川の流れに 思うもの

人はやっぱり 思うもの

色々なことを 思うもの

 

一人河原に たたずめば 川はいーつも 声高に

私の 名前を よんでいる 私の(かお)を 映してくれる

 

済んだことなど 思わない 

ただただ 今の(かお) みつめれば それでいいと 川は言う

 

まるで彼岸の川べりに 立っているよで何もかも

過ぎたことだと 笑って 

笑って 済ませてしまえそう

 

一人日傘に 顔うめる 川は誰―も 呼ばないで

私の ことだけ 見つめてる キラキラ星を 浮かせて見せる

 

先のことなど 思わない

ただただ 今の(かお) 確かめて そして去れと 川は言う

 

ここにこうしてやって来る たった一人でこの足で

そんなことさえ 出来ぬ日 

出来ぬ日 いずれは来るでしょう

 

川の流れに 思うもの

人はやっぱり 思うもの

色々なことを 思うもの