四十雀

 


春が来たこといち早く

どこの誰よりも一番に告げる鳥があった

ピーチピーチと高らかに

声すれど姿は見えぬ

首が痛くなるほど見上げてはあきらめて

3、4年の月日が経った


憧れ続けたその鳥の名は四十雀 

庭の金木犀になんとマイホーム

おととしの春のことだった

 

それなのに去年は肩透かし

待てど暮らせどなんとやら

公園の藪に「雀のお宿」訪ねて行った

「バサバサバサ!」枯葉け散らし

木から木へ葉から葉へ

「ああ忙しい。ああ楽しい。春だ春だよ

あんたなんか相手にしておれないわ!」・・・

そんな空気が流れていた

 

今年もその季節巡ってきた

庭にピーチピーチと遊びにくると

そわそわして覗きたくなる

土をツンツン 枝にチョンチョン

スイッー 塀飛び越えて行ってしまう

がっかりしながら幸せ気分

私はすっかり恋をした

四十雀にこんなにも