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   [人生行路について]



 理屈では人生観を持って生きるべきだと思いますが、現実ではあまり考えないし、また考えても思うようにはいきません。運命なんて神様が気まぐれに決めるもので、大半の人は自分ではどうにもならないとあきらめているようです。

 しかし交流分析では別の見方をします。人は幼児期に、まったく無意識に自分のこれからの生き方の筋書きをつくり、人生を決めているのだと考えるわけです。つまり自分の生き方の脚本は幼児期に自分でつくるのです。このことを「人生脚本」といいます。そしてこの脚本に従って自分の人生行路を歩むのです。

 あなたに今残っている幼児期のもっとも古い記憶は何でしょう。それは何歳頃、どんな状況のものでしょうか。それはよい思い出ですか、悪い思い出ですか。また一つだけでなくたくさんの古い記憶を思い出してみてください。それを辿っていけば、自分がどんな筋書きを書いたのかのヒントが見えてくるはずです。

 1,自分の行く道は、ほとんど幼児期に形作られる

 人は生まれ落ちたときは何の意識もありませんが、次第に置かれた環境を認識できるようになると、自分に向けられる関心(主に両親からの)を意識するようになります。
 この向けられた関心の量と質が、その人の人生観の基になるのです。考えると怖いですね。
 では幼児期の関心のありようが人生観をつくるメカニックとはどういうものでしょうか。例えば以下のことを考えてみましょう。


 人間の赤ん坊は誰かが世話しなければ生きられません。空腹になると泣いてミルクをせがみます。でも泣いてもミルクがもらえない場合、もっと泣き立てます。そしてミルクがもらえれば、欲求を満たすためには騒ぎ立てるのが一番という学習をします。これが脚本の一つの基となります。しかし大泣きしてもミルクがもらえず、諦めて大人しくしているとミルクがもらえた場合、泣かずにおとなしくしているとミルクがもらえ、生き延びることが出来る、という学習をするわけです。
 さらに泣いてもおとなしくしていても、ミルクがもらえなかったり、罰を与えられたりすると、赤ん坊はミルクをほしがることがいけないのだという学習もするのです。その一つ一つが脚本の基になっていくわけです。

 よく勝ち組、負け組、人生の勝者・敗者などの言葉を聞きます。どちらの人生を歩むかは、これも幼児期につくられた心情の現れなのだといわれます。

 ◆勝者の脚本…両親などから十分で心地よい関心を向けられていると勝者の脚本をもちます。

 ◆敗者の脚本…両親などから十分な関心がもらえないと、敗者の脚本をもちます。

 ◆平凡の脚本…そこそこの関心が向けられている場合、中間人生の脚本をもちます。



2,親からのメッセージが重要

 幼児期においての親からの影響はとても大きいのです。どんなメッセージがあるでしょう。


 @言語的メッセージ
  言葉を理解する頃から、親はたくさんの言葉を子どもにかけます。
  その一つ一つが人生脚本の素地をつくります。
  優しいほめ言葉か、静かに諭す言葉か、厳しい命令言葉か、そして
  どんな性格の言葉が多いのかが脚本作りに影響を与えます。

 A非言語のメッセージ
  顔を覗かれる、抱っこされる、おんぶされる、揺すられるなどです。
  これもどんな質のメッセージかが大事です。
  顔を覗くのも、笑い顔か睨み顔かで子どもの受け取り方は違います。
  揺すられるのも柔らかく優しい揺すりか、邪険な揺すり方かでメッセ
  ージの質は大きく変わってきます。この非言語的メッセージは言語的
  メッセージよりも影響力が強いのです。

 B親のモデリング
  親をモデルとして子どもは生き方を学びます。人嫌いの親を見ている
  と子どもは人を避けるようになります。交際好きの親ですと子どもは
  友達をたくさんつくるようになります。

 C心的外傷を起こす出来事、またその反復
  大きく心が傷つく出来事に遭ったりします。そのダメージは大きく、記憶から消えません。、
 また慢性的に繰り返される虐待に逢う子もいます。これらは子どもの心に深い傷を残し、脚本作りに大きく影響します。

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