春過ぎ 夏過ぎ 出遅れて

霜枯れ 野原を 黄蝶(ちょう)が飛ぶ

恋に 恋に はぐれた 蝶が飛ぶ

垣根を 越えて 越えては戻り

何を さがすか 寒かろに

黄色いドレスは 人目をひいた

   
 

美味しい 蜜など もうないと

母さん 口には 出さぬけど

恋に 恋に はぐれた 蝶が飛ぶ

会わせて やって 運命(さだめ)(ひと)

親の 心は みな同じ

気付かぬ(おひと)が お馬鹿よバカよ

 
   
   

作った 笑顔が 痛ましい

ドレスで 涙を 拭いたのか

恋に 恋に はぐれた 蝶が飛ぶ

なーんの なんの 明日(あした)がある

羽も つくろい 出直そう

気付かぬ(おひと)が お馬鹿よバカよ