韓国の風 金良洙(Kim Yang Soo)の世界 

チーム「韓国の風」の紹介

チーム「韓国の風」の紹介


チーム「韓国の風」主宰  大屋満男
連絡先: Email :  oyasan2002@gmail.com



金良洙は画家であると同時に詩人でもある。彼が作り出す芸術の心は或る時は風にな
り、鳥になり、花になり、そして蛙や昆虫に姿をかえて私たちの心に届けられる。彼の絵
は心を映す鏡のようだ。優しさと懐かしさ、哀愁、そしてユーモア。厳しさに負けない心。
全てが彼の心の中にある。無垢な心で彼の絵を眺めてみれば、彼が求めて止まない生
の在り方を少しは理解できるかも知れない。言葉を交わさなくとも心が通じて同じ夢を見

られるかも知れない。               (大屋満男 文)


私と金良洙画伯との出会いは2003年の初夏でした。ソウル郊外の北漢山をハイキング中に知り合った崔晟洙さんと一緒に雨の仁寺洞でギャラリー巡りをした時、最初に入場した孔画廊で個展を開催していたのが彼でした。
彼の絵はいわゆる墨彩画ですが、単に事物を写すだけでなく、心象を具現化した画という点で新鮮かつ独創的でした。何より彼の絵の中に、流れる「風」の存在を感じたことが清冽な印象として残っています。それが後に、チーム「韓国の風」の語源となりました。ちなみに「韓国の風」とは金良洙さん自身を指しています。
彼の絵は、何も描かない余白部分を多く取ることも特徴的です。彼は、「余白は思考の空間であり、絵を見る人が余白の中に自らの想像力を加えることでその絵が完成するのだ」と言います。彼は絵を見る側にも楽しみを与えてくれているのです。

さて金良洙さんと知り合った際、彼から「日本で個展がしてみたいので、いろいろ調べて欲しい」と依頼され、崔晟洙さんの強い勧めもあったことから、帰国後に情報集めをしてみました。しかし日本で無名の韓国人画家がこちらで個展をすることはなかなか大変だと分かり、それなら私が企画してやってみようと考えたのです。そして2004年春に日本での初の個展「風の音に夢見つつ」を、私が住む愛知県安城市で開催し、好評であったことから、続いて2006年春に第2回個展「韓国からひらひら花便り」を同じ会場で開催。その際、石川県小松市で長らく日韓交流の活動を続けている小松アリラン会の皆さんが個展会場を訪れ、私たちの個展に触発されてか、同会が主催して、2007年に小松市で金良洙さんの第3回目個展「彼らは話した、君の自由なるは」が企画実行され、今度は私たちが小松市へ応援に駆けつけて相互交流が実現したのです。

この後、2010年に安城市で第4回個展「私はここで道を問う」を開催。その際に出会った安城市の陶芸家加藤克也氏と2012年12月に名古屋市のマルエイ百貨店で日韓二人展「因縁」を共催。さらに2014年9月には東京京橋で第5回個展「禅画展 そうだ! 風のように一緒に行こう」を開催しました。
また2013年が私たちの出会いから10年という区切りの年であったことから、同年5月に私が所蔵する数々の金良洙作品や図録、写真など多数の資料を展示する、出会い10周年記念展を安城市で開催しました。

ところで、チーム「韓国の風」とは常設された会ではなく、金良洙画伯との交流の場に、その都度集う仲間の会で、日常的な活動や会合はもちろんのこと、会員登録とか会費とか一切無縁・無用の気楽な会です。彼の芸術に親しみ、交流を楽しむための勝手連と言えます。本人に会員になったとの自覚がなくとも、親しく交流し、個展などの際、少しでも力を貸していただいた方は仲間になったと勝手に決めつけてしまうのがこの会の特徴です。各個人は自分ができる事、したい事で貢献・応援するが、そこには何の義務もありません。こんな私たちの仲間になりたい人はご一報下されば、次回の催事にご連絡を差し上げます。
                                                                                                         チーム「韓国の風」
                                                        主宰 大屋満男
                                                        hp: 090-3837-1885
                                                oyasan2002@hotmail.co.jp
                                   

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