あなたは自分の心を覗いたことがありますか。どんな心が自分には望ましいでしょうか。わたしたちは生まれ落ちてから瞑目するまで、この心と付きあわなければならないのですから、ときには自分の心を振り返ってみることも有効でしょう。 このページは、自分の心を見つめ返しながら、一緒に旅してみようと試みるページです。 交流分析から心を見ます 「交流分析」(Transactional Analysis)という学問があります。創説者はカナダ人で、後アメリカ国籍を取得したエリック・バーン(Eric Berne 1910-1970)という精神科医です。 交流分析は、気づきの科学ともいわれ、自分自身を理解し、セルフコントロールによって周りの人たちと親交、親密性を高めていこうとするもので、次のような特色を持っています。 1、自分と自分の前にいる人を理解し、その関わり方に気づくことです 2、自分で気づき、自分で変わることを目的とする自発性 (セルフコントロール)があります 3、相手と親密になり、親交することを目指します この旅は、下表のような部屋を覗くこととします。 心を覗く 自分の心の状態を覗いてみます やりとり 相手と友好関係になる対話法を考えます 生活の構え ふだんの生活の構えから人生を見ます 関心を向ける 無視しない、無視されないことが基本 ゲーム 親しい人との諍いを抜け出す方法を考えます 人生行路 快適な人生をどう歩むか考えます
1,「心を覗く」とは わかりそうでわからない、捕まえられそうで捕まえられないのが自分の心です。まして他人の心はもっとわかりません。 人間は、生まれてすぐに備える「子どもの心」と、両親の遺伝や教育からつくられる「親の心」、そして自分の学習や生活環境から培われる「成人の心」の3つをもって生活していると考えるのが、交流分析の立場です。交流分析は、この心を覗くことから出発します。 自分はどんな形の心をしているか、覗くことに興味はありませんか。 2,「やりとり」とは 私たちの周りにはたくさんの人がいて、日々コミュニケーションしています。このコミュニケーションのやりとりを分析したのが「やりとり分析」です。 いつも心地よい会話が交わせる相手と、とかく口争いにまで発展してしまう相手とは、どこにやりとりの違いがあるのでしょう。 これらを分析して快いコミュニケーションを交わすにはどうしたらよいかを考えるのがこのページです。 3,「生活の構え」とは 何かのことがらや出来事に対して、自分の責任と考え自分を責める人もいれば、とかく周りを責めて自分をかばう人もいます。これらはそれぞれの人の生活の構えであり、人生の態度だということができます。 理想とするのは自分を責めず相手も責めず、相手を讃え自分も讃えられる関係をつくることにあります。これらを考えてみるページです。 4,「関心を向けるとは 私たちがいつでも強く望んでいることは、みんなの中に居たい、そしてみんなから関心の目を向けてもらいたいということです。周りに大勢の人の姿があるのに、誰も自分に関心を払ってくれない。人の群れの中にいても、「誰もが他人」と思い知らされるのは、とても悲しいことです。 人から関心を向けられるにはどうしたらよいか。さらに、周りにどんな関心を向けていけばよいかを考えるページです。 5,「ゲーム」とは ここでいうゲームとは遊技のことと違います。 親しい仲なのについつい諍いを起こしてしまい、その後自己嫌悪におちいることがあります。これ以上すすむと無事ではすまない思いながら、争いにまで発展してしまい悔やむことがあります。しかもいけないとわかっていながら同じことを繰り返します。 これらの一連の行動を交流分析では「ゲーム」といいます。 どうして無為なことをしてしまうのが、これらから抜け出すにはどうしたらよいかを考えるページです。 6,「人生行路」とは 毎日毎日の生活の営みを重ねていくうちに、無意識であってもその人なりの人生観がつくられていきます。この人生観という筋書きによって進んでいくのが人生行路です。 自分は今どんな道を歩んでいるのか、そしてそれはいつどのようにして選んだ道なのかを考えるページです。 交流分析ではこれらの筋書きを「人生脚本」といっています。 このページの上へ
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