竹薮で 啼くのは ウグイス ホーホケキョ ホーホケキョ さながらに 迦陵頻伽が 極楽から 語りかけているよう どこにいるのか 声の主 男は懸命に 駆けずりまわった |
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ホーホケキョ ホーホケキョ 絶え間なく 迦陵頻伽の さえずり声 響き渡る谷間 一目会いたい 見てみたい 男の情熱 炎と燃えた |
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すぐそばで 啼き声 聞こえる ホーホケキョ ホーホケキョ なおさらに 迦陵頻伽が 妖しい喉 武器に 呼びかけている 我に帰って ぎょっとした 男の足元は 険しい崖だった |
(注) 迦陵頻伽とは仏教界で極楽にいる といわれる想像上の鳥。 妙なる啼き声を持ち男は狂い死に しそうなくらい、心を奪われるという |
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これの反対もありましょう 世間によくある 話です |