澪標(みおつくし)

 

白鷺が 水の上をとぶ

もみじ()映えて(はえて) 絵を見るよう

サワサワサワー さわかぜ渡ってく

肩に重たい 人の世も吹き飛んで

夢のせた翼 眼で追えば 澪標(みおつくし)

 
   
 

何のため 人は生きるのか

流れに乗った 鴨たち見れば

スイスイスイー 無心に泳いでる

人は悲しい いつの世も夢を追う

星見上げ祈る うっすらと 澪標

 
   
 

笑う門 福が来るという

積み荷はずしり 顔色曇る

何のこれしき 気持を切り替える

2B鉛筆 櫂にして水脈(みお)に漕ぐ

歌心載せて 漕ぎ行けば 澪標(みおつくし)