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 [生活の構え]について


 自分の境遇に満足して毎日を満たされた思いで暮らしている人がいれば、何事にも不平を漏らす人がいます。人とぶつかりそうになったとき「ごめんなさい」と詫びる人がいれば、「気をつけろ」と責める人もいます。何かアクシデントが起こったとき「わたしが原因かしら」と反応する人がいれば、「いったい誰が悪いんだ」と怒鳴る人もいます。
 人はそれぞれの個性にしたがって、周りの事柄に反応し、受け入れ、対処しています。それはその人なりの生活の構え方であり、人生に向かう態度だということができます。

 交流分析ではこうした構えを4つに分類しています。

 1,自分もOKだし、周りもOKの構え

 自分と自分を取り巻く環境は、何事も快適で不満はなく、全てが自分に都合がよいという思いの構えです。

 ◯幼児はパパとママに可愛がられ大概のわがままは通ります。
 ◯愛する彼と結婚を控えた女性は、周りから祝福され準備は順調に進み、毎日
  は幸せそのものです。
 ◯重役に呼ばれ昇進を内示された課長は、デスクに戻っても内心うれしさいっ
  ぱいです。部下の書類ミスなども笑って許します。

 こうした自分も、また周りもOKな態度で暮らす人のゾーンです。
 この幸せはいつまでも続く保証はありませんが、人はいつでもこのゾーンでの生活を求め続けます。
 交流分析では
 I am OK,You are OK>の人生態度」といいます。

 2,自分はダメだが周りはOKの構え

 自分はOKでないが、周りはなぜかOKに感じられるゾーンです。

 ◯昇進試験に自分は落ちたが彼は合格した。「おめでとう」と言ったが、とても心は淋しい。
 ◯電車に乗ろうとホームに駆け上がったが、電車は出てしまい自分だけ残された。
  「1分早く家を出ればよかったのに」と悔やんでしまう。
 ◯嫁は姑と諍いが起こりかかると、ついつい自分さえ我慢すればいいのだからと自分を押さえてしまう。

 このように何事につけても、「自分は至らない」「自分には不十分なところが多い」と思い、反対に周りはよいものに感じられるゾーンです。

 交流分析では
 「I am NotOK.You are OKの人生態度」といいます。

 3,自分はOKだが周りはダメだの構え

 自分は考えも行動もよいのに、周りは何かとダメに感じられ、その余波を受けていると感じるゾーンです。

 ◯「俺がちょっと目をはずすとあいつはすぐサボる。まったくダメなやつだな。」
 ◯「僕はね、自分がよしとしたことは決して変えない。君ももっと自分というものを持って、
   しっかりやれよ」
 ◯「お母さんはいつもいつも働いてるでしょう。すこしはお母さんを楽にさしてよ」

 などと自分が満足できないのは、自分が悪いのでなく周りが悪いからだと反応するゾーンです。

 交流分析では
 I am OK.You are NotOKの人生態度」といいます。

 4,自分もダメだが周りもダメだの構え

自分もダメだが周りもよくない。周りが悪いから自分にもよいことが訪れないと考えるゾーンです。何事にも自信が持てず、コンプレックスの中で生きることを余儀なくされています。

 ◯「わたしが不幸になったのは世の中が悪いからだわ。世の中がよくならない限り、
   わたしは不幸から抜け出せない」
 ◯「わたしの男運が悪いのは、結局わたしを理解してくれる男がいないからよ。
   どこかにいい男はいないかしら」
 ◯「僕の学力ではこの学校は無理だよ」なのに親はせめて大学だけは出ろという

 このように自分もダメだし、相手も周りも悪いと反応するゾーンです。

 交流分析では
 I am notOK, You are NotOKの人生態度」といいます。


 5,人生態度の図形

人生態度を図に表わせます。「OK牧場」と呼ばれています。
       [2]
 「私はOKでない」
 「他人や周りははOKです」
 (困難を回避し、劣等感や
  対人恐怖に悩みます)
      [1]
 「私はOKです」
 「他人も周りもOKです
 (周りと強調共感でき
 真の自己表現ができます)
      [4]
 「私はOKでない」
 「他人や周りももOKでない」
 (自己破壊したり、
  落ちこぼれたりします)
      [3]
 「私はOKです」
 「他人や周りははOKでない」
  (野心家であったり、
  妨害者であったりします)

 [1] I am OK,You are OKのゾーン
 
 [2] I am notOK,You are OKのゾーン

 [3] I am OK,You are notOKのゾーン
 
 [4] I am notOK, You are notOKのゾーン

 私たちは日常上の4つのうちのどれかを味わいながら生活しています。もちろんどれか1つに固定しているのではありません。
 ある時は上役の不甲斐なさを嘆きつつ(3のゾーン)、次の瞬間作成した書類のミスを発見してしばし悔やみます(2のゾーン)。
 でも長い間には一番多く味わうゾーンは決まっていきます。
 これらはベーシックライフポジションと呼ばれ、人生の重大なことがらに直面したとき、無意識に自分のポジションゾーンに逃げ込んでことをはかろうとします。

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