新疆ウイグル 喀什へ
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06.列車の中

列車の中では…寝る→食べる→しゃべる→寝る→食べる→しゃべる…
ひたすら、その繰り返しだった。
ホントに。

何かしようにも、時間がありすぎた。
持ってきた本も、とっくに読んでしまった。
何かを描こうにも、列車の揺れで、全然描けないし。
景色を見るっていっても…ずっとずっと砂漠。

同じブースにいる中国人との話も尽きた。というか、私達の話せる中国語に限界があった。

そして、おねえと話してるうちに…寝て…ご飯の時間になるとおもむろに起きて…食べて…じゃべって…寝て…
となる。しかないでしょ。

列車に乗ると、半日もたたないうちに、水道からお水は消えた。

どーして、計画的にお水を使えないのか?分からない。

でも、不思議なコトに、お湯は常時あるのだ。
ので、お湯を水筒に入れ、それを冷まして、歯を磨いたり、顔を洗ったりした。

捨てようと思って持ってきた、この水筒が役に立つとは…

トイレは、言うほど汚くないが、綺麗でもない。
もちろん水洗ではなく…線路の間にどんどん落ちていく。

線路の周辺に落ちていくのは、それだけではない。

なんでもかんでも、列車の窓から投げ捨てる。
ビールのビンも、食べ物のゴミも…


車内を掃除してくれる駅員さんでさえ、そのゴミを窓から投げ捨てる。

そう。

それが、普通みたいなのだ。
最初は、びっくりしたけど…。

でも、線路の周りって…想像を絶するゴミなんだろう。恐ろしい。

まあ、周りは砂漠だから、いいか
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