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04.幻の半斤票

先日言ったのけど、「列車の切符を取るのは、大変!」である。

北京では泊まらず、先を急ぎたかった私達は…
無謀にも、北京に住んでいるというおねえの友達に、吐魯番までの切符を頼んでいた。

…が果たして、行った事の無い北京で、携帯も無い時代に、北京駅で切符を受け取る事ができるのか?

結局、おねえの友達とは会えなかった。

私達は、「まー切符が取れなかったんだろう」と軽く流してしまったが…

実は、おねえの友達は北京駅で待っていたらしい。と後日発覚した。
そして、おねえには大変悪かったのだが…切符代はおねえが払ってくれた。ゴメンネ。

とにかく切符を取ろうと、外国人切符売場に向かったが、あっさり「没有」(無い!)と言われてしまった。まー当然でしょ。

それでも、あきらめられない私達は…思い切って「中国人の切符売場」に行った。

そこは…

さっきの売場とは、まるで別世界だった!

「監獄」?「収容所」?と言っては、とても失礼だが…
薄暗くて、広くて、わいわいがやがやと中国語が響いている。


切符を取れなくて、怒る人がいるからだろうか?窓口は、鉄格子で仕切られている。

実際、鉄格子に登っている人もいて、正直、超怖かった。が、なんとか自分達の求める切符の窓口を見つけ…並んだ。

「硬臥」(普通寝台)は、もちろん無かったが、「硬座」(普通座席)を手に入れることができた!
しかも、学生割引の「半斤票」(半額切符)である!一

「半斤票」を見たのは、これが最初で最後だった。

今は、無くなったらしいが、1994年当時は、「外国人料金」というのがあって、列車や飛行機、観光地の入場料、等等。
中国人よりも高い料金を支払わなければなかった。だいたい、2倍の料金。


私達は、留学生の学生証(画像)を持っていたので、その半分の料金でよかったのだけど…

今、手に入れたこの切符は、中国人の学生料金。 
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