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 ツバメの人工巣は2012年にNPO法人バードリサーチの神山和夫氏から相談をいただいたことをきっかけに考案したもので、全国各地に設置されています。
 人工巣は主に下記ような既に来ているツバメに対し使います。
  ●何らかの問題があってツバメが作った巣を移動させなくてはならない時。
  ●ツバメが巣を作ろうとしているけれど壁がつるつるで泥が落ちてしまう時。
  ●ツバメが作った巣が壊れてしまった時。
 この他に「今までツバメが来たことのない家だけれど、ツバメに子育てしてほしいので人工巣を付けたらツバメが来ますか?」という質問を受けます。そのような方は、下記のイラストと説明を参考にしてください。ツバメが好まないような場所に人工巣を付けても、何年待ってもツバメに気付かれないままでしょう。でも、ツバメに優しい人の家で子育てできることは、ツバメにとって幸運なことですから、もしも、そこがツバメが好むような場所でしたら、人工巣によるツバメの誘致にトライしていただけたらと思います。
 時代が進み建物の構造や材質が変わっていくにつれ、巣作りや子育てが上手くいかないツバメも見られ、そのことがツバメが減少していく原因の一つと考えると、人工巣により営巣場所を設けることは必要なことだと思います。又、ツバメが子育てする時季の気象状況も年々厳しくなり、豪雨で巣が落下したり、虫を捕れなかったり、猛暑でヒナが死んでしまうことも多々見受けられます。強い日差しや雨風を凌げるような奥行きのある軒下やガレージ等に人工巣を付けていくことも大事だと思っています。


 人工巣を設置する建物に向いているかどうかの目安 (一度もツバメが来たことのない建物の場合)
 
point1:地域
・ツバメは他にも子育て中のツバメがいる地域で自分も子育てする習性がありますので、全くツバメがいない地域に人工巣を付けても営巣されません。
・人工巣を付けたい建物から半径200m程度の範囲内に営巣しているツバメがいることが大事です。ツバメの密度が高い地域程、営巣の可能性があります。
point2:環境
・隣や真向い等、より近くの建物に営巣中のツバメがいる場所程、営巣の可能性があります。
・人の通行量が多い道沿い、人の多く集まる店等が近くにある場所が向いています。
・虫が捕れる緑地や水辺が近くにあることが重要です。
point3:建物の構造
・奥行きのある軒下、ガレージ等が向いています。
 設置に向いている場所    
   
 
・人通りのある道に面した建物の軒下。(ツバメは卵やヒナを天敵(※)から守るために、終日人の出入りや通行が多く天敵が近寄れない場所を選ぶため)
・複数のツバメが営巣している地域。(天敵が近づいた時に親ツバメが集合して追い払えるため)
・電線がある所。
※主なツバメの天敵:カラス、オナガ、イソヒヨドリ、スズメ、モズ、ツミ、チョウゲンボウ、ネコ、ヘビ等 
   
・巣に入った時、ペア同士の顔が見えない位置。
(複数のペアがいる場合、ツバメはペアごとの空間を作っています。人工巣や巣台は柱や梁を挟む等して、互いの顔を合わせないで済む位置関係で設置してください)
  ×こんな場所は適切ではありません    
     
 
・天敵の足場となる物や塀等がある。
・人通りのない庭側の軒下。
・雨風、日差しを防げない浅い軒下。
   
・2階より上の階。(1階の方が人の出入りや通行があるため、ツバメが好みます)
・ベランダ。(手摺や竿が天敵の足場になるため)
・すぐ近くに樹木(街路樹も含む)がある所。(天敵の棲みかとなっていることがあるため)


  ツバメの人工巣について、下記のサイトでも紹介しています
ツバメかんさつ全国ネットワーク


 ツバメの人工巣を作ってみませんか
 <ツバメの人工巣の作り方>
誰でも手に入れられるような材料で、簡単な方法で作れます 
ツバメのイラスト   
 ■用意する物:コルク粘土2~3袋、ワラ、型にする器、スプーン、お水、ラップ (オーブン粘土、筆) 
 ■作り方

 ①コルク粘土をねる

 仕上げに使う粘土を少量(ピンポン玉大)取り分けておく。
 残りの粘土にワラを入れて、よく混ぜ合わせる。少し水を入れると混ぜやすい。
 
 ツバメの人工巣
 ②巣の形を作る

 型に粘土を入れて、広げていく。粘土を型に押しつけるようにして、全体の厚みが約1.3㎝に
 なるようにする。
 型と粘土の間にラップを敷いておくと、粘土を取り出しやすい。
 
 ツバメの人工巣
 ③巣の表面に模様を付ける

 型から粘土を抜いて、形を整える。
 巣の横からスプーンを2㎜刺して、そのまま下から上に約1㎝粘土を押し上げ、スプーンを
 抜き出来た出っ張りを指で軽く押しつけて安定させる。
 これを底以外の全体に作る。
 
 ツバメの人工巣
 ④粘土をつけてより巣らしくする

 取り分けておいた粘土で小さな粒を作り、③で作った出っ張りと出っ張りの間に付ける。
 全体を粒々した凸凹にしたら完成です。
 全体を乾かしてから、色が濃い目のオーブン粘土を水で溶き(マヨネーズぐらいの固さに)
 筆で巣の表面に塗るとより巣らしくなります。
 コルク粘土に独特な匂いがありますがオーブン粘土を塗ることで殆ど消すことが出来ます。
 ぜひ、オーブン粘土を塗りましょう。
 
 ツバメの人工巣
 ※型について
 サイズが直径約14~15㎝、高さ約5~6㎝で、紙製のボウル(容器)でよい。
 もちろん、これぐらいのサイズに作れば、型は使わなくても構いません。
 また、少し大きく感じるかもしれませんが、コルク粘土は完全に乾くと1㎝程縮みますので
 このぐらいのサイズで作っておくと、ちょうど良くなります。 
  
 コルク粘土以外の粘土で作る場合、乾燥しても殆ど縮みませんので、このサイズ(上)で
 作ると大きすぎてしまいます。
 
 
■人工巣の大きさ(乾燥後の目安) ※コルク粘土は乾くと縮みますので、下記サイズより全体に1~2㎝大きく作りましょう。  
 ○置きタイプ・・・・・(内寸)直径:約11㎝ 深さ:約4.5㎝ 
 ○壁付けタイプ・・・(内寸)横幅:10~11㎝ 奥行:8~9㎝ 深さ:6㎝ 
   これまでにツバメが使用した人工巣では、ツバメ自身が人工巣の縁に1㎝前後の泥を足し、角度や深さを適度な状態に
  調整したケースが見られましたので、人工巣は完璧な形に巣を作らなくてもよいようです。
  実際のツバメの巣にツバメが入っているのを見ると、巣から顔や背中や尾羽が出ているのが見え、巣のサイズが推測でき
  ます。人工巣も特別に大きく作る必要はなく、適度なサイズに作ったものを用意すればいいようです。巣が深すぎたり、
  大きすぎると、ヒナが糞をする時に巣からお尻を出すのが大変かもしれません。
 
■人工巣の設置
 ○位置・・・建物の構造にもよりますが、天井と巣の間が狭い方がカラスやヘビなどの天敵が入り込み難いため、天井に近い
       位置をツバメは好みます。
 ○接着・・・軽量ですが、落下して人に当たると怪我をする可能性がありますので、コンクリート用ボンド等でしっかり接着
       します。
 ツバメの人工巣
 ツバメの人工巣
     置きタイプ・・・置ける場所がない場合はこのような
            巣台に接着します。
     壁付けタイプ・・・壁や柱等に接着します。
 ○設置後・・・細く柔らかな枯草や藁を底が見えない程度に入れると、より巣らしくなります。巣として使えることをツバメ
       にアピールしましょう。




< 巣台の大きさ >

巣台を設置するならば、どの位の大きさが適しているでしょうか。
人は巣が壊れてもヒナが地面まで落ちないように、また糞をしても下を汚さないようになどの配慮から大きめの板を巣の真下に付けてしまうことがあります。
でも、これはツバメが望んでいないことなのか、そのような「巣台 兼 糞受け」のような板の設置直後、別の場所に新しい巣を作り直したり、よそに行ってしまうことがあります。
「巣台」と「糞受け」は別にして、適切な大きさの巣台を設置したらよいのではないでしょうか。
ツバメになった気持ちで、大きな板が巣の真下に付いた時、ツバメはどんなことを感じるのかな?と考えてみました。
・巣の出入りがしづらい。
・天敵に乗られて襲われるかもしれない。
・地面から離れた高い所に巣を作ったのに、高い感じがしない。
・真下の様子が見えづらい。

そこで、巣台を作ってみました。右写真の巣台は同じもので、設置する場所の構造によって上下どちら向きでも使えます。置きタイプの人工巣がちょうど乗る大きさで14×12(9.5)㎝です。

 

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