気がつきみれば 還暦過ぎて二年

こぼれていく日々 かみしめている

ついこの間 言われた一言

「貴女は ダリアのような(ひと)

薔薇のような 華やかさはないけど

別れた後に 面影残る」

本当かしら うそでも嬉しいわ

それにしたって あんまり聞かない

Uh― ダリアのごとき 君なりきなんて

振り向きみれば 愚痴っぽかった私

いけない馬鹿よね 自分を責めた

今なら笑って 話せるけれども

「貴女は ダリアのような(ひと)

薔薇のような 華やかさはないけど

別れた後に 面影残る」

真に受けるほど うぶではないけれど

それにしたって 晴天霹靂

Uh― あの時みんな 酒酔ってました

口紅今は 黒髪映えるけれど

合わせた鏡に 白髪の女

追い払うよう ぐいっと紅引く

「貴女は ダリアのような(ひと)

薔薇のような 華やかさはないけど

別れた後に 面影残る」

本当かしら 探してみています

花の面影 お馬鹿な女ね

Uh― ダリアは以来 特別な花よ