冬隣り 春隣り

 

木立(こだち)紅葉(もみじ)して (うるわ)しい

はらりと舞って 空中散歩

眼で追って追って この足は

ふらついて ああ冬隣り

こころ化粧(げしょう)は 春なれど

ときに淋しい 冬隣り

 
   
 

川面(かわも)浮き沈み 木の葉(このは)(ぶね)

行く末(ゆくすえ)重ね いとしさつのる

源流はかなた この顔は

皺きざみ ああ冬隣り

こころ化粧(げしょう)は 春なれど

ときに厳しい 冬隣り

   

(みじか)しと いうけれど

人生長い そういいもする

なぐさめを言って 人間は

ああついに ああ冬の日々

こころ化粧(げしょう)に 春の色

せめて加えて 生きていく 

生きていく