直行した。睡眠導入薬を飲んで(痛みに耐えるため、術 後 1-2 日は寝て過ごすのだ)抗菌目薬をし、ベッドに横になった。眠くなってきたら、痛み止めの目薬を注して、保護用のサングラス(寝ているときに眼をいじらない ようにする)を付けて眠りに入った。このときは、「痛くない、いける」と思っていた。ところが、2 時間半ほどで眼が醒めてしまった。朦朧としていてよく覚えていないけれど、痛みで眼が醒めた気がする。とりあえず、買っておいた弁当を食べた。そして、指 示通りに、もう一度睡眠導入薬を飲み、痛み止めの目薬を注して寝た。結局、翌日の午後二時くらいまで寝ていた。
3/30(水)の進歩 はたしてバーレーン戦の結果は?  生態学会の最終日。私の口頭発表がある。タイトルの上に「思い出した」と書いておいたり(1/5 の進歩参照)、調査地を「ベガルタ仙台市」にしておいたりと、一人で楽しんでいる OHP を作っておいた。案の定、ウケた気配はちっとも無かった。しかし懲りもせず、「調査は、ベガルタ仙台と合併したベガルタ仙台市で行いました」と言えばよ かったと、十分くらい惜しんでいた。発表途中、席を立って出ていく人がいて衝撃を受けた。暗くてはっきりとはわからなかったけれど、土松かかとぅのどちら かだ! おのれーーー。一分ほどで戻って来たような気もするけれど、そっちはよく覚えていないんだよーだ。まあでも、ウケ以外の部分はうまくいったと思う。一鈴が ならずにいきなり二鈴がなってびっくりしたけれど。
 午後は、ポスター発表の会場で過ごした。ヒラガとちのの発表はうまくいくか、お客さんはたくさん来てくれるか。我がことのように心配になる。おかげさま で、二人とも盛況だったようだ。土松の発表も見に行った。昨年末には影も形も無かったモデルが、見事立派なモデルとなっていた。偉い。内容も面白かった。 一刻も早く、論文にしておくれ。なお、ちのが優秀ポスター賞、土松が最優秀ポスター賞を受賞した。おめでとう。
 夕方は、統計解析に関する自由集会に参加した。コメンテーターを努めるのだ。しかしその時間はまさに、日本対バーレーン戦の試合の時間である。私がテレ ビで応援しなくても日本は勝つと、苦渋の選択で自由集会に参加した。あの、生きた心地のしない時間から逃避できることにほんのちょっと安心もしている。自 由集会は有意義であった。検定とモデル選択の使い分けがよく理解できた。演者の発表が終わった後、私がコメントをした。まさにキックオフの時間で、どきど きのままのコメントであった。コメントし終えたのが前半 12 分頃。携帯で経過を確認しつつ、新大阪へと向かった。タクシーではラジオの実況にはらはらどきどき。新幹線に乗ってからは再び、携帯で経過を確認した。そ して 9 時 20 分頃、日本先制の報! それからは、一分おきに経過を確かめた。後半 45 分 1-0 とあったページ更新したら、なぜか後半 41 分に戻っていたり。そしてついに、日本 1-0 バーレーンの報が!!!!! やったーーーーー、勝ったーーーーーー! これでグループ二位。絶対に勝たなくてはいけない戦いに見事勝った!
3/29(火)の進歩 紙疑惑
 生態学会三日目。朝、大阪駅近くのコンビニに寄り、オロナミン C をひっかける暁子。すっかり変わった。午前中は、河田さん主催 の同所的種分化のシンポジウムを聞いた。発表者のレベルは高いし、いろいろ勉強になった。午後はずっとポスター会場にいた。ポスター賞の審査をしなくては いけなかったのだ。二時間くらいかけてようやく終了。その後は、他のポスターを見てまわった。竹中さんのポスターも見た。内容も面白かったけれど、私の視 線は、ポスターそのものにも注がれていた。確か、紙ではなく布に印刷したはずだ。しかし紙に見える。さりげなく触ってみたけれど、やはり紙の感じがする。 謎だ。聴衆と真面目に議論している竹中さんに、「これは布ですか」と質問するとひんしゅくを買いそうなので、すごすごとその場を後にしたのであった。
 夕方は懇親会だった。まさに前例の無い会であった。会場は、飲み屋の大広間そのもの。畳の上にテーブルが置いてあり、着席しての会だったのだ。懇親会な のに立食じゃないなんて、これでは、いろいろな人と話がしにくい。食べ物も、いかにも飲み屋で出てくるようなものばかりだった。たこ焼きが 4500 個くらい出たんだって。日々粗忽 さんが「これ論」を持参してきたので、ありがたくサインをさせていただいた。さらには、ご本人のたっての希望により、「はっきり言って甘い!」と書かせて 頂いた。こんなの書いたの初めて。これでよかったのでしょうか? 終了後、内の学生らと二次会に行く算段をしていたら、矢原さんが、「ここに僕のボトルがあるんだけど」とボトルカードを出して話しかけてきた。私はてっき り、空飛ぶ教授は、今夜にも福岡に空飛んで帰らなくてはいけなくて、ボトルカードあげるよという意味だと思った。しかしそうではなく、一緒に飲もうとの お誘いだった。失礼しました。ありがたいお誘いに甘えて、学生らと一緒に矢原さんグループと二次会に行った。矢原さんと飲むのは十年ぶりか?十一時半頃ホ テルに戻った。シャワーを浴びたり、明日の発表の練習をさっとしたりして、一時前に就寝した。眠い。
3/28(月)の進歩 イエローカード・レッドカード  生態学会の二日目。数理生物や繁殖生態の口頭発表を聞いた。その後、ポスター会場へ行った。胸ポケットには必殺道具を入れていた。イエローカードとレッド カードだ! 反科学的データや悪質な検定にはイエローカード、故意の予測否定阻止には一発レッドカードを出すのだ。壁やんがポスターの所にいたので、データも見ずに、 まずは有無を言わさずにイエローカードを出してみた。J リーグの審判はレベルが低いのだから仕方がない。その後は、ポスター会場内を回って、面白そうな発表を見てまわった。カードを出すのは忘れた。でも、見ず 知らずの人にカード出したら、かなり問題になりそうだ。
 ポスター発表の後、シンポジウムの会場へと歩いていたら、京大の村上さんに声をかけられた。実に久しぶりだ。ちょうど良い機会だからと、モリナガを紹介 した。モリナガは花の遺伝子を釣ろうとしているので、大いに助言して貰えるであろう。
 午後は、共進化のシンポジウムに参加した。とても面白かった。夕方は、緯度クラインの自由集会に参加した。終了後、大阪駅へ向かうシャトルバスに乗り合 わせた人々と、梅田で飲むことにした。店を探して歩いたけれど、結構込んでいて、入れる店がなかなか見つからなかった。大阪の人は、月曜日から飲みまくっ ているのか。
 酒井研に素晴らしい知らせがある。木村恵さんが四月から、内の研究室に研究拠点を置いてくれることになったのだ。仙台に引っ越すということなので、話を 持ちかけたら快諾して下さった。すばらしい。木村さんから、たくさんの刺激を与えて貰おう。
3/27(日)の進歩 生態学会が始まった 今日から生 態学会だ。会場の大阪国際会議場は、一言で言って無味乾燥な建物であった。潤いがない。学会が始まったとはいっても、今日は各種会議が主である。私は、将 来計画委員会と和文誌編集委員会に出た。例によってほとんど発言することは無かったけれど、真面目に座っていた。その椅子が座りにくい。背もたれが低く て、すぐに背中が痛くなってしまう。だから寝ていられないんだよね。
 夕方から、マルハナバチの自由集会に出た。会が始まるまで二時間弱あったので、会場でノートパソコンを立ち上げ、仕事をさせて貰った。周りでは、自由集 会の主催者である徳永君・大橋や筑波大学の学生が準備を進めていた。「ワインのコルク開けある?」「ダーツの矢を買ってきて」「曲はこれで OK ?」といった話し声が聞こえる。これから始まるのは、本当にマルハナバチの勉強会なのか? 実際始まってみると、普通の自由集会とは違い、参加者が自由に発表し合うというものであった。そのせいか、かなりオタクっぽかった。マルハナバチの巣を見 つけるのがいかに大変かはよくわかった。
 終了後、懇親会に参加した。神戸にんにく屋という店で、すべての料理ににんにくを使っているというこだわりの店であった。デザートのアイスクリームには 入っていなかったと思うけど。
3/26(土)の進歩 エコカップ 今日は、生態学会の 親睦フットサル大会だ。会場に着いておもむろにノートパソコンに向かっていたら、「何をしているのですか」と、さすが一流の研究者という目を向けられた。 「日記(この進行状況)を書いている」と正直に答えることもなかったか。
 私は、山村さん・河田さん・斉藤さん・工藤さん・石川さんとチームを組んだ。今年の大会から、勝利を目指すチャレンジクラスと、勝負よりも楽しむことを 優先するエンジョイクラスの二つに分かれての大会となった。河田さんの、「エンジョイの方が勝てて楽しいよ」という、エンジョイの精神を踏みにじる理由で エンジョイ参加となった。作戦は、河田さんが最後尾にあって、攻めてくる敵を削りまくり(天職)、工藤さんがトップに張って、ボールを取ったらとにかく工 藤さんにつなぐというもの。これまで重ねてきた人生の年輪を、勝つことだけに投入した必勝策である。しかしなかなか点を取れない。一方、河田さんの奮闘や GK 斉藤さんの好守もあり、失点もしない。年齢ハンディで貰った点を守り抜くという安定した戦いぶりで、二勝一分という好成績を上げ、順位決定戦に進んだ。順 位決定戦の一戦目は、だから言わんこっちゃないという完敗。しかし二戦目は、工藤さんが二得点する活躍で、というか、今大会初めて自力で点を取って快勝し た。それにしても疲れた。いつもやっているコートより広いし、いつもやってないし(この所、ろくに練習に出ていない)、試合となるとやっぱ必死で走るし。 一試合三分が限度であった。
 一方、東北大の正規チームであるブランメル生態は、チャレンジクラスに参加。選手が 15 人くらい集結するという燃えようであった。くにっち・吉田・後藤ら、卒業生も参集してくれた。チャレンジクラスのレベルは異様に高かった。とても、学会の 懇親フットサル大会とは思えない。優勝候補のフィールドノート(都立大学)が予選リーグで二敗したほどである。さもあらん、この大会に勝つために、一年 間、フットサルの練習にだけ専念してきたチームも少なくないと聞く。優勝経験のある我がブランメル生態も苦戦、なんと、予選リーグで敗退してしまった。優 勝は、本命のフィールドノートだった。決勝トーナメントでは、先制されながらも追いつき PK 戦で勝つという戦いを繰り返した。それでもきちっと勝つところが、地力を感じさせる。
 エコカップ終了後、携帯で結果を確かめた。今日は、ベガルタ仙台対コンサドーレ札幌戦の日なのだ。いきなり、「札幌 0 - 3 仙台」と出てきて、嘘だと思った。でも違う、ついに初勝利を上げたらしい! 前半は札幌にやられっぱなしだったけれど、後半早々に PK かつ一発レッドを札幌がやってしまい、流れが変わったようだ。倒された清水によると、「倒 されなくても決められなかった。ラッキーだった」そうである。ともかくよかった。一生勝てないと思っていたよ。
 夜は、フットサルの懇親会は欠席して、暁子と一緒に会席料理を食べに行った。大阪らしくコテコテした料理であった。美味しかった。
3/25(金)の進歩 福西が足で決めたのに 朝、じゅ りを連れて新幹線で東京へ。横浜の暁子の実家にじゅりを預け、新横浜へと向かった。暁子と落ち合い、京都へ出発。車中、人生を賭けた戦いのスライドを見て 貰い、改訂すべき所をたくさん指摘して貰った。菊沢さんの退官記念会場にはぎりぎり着いた。出席者は百人を越えるか。会は、想像したのとは違い、結婚披露 宴みたいであった。菊沢さんご夫妻の入場に始まり、数人がスピーチ。乾杯はシャンパンだった。「キャンドルサービスもすればいいのに。退官なので、火を着 けるのではなく、消して回る」と暁子が言っていた。余興もあって、菊沢研の学生達が、「キクザワサンバ」を歌い踊った。菊沢さんも一緒に踊っていた。最高 の眺めであった。
 ホテルに戻ってからシャワーを浴び、決戦に備えた。麻酔をしてある(酔ってる)ので落ち着いて見られるかと思いきや、心臓のざわつきは変わらなかった。 日本は予想通りの 4 バック。イランにばればれの布陣であった。開始早々、中村が一発レッドものの反則を受ける。これにびびったのか、あるいは足を痛めたのか、この日の中村は 絶不調であった。ほとんどボールにからまない。不用意にボールを取られる。先発 FW の二人、高原と玉田もまったく駄目だった。得点の気配せず。不運な失点で 0-1。正直私は、なかば諦めた。ところが後半、柳沢が落としたボールを福西が蹴り込んで同点! 「福西が足で決めた!」明日の新聞の見出しはこれだと思った。ところが集中を欠 いてまたしても失点。そのまま、1-2 の敗戦となった。
 一試合負けただけだ。全勝でいけるはずもないのだから、気にする必要はない。大切なのは、次に引きずらないこと。そしてホームでのバーレーン戦に絶対に 勝つことだ。がんばれ日本。
3/24(木)の進歩 しばし更新休みます 明日から十 日ほど不在にする。25 日は京大の菊沢さんの退官記念会に参加、26 - 30 日は大阪で生態学会である。そして 31 日には、人造人間手術を受けるのだあーーーー。東京八重洲クリニックで、エピ PRK という視力矯正手術を受けるわけ。つまり今年度末を持って、長年煩わされてきた、眼鏡・コンタクトの暮らしからおさらばするのだ。エピ PRK は術後の視力回復に時間がかかるため、業務復帰には数日かかる模様。次回の更新は、4 月 5 日くらいになるかなあ。人造人間と化した私を報告するので、お楽しみに。
 サッカーの方も大変である。実は、学会など行ってる場合ではない。 明日は、W 杯予選最大の難関、敵地でのイラン戦である。まずは、負けない闘いをすることだ。26 日には、ベガルタ仙台が、敵地でコンサドーレ札幌と闘う。新しい寮は出来ちゃうし、「しまふく寮」という、ウケ以前の問題として発音しにくい名前を付け ちゃうし、前節は 4-1 と快勝しちゃうしと好調の札幌。方や仙台は、落ちる所まで落ちましたって感じである(河 北新報より)。このどんより感、 受けないお笑い芸人の苦悩のようだ。監督が、サッカー界きっての芸人だというのに。そして 30 日には、代表がホームでバーレーンと闘う。この試合は絶対に勝たないといけない。視力矯正手術の翌々日、4 月 2 日は、仙台がホームで横浜 FC と闘う。術後の経過次第だけれど、私は応援に行けるのか?  こんな感じで、我がクラブについてはどんよりと、代表についてはすっきりと帰って来そうである。頑張れ仙台、頑張れ代表!
3/23(水)の進歩 論文書きの歌を CD に アマ ゾンに、有り難き書 評(というより要望)が掲載された。「「論文書きの歌」のCDを付録として希望します。アーティストにお困りの場合は私が楽器を持って駆けつけま す」とのことである。やった! 私が密かに妄想していたことが、ついに意見となって現れた。しかし実現の道は遠いであろう。なにしろ、大塚愛に歌って貰うと決めているのだ(2/6 の進歩参照)。どうしたら実現するのか想像もつかない。でも、「黒毛和牛上塩タン焼 680  円」とか「本マグロ中トロ三00円」とかを平気で歌う人だから、案外歌ってくれるかもしれないな。 彼女が歌ってくれたら、話題は呼ぶであろう。ヒットはしないだろうけど。
 学生実習の資料作りとか、四月上旬にやるべきことを始めた。何しろ、25 日から 30 日まで生態学会、31 日には視力矯正手術を受けるのだ。手術後一週間くらい仕事が出来ないかもしれないので、今の内に出来ることはやっておかないといけない。しかしどうも気分 が乗らない。
 昨日は陸女寿司でヒラガと盛り上がった。記憶喪失、気づいたら家のベットでちゃんと寝ていた。友蔵に、「ヒラガ死すとも自由は死せず!」「セップク 酒 井」とメールを送っていたらしい。
3/22(火)の進歩 しんすけ一家来仙 しんすけ一家 といっても任侠道ではない。私の一番弟子であるしんすけが、綾子さん・一也ちゃんと一緒に研究室に遊びに来たのだ。四月から、日本学術振興会海外特別研究 員としてカナダに留学するため、しばしの別れに来てくれたわけ。一也ちゃんは生後八ヶ月。びくびくしながら抱かせて貰った。赤ちゃんって軽いんだ。じゅり は重てーからな。ヤスムラも一也ちゃんを抱いたら、途端に泣き出した。 立派な人間になりそうだ。留学は二年間。Harder という素晴らしい研究者の元で、さらなら飛躍を遂げておくれ。研究者として大成して戻って来ても、私のこと忘れないようにね。
 しんすけ一家を囲んでお茶を飲んでいた時のこと。友蔵が姿を現さない。しんすけが会いたがっているからと、三度も呼びに行った。しかし来ない。難しい心 境なのか、ちょっと心配になった。「もう帰るよ」と呼びに行ったら、ようやく姿を現した。「もっと長くいると思っていたのでちょっと仕事を」と余裕の言い 訳であった。
 ちの・ヒラガ・友蔵の、生態学会のポスターに意見を述べた。私は 25 日の朝に出発するので、24 日までに完成させるように。
 昨日に続いて今日も準備に没頭。一喜一憂する私。
 さ、これから、ヒラガと陸女寿司に行って来る。修士修了のご褒美だ。修論を終えたのはヒラガ一人きりなので、今年は面倒だから止めようと思ったけど、やっぱ連れて行くことにしたのだ。
3/21(月)の進歩 スキー取り止め 今日は、今シー ズン最後のスキーに行くつもりであった。しかし取り止めた。それどころではない。今日から、人生を賭けた闘いの準備を始めたのだ。負けたら終わりの闘いで ある。それこそ来シーズン以降、スキーに没頭するしかない人生となっ てしまう。今年と大して変わらないという気もするが。勝つ見込みは薄 いと思い込んでいるだけに、悲壮感はすごい。しかし、大戦末期の帝国陸海軍 ほどには絶望的では無いであろう。とは言いつつ、準備を進める内に勢い乗り、無敵艦隊の気分になってきた。楽な性格だねえ。しかし、無敵艦隊は最後には負 けた。なら、「無敵」って言うなと思う。
 あのたけしが、都並監督に対してかなり強硬な意見を述べている。長期 的な指導の大切さを常々言ってきたたけしの言葉だけに重い。確かに都並監督のサッカーは、攻撃面に関して何がやりたいのかが見えない。場当たり的な指導を するだけで、明確な方向性が無い。たとえばベルデニック前監督は、「ダイレクトで素早く繋ぎ相手を崩して中央突破」というサッカーを目指していた。清水元 監督は、サイド攻撃を徹底していた。かたや都並監督は? ひょっとしたら、本人もどうしたら良いのかわからないのではないか? 学生を研究指導しなくてはいけないのに、何を言ったらいいのかわからない指導教官み たいである。だから、都並監督の気持ちがよくわかる。それと、監督経験の無さが足枷となっていることは明白だ。昨日の采配 なんて、とくにそれを感じる。本人も、試合を重ねながら修行していくということか。でも、それで大丈夫なのか、仙台は?
3/20(日)の進歩 いつ勝てるのだろう はあー、今 日も完敗だった。そんな気はしていたけど。
 バロンを失った仙台が採った布陣は、シュウェンクの 1 トップに財前のトップ下というもの。これを聞いたときから良い予感はしなかった。シュウェンクは的になれない選手だし、財前は、パスの出し手ではなく受け 手の選手だからだ。そして思った通り、攻撃はまったく機能しなかった。もっともそれは、前線の選手だけの責任ではなかった。福岡の早い潰しにあわて、みん なまともなパス回しが出来ない。「取られるの怖い」って感じのプレーだった。失点は確かにミスからだった。しかし、消極的なプレーから生まれた必然のミス と言えよう。早々に 0-2 となったのを見て都並監督は、前半 36 分に DF 磯崎を下げ DF 木谷、同 40 分に、FW シュウェンクを下げ FW 松浦を投入した。福岡の中村にやられっぱなしだった磯崎と、相変わらずまったく役に立たなかったシュウェンクの交替は当然だ。前半での交替は、監督の采配 ミス(先発メンバー決定に関する)といえる。それにしてもシュウェンクは、百年経っても J で通用するようにはならないであろう。つまり、J リーグ百年構想が終わってもまだ駄目ということだ。早急に、替わりの外国人選手を探すべきだ。後半に入って、MF 中田に替えて FW 中原を投入。今日の中原は良かった。ヘッドで勝てたし、前線で起点になれた。おかげで後半になり、仙台のサッカーはぐっと良くなった。福岡が引いてきたと いうこともあるけど。右サイドバック三田のオーバーラップ(しかしセンタリングの精度が)。右に回った関口の切り込み。彼は、左より右の方がずっと生きる 感じだ。前半は、ボールの持ち過ぎが目立ったけれど、後半は合格だ。福岡ゴールに迫るものの、なかなか点は取れない。惜しい場面も何度かあった。昨年の福 岡戦で起きた中原の奇跡を期待したけれど、虚しく 0-2 で終了となってしまった。
 都並監督はハーフタイムに、「「怖がっているのだったら家に帰れ」という指示を出しました」とのことである(オフィシャル HP より)。「檄を飛ばした」とかならわかるけど、「指示を出しました」って親身ではないか? 「監督もそう言ってるし、今日は無理せず帰ろうよ」なんて選手はいなかったのか?
 いつ勝てるのだろう。後半は良かったものの、非力さは否めない。J2 の中でも、すっかり弱いクラブになってしまった感じだ。もっとも仙台が強かったのは、昇格を決めた 2001 年シーズンだけという意見もある。この年以外はずっと、我がクラブの弱さに苦悩ばかりしている気がする。来週は鬼門の札幌戦。ひょっとして、三連敗中の草 津とあたる 4/23 まで勝てなかったりして。さらに悪いことには、「J 初勝利、喜びに沸く草津町民」てな見出しになったりして。
3/19(土)の進歩 闘わない人間に、歓喜を味わう資格は無い  ベガルタ仙台は明日、ホームにアビスパ福岡を迎え撃つ。好調の福岡に不調の仙台という絵に描いたような対戦である。しかし、絵に描いたような結果になるこ とは許さない。闘わない人間に、歓喜を味わう資格は無い。闘え、必ず勝利を勝ち取れ、仙台戦士。この言葉は、私自身にも向けられている。勝手な妄想かもし れないが、かなり厳しい状況にあると感じている。でも、負けてたまるか。闘え、闘え、闘え。
 今日は久々に、ブランメル生態のサッカーの練習に行った。もう来ない人間と思われていたようで、河田さんに驚かれてしまった。確かに出席回数は少ないけ れど、いつも行こうとは思っているのだ。サッカーの場で、生きるために闘っているトンビを見た。パンを食べている山本に急接近、パンをかっさらって飛んで いったのだ! 手の中にあったパンが次に瞬間に無くなっていた山本。「パンを取られた」としばし絶叫。「イリュージョンみたいだった」と驚いていた。「どうして食べ物と わかったのだろう?」という疑問に、「猿が食べていたからじゃないか」 と理一が言っていた。
 携帯電話の機種変更をした。今までのやつは、1 - 2 度電話をしたりネットに繋いだりすると、急に電池が減ってしまい憤然だった。買ったばかりの頃、大して電池が減っていなくても毎日欠かさず充電していたこ とがたたったのか。あまり充電すると、蓄電機能が衰えるなんて知らなかったのだ。今度のやつは、入力感覚がとても気持ちよい。使いやすさが全然向上してい ると思う。
3/18(金)の進歩 びびってきた 昨夜、J リーグナイトを見た。J2 の試合映像を流していたのだけれど、なんかびびってきた。京都にしても福岡にしても湘南にしても山形にしても、確実に強くなっている感じがしたからだ。と くに外国人選手の差。京都・福岡は強力で頼もしい助っ人を連れてきた。それに対し仙台は、なんで役に立たない外国人ばかり連れてくるのだろう。すでに、 J2 内で実力差がくっきり別れてしまっている予感。ああやだやだ。悪い予感を払拭するすかったした試合が見たい。
 今日は雑用の日と決めて、思い出すままに溜まっていた仕事を片づけた。科研費の報告書だの年次報告書づくりだの編集委員の仕事だの。ついでに、机の上に 溜まっていた書類だの論文だのも片づけた。すっきりした。
 りんかが、今年のフキの調査の研究計画の相談に来た。今年は秋田で集中的にやる予定だ。訪花昆虫の観察に人手がいると思うので、みなさんどうか手伝って あげて。
 さ、今夜は、研究室の送別会だ。ヒラガが送別されるとはどうも腑に落ちない。今夜ヒラガから、「四年のヒラガに戻ります」と発表がある予感がする。きっ とそうに違いない。
3/17(木)の進歩 卒業研究発表第二弾 卒業研究発 表の第二弾があった。開始時間になっても現れず、聴衆をあっさり 10 分待たせる二人組。10 分早く、準備を始めなさい。かとぅは、落ち着いた口調で、一年間の成果を話した。ヒメシャガ・イカリソウ・ニッコウキスゲ・オクトリカブトにおける、胚珠 数・蜜量の個体内変異を調べた研究だ。終了後、いろいろ有益な意見を賜った。岡本の、「ハウス内とか、環境を出来るだけ制御できるところで調べるべきでは ないか」という意見はなるほどと思った。蜜量は天候に左右されるからね。でも、ニッコウキスゲを掘り取って持ち帰ったら確実に逮捕されると思う。単独の犯行だと自供するように。続くみっちーの発表。 話に入る前に、言葉の定義の説明をした。これはよくない。なぜならば、何のためにこの言葉の定義が必要なのか理解できず、頭にあまり染み込んでこないから である。ある程度話を進めてから言葉の定義をすれば、定義する目的がわかるので、定義を理解しようという気持ちになれる。話の中身に関しては、花の過剰生 産のデータをもっと詳しく解析してみると良いと思った。ともかく、二人ともよく頑張りました。お疲れさま。付記:卒研発表も終わったというのに、まだ未解 析(未処理)のデータをたくさんかかえている二人であった。データが豊富なのか、大人物なのか。残りのデータも楽しみにしているよ。
 ちのが、生態学会発表用のポスターを持ってきた。かなり完成度が高い。少々の修正で十分だろう。
 食害がある元での最適種子生産のモデルの論文を書き進めた。一カ所証明しきれない部分があって気になっていたけれど、無理して証明することも無いかと気 持ちが楽になっている。
3/16(水)の進歩 火事 朝、研究室に来たら机の上 に、みっちーの卒研発表のレジュメがおいてあった。「まだドラフトのドラフトだけど、見て下さい。火事なので帰ります」と書き置きがあった。火事とは物騒 な生活を 送っているやつだ。目を通して意見を書き込む。午後になりみっちーがやって来たので、どう改訂すべきかを話し合った。話し終えた後、「明け方火事だったん です。「火事です、避難して下さい」」という警報が流れたんです」と言う。???。どうも、この研究棟でのことらしい。しかし今まで、火事の警報が数回流 れたことがあったけれど、いずれも誤報だった。「誤報だったんでしょ」と言うと、「いえ、本当に火事だったらしいです。六階の実験室が燃えたらしいです」 とのことである。そういえば、今朝研究室に来たとき、なんか焦げ臭かった。いったいどうしたんだろうと室内をしばらく嗅ぎ回ったのだ。本当に火事だったと は、こわーーー。内の研究室が燃えなくてよかった。それにしても、研究室が燃える可能性が無いわけではないのに、「火事なので帰ります」と書き置きして帰るみっちーは大人物だと思った。
 かとぅも、卒研発表のレジュメを見せに来た。蜜量の個体内変異を調べた研究だ。データを見て、蜜分泌は、個体への誘引には効くけれど、個体内のどの花に 訪れさせるのかということには効かないのではないかと思った。何となく抱いていた、「花粉の多い花は蜜も多い」というイメージは、後者の場合を考えていた ような気がする。つまり、個体内の花間で蜜量に変異があったとしても、それは、花間で花粉量に変異があり、花粉の多い花により誘引するためではない。そ りゃ、すぐ側の花なら昆虫は訪花するし、蜜がちょっとくらい少なくても怒らないだろう。個体内で蜜量に変異がある場合、それは、個体への誘引に何らかの寄 与をしているのではないか? まだうやうやしているので、後はかとぅに任せよう。疲れたし。早急に、立派な仮説を立てるように。
 突然、生態学会までさほど時間が無いことに気づいた(だよ、友蔵・ヒラガ・ちの)。何しろ、17 日は卒研発表第二弾だし、18 日は送別会だし、19 日はブランメル生態のサッカーの練習だし、20 日はアビスパ福岡戦だし、21 日は今年最後のスキーに行くし、22 日はヒラガと陸女寿司に行くし、24 日の夜にはもう学会に向かうしなのだ。発表の準備をしておかないといけない。思い立って、嵐のように準備を始めた。でも、面倒くさい、手が動かない。よう やく 30 分くらいして調子が出てきた。そして一応完成した。数日頭を冷やしてから見直すことにしよう。
3/15(火)の進歩 はいはい今年も シルビーニョ・ 村上・富澤など主力に怪我を出しながらも、「まだ本調子ではないのでは?」とお嘆きの皆さん。ご心配なく、今年もやってくれた。バロンが全治 4-6 週間、ついでに小針も全治 2-3 週間だ(オフィシャル HP より)。怪我の仙台はまだまだ健在、捻挫したという松浦・関口も楽しみである。福岡戦の 2 トップは誰が組むのであろう? 萬代もいる、中原や大柴もいる。次々と空母を失いながら、「まだ飛龍がいる」と望み をかけた山本五十六連合艦隊司令長官の気持ちがよくわかるというものだ。いっそのこと、今一つ身体が重かったバロンをすぱっとクビにして新 外国人を取るのも手である。しかし、役に立たないシュウェンクのクビ切りと合わせ、新外国人を新たに二人取る余裕があるのだろうか? ここはやはり、シルビーニョやバロンが戻ってくるまでひたすら耐えるか。今川義元に幼君家康を人質に取られていたとき、ひたすら耐えて主君が戻るのを待っ た徳川家臣団を見習うべきか。
 それにしても何故こうも怪我が多いのか? 仙台は寒いから? しかしコンサドーレ札幌はそんなに怪我人はいないだろう(多分)。札幌はとても寒いので、冬の間はずっと暖かい所でキャンプをする。仙台はそこそこに寒い ので、つい仙台でも練習をしてしまう。だから仙台の方が怪我人が出やすい? あれか。冬の室内は、仙台よりも札幌の方が暖かいという、マーフィーの法則みたいなやつ。中途半端に寒いと、怪我人は出やすい、室内は寒い。不気味の谷に 似ているな(3/8 の進歩参照)。
 昨日に引き続きみっちーが、卒研のデータを見せてくれた。その日の気温・日照時間と、その日の総食害数の間に正の相関があった。驚いた。開花から種子散 布まで何十日もの間、毎日欠かさず食害数を数えたからこそわかったことだ。こんなデータ、他には無いのではないか(文献調べてないけど)? さすが、D3 の先輩をこき使って取ったデータだけのことはある。
 食害がある元での最適種子サイズの論文の、結果の章とそれを導く付録の章を書いている。こうして書いてみると、モデル解析の道筋が明確になって良い。頭 もすっきりしてくる。真っ白じゃない、すっきりだよ。一瞬、「計算を間違えたか?」 と真っ白になったけど。
3/14(月)の進歩 もうすぐ卒研発表第二弾 みっ ちーが卒業研究のデータを見せてくれた。キバナアキギリにおける、花・種子への食害の研究だ。心なしかどころか明白に元気の無いみっちー。昨日、暖かくも 厳しい洗礼を先輩から賜り、まだ立ち直っていないらしい。データを見ると、食害に備えて花を多めに着けているようであった。では、食害に備え、個体あたり の花序の数を増やすべきなのか、花序あたりの花数を増やすべきなのか?こうした研究は無いので、ここがウリどころになりそうだ。ぱっと解析したところ、花 序あたりの花数を増やしているのかも(??)。今年の調査では、実験処理もして、食害に対応した最適な花序生産戦略の解析を進めよう。しいちゃん(キバナ アキギリに おける、訪花頻度を最大にする花序の生産戦略を解析した先輩)の研究と合わせて、面白い研究になりそうだ。
 続いてかとぅもデータを見せに来てくれた。ヒメシャガ・ニッコウキスゲ・トリカブト・イカリソウの四種で、蜜量と胚珠数・花粉数の関係などを調べた研究 だ。見ると四種とも、蜜量と胚珠数に相関が無い(花粉のデータはまだ出ていなかった)。私はなんとなく、両者には相関があると思っていた。しかし考えてみ ると、浅はかな考えであったような気もする。むしろ、相関が無いことが面白く思えてきた。それでいてニッコウキスゲやトリカブトでは、開花順や開花からの 時間経過に依存して蜜量が変化している。これらを統一的に理解するにはどうしたらいいのか? 蜜分泌戦略は奥が深そうだ。これからの研究が楽しみである。頑張って面白い実験を考えておくれ。
 実験室となる北部屋の住人が、余所の部屋へと引っ越しを始めた。ヒラガが卒業後、ヒラガの机を使う予定のちの。それまでは、史上最低の場所と名付けられたモリナガの机(一応断っておくと、モリナガは岡崎 で修行中のため、机は形だけあればよいのだ)を使う予定であった。しかし蓋を開けると、ヒラガが史上最低の机に、ちのがヒラガの机に移っていた。「まるで 追い出したみたいです」と言うちの。「まるで」ではなくまさに追い出したの だと思う。
3/13(日)の進歩 料理しながらぐーたら 疲れたの で、一日家にいてぐーたらした。料理の本を広げて今夜のおかずを決め、モールへ買い物に行った。期待していたけれど、モールにも道明寺粉はなかった。こな いだからずっと探しているのだ。帰宅後、日記を書いたりビデオをみたりして過ごし、夕方から料理を開始。美味しかった。こういう日もいいもんだ。
3/12(土)の進歩 手応えの引き分け 暁子の実家の 車を借りて、小田原の祖母を訪ねた。その後、甲府へと向かった。箱根を抜けていこうと思ったら大渋滞で全然進まない。やむなく引き返して、足柄の方を通っ て山中湖へ抜け中央高速に乗ることにした。途中、「これは試合開始に間に合わないな」と思ったけれど、なぜか一時間前に着いた。スタジアムは強風、寒くて やっていられない。試合前から、「早く終わってくれ」と試合開始を待った(はるばる何しに来たんだが)。仙台の先発は、富田に替えて右サイドバックに三 田、リャンに変えて左サイドハーフに関口であった。三田の先発は当然。関口が左で機能したら、大きな戦力となる。しかし固さがあるのか、立ち上がりは一方 的にゲームを支配された。バレーを中心とした甲府攻撃陣に、両サイドをえぐられる。度重なるコーナーキック。風上に立つ甲府のコーナーキックは恐怖で、い つ入れられるのかと冷や冷やした。そして前半 22 分、案の定コーナーキックからヘッドで決められ失点。大敗へと進むのか? しかしその流れを牛若丸関口が変えた。 前半 29 分に、混戦から甲府ゴールに叩き込んで 1-1。でかしたぞ牛若丸。もう一点決めたら元服するがよい。それからは仙台の流れになった。「今シーズン、一点も取れないのではないか」という不安から 解き放され、体が軽くなったようだ。そこへ不幸が襲う。攻撃の要バロンが前半終了間際に負傷してしまった。ポストプレーが効かなくなり、仙台は苦しくなっ た。後半立ち上がりから、バロンに替えて松浦を投入。しかし松浦は機能しない。「使えないやつ」と思っていたら、早々に足を捻挫していたらしい。試合は 1-1 のまま進む。仙台に得点の香りはしない。「引き分けでいいよね、今日は寒い から」などと暁子と話した。後半の後半になると、甲府が猛攻を仕掛けてきた。何度も目をつぶる場面があったけれど、仙台守備陣は必死にクリ アする。根性で守りきり、敵地で強敵から勝ち点を奪った。
 今日の仙台の攻撃はだいぶ良くなって来ていた。開幕戦は絶望(0 %)したけれど、今日は期待が持てた(40 %)。この調子で行くと、試合を重ねるごとに 80 %、120 %、160 %、200 % ・・・・・となっていったりして。でもバロンの怪我が心配だ。松葉杖して帰ったというし、重傷だったらどうしよう。あいかわらずの怪我人仙台、フィジコを クビにしないと駄目ではないか。
 終了後、甲府駅前のほうとう屋でほうとうを頂いた。店内には仙台サポがたくさんいた。1500 人くらいは結集していたし、我らが仙台サポの愛に変わりはない。知ったか、宮城のプロ野球会社。ほうとうを頂きながら、他の試合結果を確認した。京都と湘 南は連勝で勝ち点 6。早くも勝ち点 5 離されてしまった。この調子で行くと、今 季終了時には勝ち点 110 離されている計算である。最下位は二連敗の草津だ。天皇杯で横浜 F マリノスを破って、「J2 でもやれる」と思ったのかもしれないが、マリノスは J1 だからなあ。
 東京で暁子と別れて私は帰宅、仙台は雪でびっくりした。まだまだ冬なり! しかし、明日スキーに行く元気は無い。明日はぐーたらしよう。
3/11(金)の進歩 じゅりのヒゲが  じゅりのヒゲが 無くなったーーーー。びっくり。
 今日は午後から東京に行く。その前に植物園で、植物園を利用して研究をした人々の成果発表会を聞いた。りんかも発表。一鈴さえ鳴っていないのに全部話し 終えてしまい、遠慮がちに「これで発表を終わります」と言うりんかであった。文学部の人は、空間認知に関する男女差の話をしていた。被験者に植物園内を歩 いて貰い、どれくらいの高度差を歩いたのかを聞くと、男の方が正確らしい。進化的な背景がありそうで面白かった。
 昼過ぎに東京へと向かった。小田原の祖母の様子見とアウェー参戦は明日である。今日の目的は、東京八重洲クリニックで視力矯正手術の術前検査を受けるこ とだ。昨年十月に矯正手術を一時断念して以来(2004.10.25 の進歩参照)、 蛇のように機会を窺っていたのだ(「執念深く」という意味ではなく、「休眠していた」という意味である)。角膜の形状も回復しただろうから(コンタ クトレンズを長年使用していたため変形し、手術を避けよと言われていた)、休眠から醒めたのである。そこへ折良く、エピ Lasicという新手術が始まったことを知った。いろいろな病院で絶賛しているので、この新手術を特に推奨している八重洲クリニックで検査を受けることに したわけ。で、行ってみると、「エピ Lasic は止めました」と のことで、舐めてるのかと思った。しかしそうではなく、「エピ PRK (親戚のようなものだな。*も参照)の方が成績が良いのでこちらに専念します」とのことであった。「日本では Lasic(ただの Lasic、エピ Lasic とは異なる)が盛んだけれど、ドイツは PRK ばかり。アメリカも、今は Lasic の方が多いけれど、もうすぐ逆転するだろう」とか、 Lasic の危険性など(*参照)を聞かされた。そして、術後 1-3 日の痛みに耐える根性があるのならエピ PRK がお勧めらしい。睡眠薬を飲んでほとんど寝て過ごせば楽らしいし、親不知を抜いた後の辛さに耐えた経験もある。「エピ PRK をお願いします」と予約してしまった。手術は 3/31。

*エピ Lasic・エピ PRK・Lasic:「エピ」とは表層のこと。エピ Lasic は、 角膜上皮層(目の表層の部分)をめくって角膜実質層(角膜上皮層の内側の部分;目の本体)を削り屈折を調節する。めくった角膜上皮層は元に戻す。エピ PRK は、角膜上皮層を削り取って角膜実質層を削る。角膜上皮層は再生するので、どちらの術式も、最終的な仕上がりは同じとなる。ただし角膜上皮層を削る分、エ ピ PRK は術後 1- 3 日に痛みが出る。「めくった角膜上皮層が接着するのを待つよりも、新たに再生するのを待つ方が早い」との理由で、エピ PRK に専念するとのことである。これに対し Lasic は、角膜実質層の中まで切り込んで深くめくり、その奥の角膜実質層を削る。角膜実質層は再生しないので(再生しちゃあ、こうした矯正手術は無意味にな る)角膜実質層に出来た断面が完全に接着することはない。目をぶつけたりするとめくった部分がずれたりする可能性がある。また、エピ Lasic・エ ピ PRK に比べ Lasic は、手術時にかなりの負担を目にかけてしまうらしい。

 検査の間、近くのペットホテルにじゅりを預けておいた(私が、じゅりを置いて出かけるはずがない)。せっかくなので、じゅりの美容院もお願いした。じゅ りは、生まれて初めての美容院だ。どうなって戻ってくるのかとわくわくしながら待った。戻ってきたじゅりを見ると、ヒゲが無くなっていたーーーーーー! ヒゲをみんな切られちゃった。機能に支障は無いのか? しかし人間もヒゲを剃るのだから問題ないのかも。ヒゲ以外にも、アゴや足の毛などもすっきりしていて、可愛くなった。これからは美容院を積極利用しよう か。しかし、私の床屋代の倍もするのが、なんか面白くない。
3/10(木)の進歩 おめでとう ヤスムラが、青葉理 学振興賞黒田チカ賞(東北大理学部の優秀な女子学生に与えられる賞)を受賞した。おめでとう。今日が授賞式だというのに、昼に会ったときは普段着であっ た。「そんな不真面目な格好で出るのかね。黒田チカ賞を舐めているのかね。黒田チカってどこのどいつだね。キミは本当に二十歳かね」と説教しようと思った けれど、授賞式の時には生意気にもきちっとした格好をしていた。その授賞式と受賞講演が、細かい工夫十分の楽しめるものであった。まずは、賞状授与(黒田 チカ賞以外にも、奨励賞だのいろいろな受賞があった)のとき、司会者がきっちり一人呼び忘れ軽くウケをとる。そして受賞講演。プロジェクターやスクリーン が備えられた立派な部屋なのに、どちらも備え付けのものを使わない。偵察したみっちーいわく、「一杯ボタンがあって、どれをどうしたらいいのかわからな い」らしい(壊れているという噂もあった)。窓には昇降式の暗幕が付いているのに、それも降りない。さらには、半開きになっている窓があり、それをビニールシートを貼って塞いでいるのであった。ここは本当にハイテクの部屋なの か?  ヤスムラの講演も見事であった。窒素生産力(単位時間あたり単位窒素量あたりの光合成速度)と窒素利用時間(窒素が植物体に留まり、光合成に利用される時 間)(どちらも、窒素量あたりの光合成速度を高めることに寄与)の違いを分野外の人にわかりやすく説明しようと工夫。そして、「飛行機のように速く飛ぶか (窒素生産力が大)、船のようにゆっくり行くか(窒素利用時間が長い)」と例えた。?????。ちっともわからない、というより、「わかってみろ」と敢然と挑戦する例えである。講演者は一人で、後には何もない はずなのに、「時間が押しております」と促す司会者。そのときヤスムラは、ブナの成り年(数年に一度、ブナが大量に結実する現象)の話に入っていた。ま ず、成り年とはどういう現象かを説明し、その進化要因の仮説を説明した。本当なら次に、いろいろデータが出てくるのだけれど、焦ったのか、データを全部飛 ばしてしまった。そしていきなり、「植物は、与えられた環境で工夫をしながら生きて いる」と結論して講演を終えた。と、飛ばし過ぎだ。仮説の説明に続い て結論とはあまりに強引だぞ。付記;賞金いくら貰ったの? この前の陸女寿司の分、返してよね。
 生態学会でポスター発表するちのと、ポスター作りの相談をした。まずは、どのデータを使うかを決めた。後は、いかにわかりやすいポスターを作るかであ る。「芸術の才能ある?」と聞いたら、「あまりありません」との答えであった。それだけあれば十分だ。酒井研は過去、友蔵・モリナガ・信太郎・りんか・彩 子と、五人もポスター賞を取っているので、それに続くように。
 食害がある元での最適種子生産のモデルの論文を書き始めた。まだほとんど論文も集めていないけど、モデルの説明 と結果は書けるだろうと、見切り発車だ。だって、論文集めるの面倒なんだもん。
 明日の午後、小田原の祖母の様子を見に関東に出かける。うまいことに、土曜日には甲府でアウェー戦だ(合わせたわけでは・・・・ある)。せっかくだから それに参戦し、今季初勝利を見届けよう。というわけで、しばらく更新はお休みです。
3/9(水)の進歩 史上最短のコメント  私が編集委員 として査読を頼んでいた論文の査読結果が返ってきた。コメントは一行だけ。日本語にするとこんな感じだった。

「やあ、君の論文を楽しんだよ。語句修正の書き込みをちょっとしたからね。」

史上最短のコメント。私が著者なら大喜びだけど、大丈夫かねえこれで。
 実を言うと私も、こんな感じの短いコメントを貰ったことが二回ある。

「ほとんどのコメントは原稿に書き込んだ」
「私は、こんな単純なモデルにコメントする気はない」

一つ目は、いい加減で有名な人(査読者名が書いてあった)のコメント。二つ目の奴腹、なら査読するな、というか、これで査読してるのか?
 横浜対磐田戦での福西の神の手ゴール(手に当たって入った)を、審判委員会は、誤審ではなく正当な判定と結論したらしい(スポニチよ り)。「ボールは手に当たったが、福西はボールの軌跡を見ていないし、押されてバランスを崩していた。意図的では ないから、得点を認めたのは誤審ではない」とのことだ。確かにルールは、「ボールを意図的に 手で扱った場合」をハンドの反則と定めている。しかし現実には「意図的」の部分は死文化していて、とにかく手に当たったらハンド、意図的に手で扱ったら レッドカードかイエローカードである。審判委員会の裁定は、建前論を持ち出して、身内をかばっている感じだ。
 食害がある元での最適種子生産の解析はだいたい目処がついた。関連論文を探そうと思い、Biological Abstract や Web of Science で検索した。そうしたら一つ、似た感じのモデルが出てきた。でもそのモデルはてんで駄目であった。良かった、良かった。
3/8(火)の進歩 不気味の谷  朝のテレビで、人間 そっくりのロボット開発の話をしていた。表情やしぐさを人間に似せていくと、だんだんと愛らしく(親しみやすく)なってくる。しかしある程度以上似るとか えって変な感じになり、もっと似るとまた愛らしくなるという。この変な感じになる部分を不気味の谷と言うのだそうだ。不気味の谷とはよく付けた。受けた。なぜか、暁子 の百面相を思い出した。<--- これがすごいんだ、私にしかやって見せないけど。
 *不気味の谷の解 説。「ゾンビなどがこのグラフの不気味の谷の部分に位置する」とのことである。ゾンビとは、的確なような違うような。
 食害がある元での最適種子生産の解析を進めた。だいぶわかってきた。期待したとおり、食害数の変動が多いほど生産胚珠数が増える場合と減る場合の両方が あることがわかった。面白い、しめしめ。
3/7(月)の進歩 ベガパラ FM いずみの待望のベガルタ番組が始まった。その名も「ベガパラ」。「ベガラ ジ」が昨年末に終わってしまい、泉区民(FM いずみの放送域は泉区)を悲しみに淵に落としていたけれど、やっと新番組が出来た。ベガラジをベガパラに替えることに何の意味があるのか、そのままベガラ ジを続けてはいけなかったのかと疑問は尽きないが、ともかくも良かった。それと、ベガルタ情報満載の HP の復活を期待したい。
 そういえば、ホーム開幕戦での選手紹介が改善されていた。去年までは、「たくみーー、もりかわーーー」(森川拓己)と、それがかっこ良いとでも思ってい るのか、姓名をひっくり返して紹介していた。しかし開幕戦では、「もりかわーー、たくみーーー」と正しく紹介していた。論文では姓名をひっくり返す (Satoki Sakai と表記)研究の世界にいる私が言うのも何だが、素晴らしい進歩と思う。これに伴い「ロンブン書台選手紹介」も、姓名の順の紹介に替えた。
 食害がある元での最適種子生産戦略のモデルを数値的に解いてみることにした。とりあえず、どんな傾向があるのか確かめてみようと思ったのだ。しかし数値 計算が思ったより難しかった。まだ解き切れていない。とりあえず、食害数の変動が大きいほど生産胚珠数が減るという、期待していたことが起きることはわ かった。
 卒業生の信太郎が研究室を訪ねて来てくれた。久しぶり、昨日スキー場であって以来か。情報関係の仕事に忙しく取り組んでいるそうだ。みんなに「痩せた」 と言われていた。
3/6(日)の進歩 聞いてないよ 山形蔵王にスキーに 行った。雲一つ無い快晴で、今シーズン最高の天気であった。リフトで乗り合わせた二人組は、「すごく良い天気だね」「でも山頂は吹雪かもね」と話していた。どういう常識で生きてきたのか。もちろん山頂 も快晴で、真っ青な空に樹氷が美しく生えていた。朝一番に山頂に登って、今シーズン初めての景色(これまで来たときはいつも、山頂は雲に被われていた)を 堪能した。早めの昼食を摂ろうと食堂に入る途中、信太郎師匠に出会った。久しぶりだ。友達と来ているとのことなので、挨拶だけして別れた。またの機会に、 スキー講習してくれ。で、一人で滑っているのも飽きてきて、午後からスキー教室に入った。「小回りの練習がしたい」と頼むと、「はいわかりました」と講習 が始まった。しかし小回りの練習は始めの方だけであった。「コブの練習をしましょう」と、黒姫の上級者専用コースに連れて行かれた。ここを二回滑った後、 今度は横倉の壁(斜度 38 度のコブコブの壁)に連れて行かれた。聞いてないよ。じゃなくて、コブの練習がしたいと、言ってないよ。でも、コブの滑り方の基本がわかってためになっ た。講習終了後、一人で横倉の壁に行ってしまった。付記;他のスキー教室の先生が、五歳くらいの子どもを横倉の壁に連れてきていた。びっくりした。
3/5(土)の進歩 練習通りの成果  都並監督は、「練 習でやってきた以外のことは出来ない」と言っていた。 「守備の連携は良くなっている。つまらないミスから失点しているだけ」の練習試合。今日もまさにその通りだった。徳島ヴォルティスに 0-3 と惨敗。
 仙台駅で暁子と待ち合わせ、仙台っ子ラーメンを食べた後、地下鉄で泉中央へと向かった。車中で、岩手大学で昨年行った「これ論」の講義の世話をして下 さった渡辺さんにお会いした。渡辺さんは四月から、我が生命科学研究科の教授となられる。渡辺さんも仙スタに向かう途中であった。頼もしい味方が出来て嬉 しい。
 スタジアムに入り、黄金に染まった客席を見つめ、改めて喜びを噛みしめる。今年もこの日々が始まるのだ。でも何も、去年通りの開幕戦を噛みしめなくてもいいのにと、四時頃に思うことになった。観 客の入り(1,7375 人)もまずまず。思ったより入ったと言うべきか、入らなかったというべきかは微妙なところだ。人文字を浮かび上がらせたバックスタンドは満席で、人文字が 欠けていなくてほっとした。人文字は「DASH」。結果として、狙ったとしか思えない嫌みとなった。
 徳島には、あの懐かしい GK がいた。2002 年まで仙台に在籍し、サポに深く愛されていたノリヲだ。ノリヲに対して仙台サポは、盛大なコールを送った。
 試合開始。J2 昇格組の徳島は動きが堅く、仙台が試合を支配する。これは楽勝かとも思えた。しかし徐々に、徳島も形を作るようになってきた。そして、仙台の右サイドバッ ク富田をねらい打ちされた。富田はまったくの穴だっ た。守備は危なっかしくて見ていられなかったし、攻撃でもまったく機能していなかった。右サイドハーフの中田が困っていた。前半 25 分、徳島 FK からのロングボールを仙台 GK 小針がキャッチしようと前進、ところがなんとボー ルをこぼし、無人のゴールに蹴りこまれた。何やってんだ、小針。まさかの失点に浮き足出す仙台。前半の内になんとか追いつきたかった所だけれど、虚しく 0-1 で前半を終えてしまった。都並監督は後半にどう修正してくるか。私は、富田に替えて財前を右サイドハーフに入れ、中田を右サイドバックに下げるべきだと 思った。ところが後半開始のとき、同じメンバーが出てきたのにはがっかりした。後半 5 分、小針がまたしてもやっちゃった。徳島 FK からのシュートが小針の真っ正面を突いた。落ち着いて捕球体制に入った小針。しかしなぜかぽろっとこぼし、そのままゴールに入ってしまった。プロの GK とは思えない凡ミスであった。後半 8 分にようやく監督は動いた。富田に替え財前を投入して、私の思ったとおりの布陣に変えた。遅いよ、監督。しかしゴールは遠い。仙台サポは、だんだんと殺伐 としてきた。後半 39 分には一瞬の隙をつかれて 0-3。惨めな敗戦となってしまった。
 小針は、去年の開幕戦の前半 9 分に骨折して交替。それきりゴールマウスに戻ることは無く、去年の出場は 9 分に終わった。そのため、今年の目標は「9 分以上出場」であった。それを達成したところで止めればよ かったのか。 またしても 9 分で負傷交替していたら、今日の結果は違った物になっていたかもしれない。あるいは、ノリヲが乗り移ったのか? 徳島ベンチで、この懐かしのピッチに立ちたいと祈っていたであろうノリヲが小針に憑依してしまっ た。しかもよりによって、「ちょんぼのノリヲ」と言われた懐かしい頃のノリヲが取り憑いてしまったのか?
 今日の試合、熊谷・千葉・中田・根引・森川は奮闘していた。彼らは内心、 自チームの不甲斐なさに怒っていたのではないか? 一方、エースとなるはずのシュウェンクはまったく役立たずだった。後半 27 分に退いたときは、「このままブラジルに帰れ」と思った。
 思い返せば、去年の開幕戦も 0-4 と惨敗し、愕然とさせれた。しかし、今年の方が衝撃は大きい。去年は、やろうとするサッカーが見えていはいた。しかし今年は、それが見えなかったのだ。攻 撃の形がまったく無い。去年のように、ダイレクトで素早く回して中央突破をはかるわけでもない。ボールを持った選手を追い越して行く選手もいない。サイド チェンジも無し。ボールの無いところでの動きもない。ボールを持った選手は「どうしよう」と考え込み、いたずらにセンタリングやシュートのチャンスを逸す る。攻め方のわからない赤子のようなチームになってしまった。いったいこのチームは上昇できるのか、 私はとても不安にさせられた。
 挨拶する選手に仙台サポは大ブーイングを浴びせた。都並監督は、その様子をベンチ前でじっと見つめていた。自分に対するブーイングであることをわかって いたのであろう。私は信じている。きっとチームを軌道に乗せてくれ。くれぐれも、代表・ベルディで組んだセンターバックの真似はしないように、頼むよほん とに。
 来週には敵地で甲府と対戦する。都並監督はどう修正するのか。これでメンバーを入れ替えなかったらアホだぞ。絶対に、関口を使うべし! シルビーニョがいない今、一人で局面を打開できるのは関口しかいない。右サイドバックは三田に。財前も先発で使って欲しい(リャンの替わりに左サイドに入 れるか)。GK は当然高桑だ。
3/4(金)の進歩 いよいよ開幕 いよいよ明日、J リーグが開幕する。私は今から落ち着かない。ベガルタ仙台は、J2 に昇格してきた徳島ヴォルティスをホームに迎え撃つ。確実に勝利して幸先の良い開幕としよう。それと、一人でも多くのサポーターが仙台スタジアムに結集 し、ホームを埋め尽くして欲しい。宮城県民が愛するのはベガルタ仙台であることを高らかに示し、プロ野球会社に浮かれるマスコミの目を覚まさせるのだ。
 昨日の J リーグナイトで、都並監督が、「練習の成果を試合で示す。練習でやってきた以外のことは出来ないのだから」という趣旨(文言は不正確)のことを述べてい た。ということは点は取れないということか?・・・・・・攻撃陣大爆 発とまではいかなくとも、頼むよ 2 トップ。1-0 で良いから勝利をもぎ取ってくれ。渡辺一平は、J2 の着目点は「資金力」と言っていた。そのまんまである。しかし資金を使う「うまさ」も大切と思う。仙台は、J2 の中では資金力がある方だ。しかし、一億円も使ってベルデニック監督をやとったり(名将といえど)、違約金の危険を犯して契約半ばで解雇したり、六千万円 も払って独裁者の田中 GM をやとったり、怪我で使えないことがみえみえなマルコスと契約したり、役に立たない外人を連れてきたりと、金の使い方がまるでなっていない。これでは、そ こそこの資金力も意味無しである。広島に移籍した寿人は、「広島で優勝するために来た」と言っていた。嘘つき。仙台を出るときは、日本代表を目指すために は J1 でプレーする必要があるからと言っていたのに(サンスポよ り)。優勝なら、仙台でも出来るぞ(J2 優勝だけど)。昨日の J リーグナイトには、我らが女神ヨーコが出ていなかった。替わりに、素人丸出しの女三人が出ていた。ヨーコはどうしたんだ?ヨーコ無くして、J リーグナイトは立ちゆかないと思う。
 広瀬先生と嶋田先生の最終講義を拝聴した。筋の通った研究人生だと思った。これからも、後輩を厳しくご指導下さい。* 私みたいに、思いつきでふらふらとテーマを変えていると、最終講義のときに困りそうだ。 もっとも私の場合、一見筋が通っているように話すプレゼン能力だけはある(自負)からタチが悪い。
 友蔵が無事に姿を現した。よかった。
 外は大雪。明日の仙台スタジアム、大丈夫だろうか? 無理して除雪せずにピッチに雪を残す方が、仙台が有利になっていいかも。
3/3(木)の進歩 オオカメノキのペットボトル 卒業 研究発表会の第一弾があった。酒井研ではちのが発表。堂々とした発表で、明日にでも修論発表が出来そうに思った。データも面白く、今夏以降の調査が楽しみ である。ノコンギク(草)を用いた実験では、ペットボトルに花序を活けて、昆虫の訪花頻度の実験観察を行った。もう一つ、オオカメノキ(小高 木)を対象とした調査では、そのような実験処理は行っていない。それに対してオノダが、「オオカメノキでもペットボトルの実験が必要なのではないか」と指 摘した。???。私は一瞬、バラエティ番組の着ぐるみのような、超大きなペットボトルを想像してしまった。そこにオオカメノキを株ごと活ける。ではなくオノダの意図は、花 序(または小枝)を切って、ペットボトルに活けるということであった。このようにオオカメノキは、実験処理がし難いのが難点である。一方のノコンギクは、 実験処理がしやすい。ちのとしては、オオカメノキの方を主眼に起きたいようだけれど、実験処理のしやすさも考えないとね。中村さん・松本君も、卒検発表お 疲れさまでした。
 月初めの談話会があった。修士を終了し、三月で仙台を引き払うと言い張るヒラガに、みなは徹底して聞こえないふりしていた。「それじゃ、今後の進路につ いては改めて相談しよう」と会を終えた。
 食害がある元での最適な種子生産戦略の解析を今日も行った。昨日の心配はどこへやら、あっさりと解析的に解けた。でももう少し解析を詰める必要があるけ ど。
 無事か、友蔵?
3/2(水)の進歩 変だと思わないのかなあ ベガルタ 仙台の FK キッカーの争奪戦が起きているらしい(日 刊スポーツより)。リャン・秋葉・シュウェンク・木谷が技を競ったそうだ。去年のキッカーはシルビーニョで、「その名手がキャンプ中のアクシデン トで約3カ月の長期離脱を強いられることになった」ために起きたキッカー争奪戦とのことである。そして、「昨シーズンは1本も決まらなかったFKを本番で 決めるのはだれ?」と記事は結んでいる。一本も決まらなかったのに名手っ て、記事を書いてて変だと思わなかったのか?  さらには、

「千葉直樹(27)の呼び掛けで実現した技の共演。壁に見立てたダミー人形をゴール前に置いて約30分、左右OKのMF梁勇基(27)、左足のMF秋葉竜 児(20)、精度の高いFWシュウェンク(25)が持てる技を余すところなく披露した」

とのことである。千葉は、呼び掛けておいて自分では蹴らなかったらし い。変なやつだ。ついでにこの見出しに も吃驚した。点取り屋になって一万ゴールも決めるなんて、目標が超で か過ぎると思う。
 昨日の、生命科学研究科主催のシンポジウムでは、環境問題や多様性の維持についていろいろな分野の方が講演をした。工学部の方も講演をしたのだけれど、 研究内容はほとんど生態学に見えた。工学部の方から、「蒲生干潟をフィールドにして」などという言葉を聞くとは思わなかった。終了後の懇親会で判明したこ と。占部さんは、北大の久保君の日記と この私の日記を読んで下さっているらしい。久保君の日記は統計の勉強をするため、私の日記はベガルタ仙台の情報を仕入れるためだそうだ。・・・・・・大変光栄であります。
 食害がある元での最適種子生産戦略の解析。昨日の躓きはあっさり解けた。しかし一方で、はたして解析的に解けるのかという恐れも生じてきている。行ける ところまで解析的に行って、最後は数値的に解くことになりそうな気もする。
3/1(火)の進歩 仙台スタジアムの芝 仙台スタジア ムの芝の状態が良くないらしい(サンスポよ り)。雪が多いため養生がままならず、土が露出しているとか。さもあらん、我が家の芝も大夫痛んでいるし。などと我が家の芝と比べてはすごく怒られそうだ けど。闘いの条件は同じ。泉パークタウンの悪い芝で鍛えた仙台に分があると見る。ただし、怪我はしないでおくれ。
 食害がある元での最適種子生産戦略の解析を今日も続けた。具体的な関数を定めて解こうとしているのだけれど、ちょっとしたところで躓き中だ。
 さ、生命科学研究科の公開シンポジウムを聴きに行こう。