催眠療法とは

私達の通常の意識の状態

私達の意識は通常「自我の膜」によって、意識（顕在意識）と無意識（潜在意識）に分けられています。

• 意識・・・論理的な思考や判断・社会性・理性を司る＝自我
• 無意識・・食欲や性欲などの欲求・感情・過去の記憶＝本能

このふたつの意識の間には、下図のような「自我のブロック」と呼ばれる強固な膜が存在します。
この膜は、外界からのさまざまな刺激や情報を選別してブロックし、ある程度弾き飛ばすことによって私達の心が
簡単に傷つかないよう防衛し、保護する役割を持っています。
そして同時に、無意識の領域から社会生活を損なわせるような感情や衝動、欲求などが飛び出してこないよう抑圧し、
制御する役割も担っています。

       　　　           意識 意識 意識
　　
        　　　                      
        　　　　                    (さまざまな情報）
                                     
          　　　                  (自我の膜によって弾かれてしまう）
       　　　        

       　　　         無意識 無意識 無意識

催眠状態とは

催眠状態とは、下図のように「自我のブロック」が適度にゆるんで隙間が生まれ、
私達の意識（顕在意識）と無意識（潜在意識）がつながった状態だと、考えてください。そして、自我の膜に隙間が生まれる事により、

1. 潜在意識の中に肯定的な暗示やイメージを植えつける
2. 潜在意識とコンタクトを取り、過去の記憶（前世を含む）や潜在意識だけが知り得る情報を引き出す
   （ハイヤーセルフとの対話）

このふたつの事を可能にした状態を、催眠状態と呼びます。

       　　　           意識 意識 意識
　　
        　　　                      
        　　　　                    (さまざまな情報）
                                                                                                         
       　　　         (適度に隙間があいた自我の膜)
        　　　　                    
                                    (さまざまな情報）
                                    

       　　　         無意識 無意識 無意識

催眠療法（ヒプノセラピー）とは

セラピストがこの「催眠状態」へとクライアントを誘導し、下記のセラピーなどを行うことが「催眠療法（ヒプノセラピー）」。
催眠状態とは、目が覚めている状態と眠っている状態の、ちょうど中間ぐらいの感覚です。
朝、起きぬけのぼーっとした状態、長距離ドライブの運転中など、意識はあっても何も考えていないトランス状態の事であり、 催眠状態に陥る事で意識を失ったり記憶を失う事もありません。