絵筆を 振るっている人 誰なの? あの雲間から ちらちら 下界を うかがっている そう 九月の仙人 あなたは 九月の仙人 秋の 新柄は 今年も 変わらず 定番ね 先ずは 私の 目の前 どんぐりを ころりと 落とす 続いて わくらばを はらり はらり 効果満点 秋口の 扉を さー どうぞと 開ける 歌舞伎なら 見栄を切る 見せ所 「秋が秋が 来たぞえなー」 拍子木の音「カチカチ」 |
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※大舞台 こんな日は 空を見上げ 1〇〇年後の 私に 呼びかける 「元気に 生きて行きます」と |
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涼しい 秋風など どう 立てるの? あの木々の葉を 団扇に 楽しく あおっているよう そう 九月の仙人 あなたは 九月の仙人 タクト 振りながら 蝉たち 虫たち 歌わせる 夏に 生まれた 鴨たち 親鳥と 見分けが つかない 卵を 抱いていた 時を 思う 季節巡って 秋口の 扉に そー 手をかけ 踏み出す 愛犬を 振り向いて 声かけた 「秋が秋が 来たぞえなー」 拍子木の音「カチカチ」 |
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※繰り返し |