第2回個展「韓国からひらひら花便り」 |
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安城市文化センター 2006年3月17〜23日 |
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初回の個展が成功裏に終わり、その後、何回か訪韓して、韓国安城市にある彼の アトリエを訪問する等、親しく交流を重ねていた或る日、誰かが、もう一度個展をや ろうと言い出した。私もまあ二年置きくらいなら丁度いいかと思い、引き受けること にした。彼らも前回の個展で知り合った安城の人たちの優しさが懐かしいようで、 特に前回も通訳として同行してくれた崔沺(チェ・ジォン)さんは嬉しそうだった。崔沺 さんは、私が金良洙さんと最初に出会ったとき一緒だった崔晟洙さんの兄さんで、 日本語の読み書きがとても達者であることから、弟に頼まれて代わりに世話係を 引き受けてくれている。崔さんは韓国での応援団長なのだ。 さて第2回個展は初回(1日平均60名)より来客数も増え、1日平均70名を超える 盛況であった。今回は会期中に神谷市長を表敬訪問。市長もこれに応えて会場を 訪れた。加えて新しい日韓交流も芽生えて、本当に意義ある展示会となった。 大久保末子(書家)さんとの交流・共作 第2回個展への来場者の中で、一番ユニークだったのは、書家の大久保末子さんとの出会いだった。明るいうちに会場を訪れて、金良洙さんと何やら話をしていた彼女は、夕方になって自身の書を書き入れた色紙を持って出直してきた。すると、金良洙さんはおもむろに筆を取り出し、この色紙に書かれた言葉に合わせて即興で絵をかき足したのである。短くも濃密な時間の後、見つめる私たちの前で二人の共作が数枚描き上がった。それは見事なショーを見るがごとく思いがけない出来事だった。尚、最下段の2枚の絵は、興が乗った金良洙さんが残っていた白地の色紙に一気に描き上げたものである。 |
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第3回個展「彼らは話した 君の自由なるは」 小松アリラン会主催 |
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2007年6月1〜5日 |
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小松アリラン会は私たちと違って、日韓文化交流に真っ当に取り組んでいる組織だと思う。彼らは金良洙さんとは以前からの知り合いらしく、彼からの案内状で私たちの個展を知り、はるばる訪ねて来てくれたようだ。彼らは私たちの活動を見聞きして、自分たちも金良洙画伯の個展をしたいと考えたようで、私に仲介を求めてきた。金良洙さんは当初、余り乗り気でないと感じられたが、私は個展開催を強く勧め、時分もできるだけの支援をすると約束した。そして小松市での個展が決まった。 小松個展への出展作品はそれ以前とは少し異なり、油彩で描かれているものが多く出展され、また九谷焼に絵付けをした陶器作品や、小サイズの色紙絵など多様なもので、広い会場に見ごたえのある作品が並ぶ様は壮観であった。さらに今回、アリラン会の有志のご努力で、一緒に来日した金さんの息子、ソンジュ君を地元の小学校に1日体験留学させたことも良き思い出である。 〔作品紹介〕 左 「一人で道を行く、月光も一人道を行く」 右 「痕跡」 |
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