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[やりとり]について
やりとりって何をやりとりするのでしょうか?
簡単に言うと「コミュニケーションをする」ことなのです。
私たちのコミュニケーションは、いつも快適に行われているとは限りません。楽しい会話で盛り上がることもあれば、不愉快な気分を残して終わることもあります。これらを分析し考えることを交流分析では「やりとり分析」または「対話分析」と呼んでいます。
1,気持ちのよいやりとり
「よい天気になりましたね」
「ホンと、よい天気になったわ」
「お茶でも飲みましょうか」
「ええ、飲みながらお話ししましょ」
職場の昼休みなどで、
「吉田君の奥さん、入院したので大変そうだね」
「僕らにできること何かあるだろうか」
これらの会話は相手から期待する反応が返ってきて、相手も自分も気持ちよいコミュニケーションができます。
こうしたやりとりを「相補交流」といいます。
2,気分の悪いやりとり
「さあ、早く起きなさい」
「いやだ、まだ寝ていたい」
「ビールもう1本出してくれ」
「ダメダメ、飲み過ぎなんだから」
「明日休暇をください」
「この忙しいときに何を考えてるんだ」
これらやりとりは、相手から期待に反した反応が返ってきて、不愉快な気分にさせられます。
こうしたやりとりを「交差交流」といいます。
3,裏のあるやりとり
言葉の裏に別の意味を含ませてコミュニケーションすることもあります。
「うちの息子、大学に合格しましたわ」
「まあ、それは。2年も予備校に通った甲斐がありましたわね」
(裏に「2浪した末やっと入れたのね」との意味を持たせている)
「パパ旅行するの、お金ちょうだい」
「ダメだそんなことに。ママだって反対のはずだ」
(裏に「ママが賛成するなら仕方がない」との意味を持たせている)
これらのやりとりは俗に「口と腹が違う」といわれるコミュニケーションです。表面ほめているようで実は皮肉であるとか、口は反対していても腹は認めているなどのことです。
こうしたやりとりを「裏面交流」といいます。
わたしたちは「相補交流」「交差交流」「裏面交流」を混ぜながら、コミュニケーションをしています。いつも快適で効率のよいコミュニケーションをするにはどうしたらよいか、考えてみたいものです。
このやりとりを図に示すことができます。以下のようになります。

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