金良洙作品ページ2


心の道果て

   奇麗な土地に月光降りる

   月の光が覆い被せた秋の野原は
   母の皺だらけの荒い手の甲
   皆焼けて黒くなった胸

   心の道果てで景色を見ながら
   影ひとつ捨てる
    
    ※金良洙詩画集「一緒に歩こう その花道」から

水が流れるように


   木の葉 水に付き流れ
   小石は 水の勢いに転び
   岩も 水に道を開ける

   痛さも 流れてみると友となり
   苦痛は 歳月に委ねて笑いとなる

   そのまま私も流れて行く

   ※金良洙詩画集「一緒に歩こう その花道」から

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