コールタール

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製鉄の際、鉄鉱石を炭素で還元して鉄を得るのですが、

炭素源として、石炭をそのまま使うと、石炭中に含まれる硫黄成分のため、鉄の品質が低下してしまいます。

そこで、石炭から不純物を取り除いてコークスにしてから、製鉄に用いるようになりました。

石炭をコークスにする際、大量のコールタールが出てきます。

このコールタールを単に廃棄物として捨てるのではなく、何とか有効活用できないものでしょうか?



学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。

「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。

自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。

カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。



(01)
16世紀以前・・・イギリスは森林豊かな国でした。

(02)
ヘンリー8世・・・兵器の国内生産を推進。 これにより、国内の森林が激減しました。 → こちら

(03)
石炭の利用・・・木炭の代替品として、石炭を使い始めました。

(04)
エイブラハム・ダービー・・・1709年、石炭を乾留することで、コークスを発明しました。

(05)
コークス(高2)・・・鉄の品質低下を招く硫黄成分を石炭から除いたものです。

(06)
コールタール・・・石炭からコークスをつくる際、大量に出てくる廃棄物でした。

             この廃棄物を有効活用できないかなぁ〜?

(07)
カーボンブラック(高3)・・・コールタールから作ります。

(08)
タイヤ・・・カーボンブラックから作ります。 タイヤが黒いのは、このためです。

(09)
フリードリープ・ルンゲ・・・1834年に、コールタールから新しい物質を発見しました。

(10)
アウグスト・ホフマン・・・ルンゲが単離した物質がアニリンと同じものであることを示しました。

                 (※)アニリンは、インディゴの分解産物なので、

                    もしかすると、アニリンからインディゴを合成できるかも知れない。

                    コールタールから得られた物質がアニリンと同じものなので、

                    コールタールからインディゴを合成できるかも知れない。

                    この希望が「石油化学」を誕生させました。



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