ハンガリー文芸クラブ  例会報告

2000年  7月例会     9月例会   11月例会 
2001年  1月例会  3月例会  5月例会  7月例会    9月例会  11月例会  
2002年  1月例会  3月例会  5月例会  9月例会
2003年  1・3月例会  5月例会  7月例会  9月例会  11月例会 

 2011年 第4回例会(2011年9月17日)
 テーマ  第7回国際ハンガリー学会について
 発表者  石川なほ
2011年 第3回例会(2011年7月16日)
 テーマ  ブルガリアとハンガリーの歴史的関係・1949−51年ソフィア大学に研修に行ったナジ・ラースローについて Bolgar Tancの試訳
 発表者  渡邊智紀
 2011年 第2回例会(2011年5月2日)
 テーマ  Degh Linda著 「Folktales of Hungary](chicagto,1965) について
 発表者  石川なほ
 テーマ  ヨージェフ・アティッラのバラトンサールソー」Balatonszarszo 他7編の詩訳。2月に尋ねた時の美術館ほかの説明
 発表者  原田清美
2011年 第1回例会(2011年1月29日)
テーマ ヨージェフ・アティッラの詩の試訳
概要 石川なほ 「まばらな森の木立で」 粂栄美子「ぼくは突然消え去るだろう」 深谷志寿「林の下の」「木の葉が木から.・・」「遅れた挽歌」
「七番目」「腕揺り籠唄」 ナジ・ラースロー「僕の心臓」「あらゆる時代の賛美歌」 山口ゆきえ「庭師になろう」 の試訳を発表・検討
発表者 石川なほ 深谷志寿 山口ゆきえ 粂栄美子                                                    

2010年 第5回例会(2010年11月6日)
テーマ ヨージェフ・アティッラの詩について
概要 選詩集からハンガリー語のオリジナル、訳文朗読。詩人の生涯について・
発表者 原田清美                                      
2010年 第4回例会(2010年9月19日)
テーマ 2004年パリ第三大学CIEHで開かれたコストラーニ・シンポジウム                          
発表者 上記の内容が、2006年L’Harmattan社の雑誌にコストラーニ特集として紹介された。そのなかのNyikos Julia
の論文を取り上げて説明。 コストラーニとフランス文学・文化に関するもの                                    
発表者 鵜戸聡                                                             
2010年 第3回例会(2010年6月18日)
テーマ パンノニアとその周辺。 歴史と人種と言語
発表者 田邊丈人
2010年 第2回例会(2010年3月30日)
テーマ バラージュ・ベーラ「青ひげ公の城」成立史と『神秘劇集』内の位置づけについて。
発表者 岡本佳子
2010年 第1回例会(2010年1月30日)
テーマ チャウシェスクの農村改造論と集落整理計画について。
概要 ハンガリーの「難民の地位に関する条約」「難民の地位に関する議定書」に調印。ショプロンからの東独市民の流出。
ベルリンの壁崩壊への影響
発表者 深谷志寿                                                                

2009年 第5回例会(2009年10月30日)
テーマ コシュートのハンガリー軍とオスマン帝国時代のブルガリア
発表者 渡邊智紀
2009年 第4回例会(2009年9月5日)
テーマ 7月4日ヴィシュキ・アンドラーシュ講演会と対訳小詩集の総括
概要 城西大作成の講演会DVDを見ながら感想を話す。 岡崎・大阪大講演の報告
対訳詩集の翻訳についての検討、反省  
2009年 第3回例会(2009年6月6日)
翻訳 ヴィシュキ・アンドラーシュの詩の翻訳作業
概要 前回例会後julius 4 という名の新たなMLを作り、ヴィシュキ・アンドラーシュの翻訳作業に入る。各人が訳し、全員で検討。
マールトンに最終チェックをしてもらう。  
訳文検討 鵜戸、大島、石川の訳文の検討。
対訳詩集 校正、印刷深谷さんとみかさん担当                                                    
講演会準備 7月4日のヴィシュキ・アンドラーシュ講演会の準備担当                                       
2009年 第2回例会(2009年4月18日)
テーマ ヴィシュキ・アンドラーシュの詩の翻訳作業
翻訳者 石川なほ 「nyomok] [Angyal]
粂栄美子  「Megjelensz, eltunsz,eltunsz」の訳を検討 「Jo a vilagossag」 「1964、a hetedik ev」   
検討 7月4日のヴィシュキ氏講演会に向けて、小訳詩集を作ることを検討
2009年 第1回例会(2009年3月7日)
テーマ ヴィシュキ・アンドラーシュのエッセイ
発表者 バログ・マールトン
概要  「A kulonbozoseg videken]中のエッセイ      
検討 前回例会 「Ha megH]と「Himunusz] の訳の再検討

2008年 第5回例会(2008年12月6日)
テーマ ヴィシュキ・アンドラーシュの詩 2作品の試訳
発表者 大島一 「Ha megH]柴なほ[Himnusz]
テーマ ダキア語について         
発表者 田邊丈人
2008年 第4回例会(2008年10月4日)
テーマ ユニテリアンについて
概要 ユニテリアン派の概要 ダーヴィド・フェレンツについて。西川杉子「森の彼方のコレギウム」中のベトレンコレギウム
発表者 鵜戸聡          
報告 「日本におけるハンガリー文学」について。エテヴェシュ・ロラーンド大学発刊の論集のために
概要   森鴎外、鈴木善太郎、小山内薫、メツゲル,今岡十一郎、飯島正、徳永康元らの翻訳書紹介             
報告者 粂栄美子                                                               
2008年 第3回例会(2008年8月2日)
テーマ コーシュ・カーロイ「トランシルヴァニア」その歴史と文化 を読み、まとめる。 エルデーイ・学習第一弾として
概要 「トランシルヴァニア公国」     石本礼子
「総督府時代」           大島一    レジュメ
「1848年ー1918年」      柴なほ    レジュメ
2008年 第2回例会 (2008年5月31日)
テーマ コロジュヴァール訪問報告
概要 エルデーイの地図、辞典、観光ガイドなど新書の紹介、 バベシュ・ボヤイ総合大学、心理学科、文学部言語学科(東アジア・日本語学科)
での講演内容、オアーンジュ(芸術家の集まるパブ)での様子、ヴィシュキ・アンドラーシュとの対話 
発表者 深谷 志寿
2008年 第1回例会 (2008年2月12日)
テーマ エルデーイについて
概要  マロシュヴァサールヘイ、ジェルジュセントゥミクローシュ、チークセルダの紹介、語り手パルコ−夫人、パンデル・ペーテルについて
エルデーイの宗教:ユニテリアン、カルヴィン派
発表者 石本 礼子

2008年

2007年 第4回例会 (2007年12月16日)
テーマ ベネデク・エレクについて
概要 ベネデク・エレクの紹介、19世紀半ばの民話研究ー民話の分類が行われるまで、 「熊どんと狐おばさん」の翻訳
発表者 柴 なほ
2007年 第3回例会(2007年9月15日)
テーマ クルーディ・ジュラ「食欲の秘密」の中の「キシュ・ダーニエルの日」の内容と訳と検討
バルトークについての新書の紹介、添付されていたCD中の採集した民謡と採譜について
概要 「キシュ・ダーニエルの日」の2章マティルデの歓び」スターライ家の豚殺し場面 3章「初雪とセントミハーイのすべき事」の紹介
最新ブダペスト・レストラン情報とバルトーク関係の新書の紹介
発表者 太田峰夫
2007年 第2回例会 (2007年4月21日)
テーマ モルナール・フェレンツ「パール街の少年たち」、ハンガリーの文学サイトletera.hunについて
概要 1907年出版の同書の100周年に当たり、ペテーフィ文学館で展示が行われのを期に、この本を取り上げる。
ウッドストックの音楽、モルナールのひ孫のバンド「トラバント」の音楽などをPCで紹介
発表者 バログ・マールトン
2007年 第1回例会 (2007年2月17日)
テーマ クルーディ・ジュラの「食欲の秘密」の2作品を検討
概要 「昔の作家の昼食」と「宿のかみさんと魔法にかけられた客人たち」の試訳を検討
発表者 前者を柴なほ、後者を粂栄美子が訳し、出席者の意見を聞く

2007年

2006年第5回例会(2006年12月2日)
テーマ クルーディ・ジュラ「食欲の秘密」のなかの「ある宿屋の最後の日」の試訳の紹介と、検討
概要 上記 入手したクルーディの書籍紹介、カリグラム出版が10年かけてクルーディシリーズ出版予定の紹介
発表者 粂 栄美子
2006年第4回例会(2006年9月16日)
テーマ 1) 「ウラル語と印欧語の比較言語学について」
概要 初期のウラル語比較言語学とCollinderの研究、Kortlandtらの唱えるノストラティック仮説とKortlandtが挙げる音韻対応の一例
発表者 田邊丈人
テーマ ヴァルガ・ドモコシュ選の「世にも美しいハンガリーの民話」のなかの「角笛」全訳の紹介
概要 同書の翻訳文と原文を照らし合わせて検討
発表者 柴 なほ
2006年第3回例会 (2006年6月3日)
テーマ 1) フランス図書館所蔵の資料「トルコに臨む帝国軍はブダの町の感嘆すべきも幸運なる奪還」の訳
1958年版のフランス語で書かれた資料
発表者 鵜戸 聡
テーマ 2) ヴァルガ・ドモコシュ選の「世にも美しいハンガリーの民話」の紹介
発表者 柴なほ
2006年第2回例会 (2006年4月1日)
テーマ ジョルト・ベーラ「九つのトランク」の翻訳文を洪語原文を参照しながら読む。
概要 ヘゲドゥーシュ・ゲーザによるジョルト・ベーラ紹介文も読む。
発表者 岩崎悦子
2006年第1回例会 (2006年2月4日)
テーマ 1) ハンガリー語の動詞接頭辞及びアスペクトに関して
概要 日本語アスペクトとの対照分析
発表者 大島一
テーマ 2) クルーディ・ジュラ「食欲の秘密」のなかの「カッパン脂(太鼓腹)」を再度紹介
発表者 太田峰夫


2006年

2005年第6回例会(2005年12月17日)
テーマ クルーディ・ジュラ「食欲の秘密」のなかの「カッパン脂(太鼓腹)」
概要 1、お粥にも罪はある 2、太鼓腹の可能性 3、太鼓腹はいつ「法則的」か の項の役
発表者 太田峰夫
2005年第5回例会(2005年10月1日)
テーマ クルーディ・ジュラ「食欲の秘密」の中から各人が読んだものを紹介し、検討する。
2005年第4回例会(2005年7月16日)
テーマ noranシリーズに目を通し、共同作業に良い本の選択を検討する。クルーディ・ジュラの「食欲の秘密」が最適と結論
シリーズの「書籍人間」のなかのピリンスキー・ラヨシュ{本のなかの本」を河井エーヴァさんが朗読。
2005年第3回例会(2005年6月4日)
テーマ 徳永先生追悼翻訳書の企画について。 ハンガリー文芸クラブの共同作業について
概要 ハンガリー文芸クラブのメンバー、東欧言語の翻訳者を中心に徳永先生追悼翻訳書を来年の3月刊行予定として企画する。
共同作業はnoran.hunのシリーズ・ハンガリー作家の小説からテーマごとに訳してみることにする。
2005年第2回例会(2005年4月16日)
テーマ バラージュ・ベーラ著「Lehetetlen Emberek あり得ない人々」について。発表内容レジュメ
概要 魂の自由をテーマにした上記小説を思弁的な性格・自伝的要素・疎外感という共通の問題・作品としての問題点などの観点から分析する
発表者 太田 峰夫
2005年第1回例会(2005年1月29日
テーマ エルケーニュ・イシュトヴァーンのエッセイ」について
概要 「Nincs Bocsanat 言い訳はない」「Mindig Van Remeny いつでも希望はある」の朗読と内容について。
発表者 河井 セメレーディ エーヴァ

2005年

2004年代6回例会(2004年11月20日)
テーマ ヴァシュ・アルベルト及び 「Adjatok Vissza a Hegyemet  私の山を返して」について
概要 バラージュ・イルディコーによる上記作品紹介。 息子ヴァシュ・フバによるヴァシュ・アルベルトの紹介。上記作品の翻訳に至った理由・翻訳中の作品紹介。
発表者 江藤 領祐
2004年第5回例会(2004年9月18日)
テーマ エルデーイ最新事情
概要 ナジヴァーラド・マロシュヴァーシャルヘイ・セーケイウドゥヴァル等エルデーイの町の最新事情
発表者 石本礼子
2004年第4回例会(2004年7月17日)
テーマ カリンティ・マールトン著「Ordoggorcs.Utazas Karinthyba −悪魔の発作 カリンティアへの旅」について。 発表内容レジュメ
概要 著者の祖父カリンティ・フリジェシュの最初の結婚で生まれた詩人である伯父カリンティ・ガーボルの人生が描かれている。20世紀ハンガリーの精神生活の記録ともなっている。
発表者 ヒダシ・ユディット
2004年代第3回例会5月例会(2004年5月15日)
テーマ ナジ・エンドレNagy Endre の作品『カバレーの小説 ("A kabare regenye")  』について
概要 ナジ・エンドレが1907年から1913年まで司会をつとめていたカバレー「ボンボニエール」と「現代舞台」の世界について、20世紀初頭のカバレーについて
発表者 太田峰夫
2004年第2回例会(2004年3月6日)
テーマ レヒネル・エデン周辺の建築芸術 (発表内容レジュメ)
概要 レヒネル・エデンの同時代人、後継者たちの分析・評価。新しいハンガリー様式を求める人たち:Komor&Jakabの例
発表者 足立純子
2004年第1回例会月例会(2004年1月31日)
テーマ エルデーイの都市、村について
概要 コロジュヴァール・マロシュヴァサールヘイ・ナジエニェド・セーケイウドゥヴァルらの町、村の特徴
発表者 石本礼子

2004年

11月例会(2003年11月15日)
テーマ Kacsa in the Rice :サリンジャーの「The Catcher in the Rye」中の比喩の分析&ケルテース・イムレの「運命ではなく」との比較
発表者 バログ・マールトン
9月例会(2003年9月20日)
テーマ ケルテース・イムレ ノーベル文学賞受賞:ハンガリーでの反響・その後の情報(発表内容レジュメ
概要 映画化される「運命ではなく」、シクラ・ペーテル「ケルテース・イムレ」、「人間の深さ 既刊と未刊のケルテース・イムレについての論評」について
発表者 岩崎悦子
7月例会(2003年8月3日
テーマ タル・シャーンドルの作品について(発表内容レジュメ
発表者 粂 栄美子
概要 作品「我らの通り」(1995)について、2 タル・シャーンドルとケネディ・ヤーノシュの書簡、 インターネット連載の「裏切り者」について
5月例会(2003年5月18日)
テーマ 翻訳ギルド リベルの企画について
概要 日本の翻訳出版の実情、リベロの出版作品の紹介、ラコフスキ・ジュジャ「蛇の陰影」出版の可能性
発表者 鈴木みか
1月・3月例会(2003年2月1日)
テーマ アディ・エンドレについて
発表者 原田清美


2003年

9月例会(2002年9月21日)
テーマ コダーイ合唱曲について
発表者 森本 覚
概要 1 コダーイ合唱曲(総数約150作品)分類について:曲名、作詞者、編成。作曲年代
2 作詞による分類:  民謡、ラテン・キリスト教典礼・ハンガリーの詩
7月例会(2002年8月3日)
テーマ 「ヴィーン写本」-フス派「聖書」洪語訳ーのハンガリー語について
発表者 深谷 志寿
概要 1 ヴィーン写本について − 15世紀にフス派の修道士等によりラテン語からハンガリー語に翻訳された「旧約聖書」の写本について
2 同写本中のダニエル書5章から抜粋したオリジナル文章を現代語表記と比較する
5月例会(2002年5月18日)
テーマ 新国民劇場と「人間の悲劇」上演について( 発表内容レジュメ)Nemzeti Szinhaz のサイトはこちら 
発表者 ヒダシ・ユディット
概要 1 ネムゼティ・シンハーズ(国民劇場)の歴史及び新国民劇場建設についての論点
2 マダーチ・イムレ「人間の悲劇」上演の歴史。 シコラ・ヤーノシュ舞台監督による今回の上演について
3月例会(2002年3月16日)
テーマ エルケーニュの文学と「薔薇の展示会」   (発表内容レジュメ
発表者 岩崎悦子
概要 1.エルケーニュの文体  『グロテスクについての対話(Parbeszed a groteszkrol) 』(1986、     Szepirodalmi  Konyvkiado)中のエルケーニュの言葉も含めて。
2. エルケーニュの文学における女性
3.  エステルハージ・ペーテルのエルケーニュについての 文章の翻訳
1月例会(2002年1月12日)
テーマ 私が体験した「世界文学の中のハンガリー人」 (発表内容レジュメ
発表者 鈴木みか
概要 1.パリのブラッシャイ(ハラース・ジュラ)とケルテース・アンドレ :  ピカソ、ヘンリ・ミラー等との交流
2.ヘンリー・ミラーの「北回帰線」の中のパリに暮らす芸術家
  ブラッシャイについての描写も含めて読む
写真  ブラッシャイとケルテースの作品  「夜のパリ」他


2002年

11月例会(2001年11月17日)
テーマ イスタンブールとハンガリーの歴史・文化との交わり(発表内容レジュメ
発表者 竹下キンガ
概要 今年6ヶ月イスタンブールに滞在したときのスケッチ。
Zeirek Cami: ラースロー1世の娘イレーネ(ヨアンネス2世コムネノス・ビザンツ皇帝の妃)の埋葬地。Galata: ラーコツィ・フェレンツの墓石のあった場所など。
9月例会(2001年9月22日)
テーマ ヘルシンキのユヴァーシュジュラで8月6日〜10日に開催された
国際ハンガリー学会会議について
発表者 石本礼子
概要 約400人参加し、日本からは3名。
発表者が多く、ワークショップも開かれた。日本の若いハンガリー研究者はここでの発表を機に
各国の研究者と交流し、研究をさらに深めたら良いのではないか。
7月例会(2001年7月14日)
テーマ ロックオペラ「国王イシュトバーン」の中に見られるハンガリー人の民族意識の変化に
ついて(発表内容レジュメ
発表者 渡邊智紀
社会背景 1 ハンガリーにおける社会主義政権の誕生とその帰結
2 カーダール政権下における構造改革について
作品について 「国王イシュトバーン」あらすじ
反体制ロック作品としての「国王イシュトバーン」について
作品中の歌「もしも私がバラならば」について
5月例会(2001年5月12日)
テーマ マーライ・シャ-ンドルの『シンドバード家に帰る」とクルーディの文学との間の関係について(発表内容レジュメ
発表者 太田峰夫
二人の作家について マーライ・シャーンドル(1900−1989)とクルーディ・ジュラ(1878−1933)について
作品について 『シンドバード家に帰る」の様式的な特徴
クルーディの文学 クルーディの文学、およびハンガリー文学の伝統との関係
新しい視点の導入 エリオットの伝統論の視点からクルーディの文学とマーライの小説の間の関係を考える
3月例会(2001年3月17日)
テーマ ヴェレシュマルティ・ミハーイの「セープ イロンカ」について(発表レジュメ
「セープ・イロンカ」訳文
発表者 バログ・B・マールトン
物語心理学による会話 作品の好きなところ、面白かったところ、隠されたテーマ、男性・女性の視点からなど自由に語る
作者について ペルセル・モールの子供たちの家庭教師(エテルカという娘)など私生活について
「ザラーンの逃走」「チョンゴルとトゥンデ」「老ジプシー」らの詩にたいする評論家の評価
サボー・マグダによる詩の解釈 イロンカが上記のエテルカ、マーチャーシュが作者、ペテルディがエテルカの父親・・・エテルカへの復讐
1月例会 (2001年1月20日)
テーマ チャート・ゲーザ(1887−1919)の『父と子」について(発表内容レジュメ
発表者 大島 一
入手できる資料 日本語訳『父と子」徳永康元訳、『蛙」岩崎悦子訳
MEK(ハンガリー電子図書館)で11作品が読書可能。http://mek.bibl.u-szeged.hu/porta/szint/human/szepirod/magyar/csath/
作品分析 1 Morbid(歪んだ・病的な性質の)的観点から:自然科学的視点の不条理性と現実世界の   人情との交錯。
2 グライスの「協調の原理」を援用した対話分析:主人公ジェトヴァシュ・パールと解剖学
  研究所教授との会話のやりとりのなかに読み取れる「協調の原理」中の『質の原則』の
  逆用。


2001年

11月例会 (2000年11月18日)
テーマ ハンガリー電子図書館(MEK)について
発表者 深谷 志寿
電子図書館の概念 図書のデジタル化。"グーテンベルグ・プロジェクト"ttp://promo.net./pg/
「青空文庫」http://www.aozora.gr.jp 「ハンガリー電子図書館」http://www.mek.iif.hu
MEK 登録ジャンル・登録文献・ファイル形式・改行コード・フォントの選択・MEKデータの活用 *A Pallas Nagy Lexikona (90MB以上)も登録されている。
9月例会 (2000年9月30日)
テーマ エステルハージ「心の助動詞」について(発表内容レジュメ
発表者 粂 栄美子
内容1
家族構成
エステルハージ・ぺーテル(1950年4月14日生まれ)の家族構成
父 マーチャーシュ、母 マニョーキ・リリ、 妻 ギッタ、
子ども ドーラ、 マルセル、 ジョーフィ、ミクローシュ
内容2
訳文一部紹介
全体を通して、物語、プロットはなく、小さな出来事、エピソード、回想が、綴られ、前半は死を前に病院内で伏す母親、葬儀を前に久しぶりに会う家族の様子、埋葬の経過が、後半は、死んだ息子に語りかける母の回想の断片が生者と死者の境界を行き来しつつ語られている。
64頁の短い小説で、各頁が死亡通知のように黒枠で囲まれ、上段に本文,下段に引用文が埋め込まれている。前後半の間に、黒色の紙面に白抜きで聖パウロのコリント人への第一の手紙13章の一文が記されている。
引用文について 序文に42人の作家名が引用文の対象者としてかかれている。1頁の引用文カミュの「異邦人」を全員で検討。
早稲田みかさんをとおしてEPより借りた引用文メモ・ノートを全員で閲覧。
Marianna D. Birnbaumとの対話 「Esterhazy-Kalauz」から、引用文に対するエステルハージの考え方を読む。

 

7月例会 (2000年7月8日)
テーマ エステルハージ「黄金のブダペスト」刊行覚書&「フラバルの本」について
発表者 岩崎悦子
内容1 黄金のブダペスト」のなかの「黄金のブダペストを見たいですか」ー75歳のフラバルに敬意を表する短編ーと同時進行で読んだ「フラバルの本
(1990年出版)の読後感
小説の要約 説の内容:神が天使を地上に遣わした。彼らは、若い男の姿で国家(警察)ナンバー付きのソ連製ラダに乗って、作家の妻アンナが、妊娠した4人目の子どもを中絶しないように、ブダペスト近郊の作家の家付近で監視を続ける。その間、作家はチェコの作家、フラバルについての本と格闘している。
アンナは夫である作家と、夫を通じてフラバルとの日常を生きているうちに、フラバルに恋し、
自分の考えや出来事を彼に語りかけ、長い手紙を書く。ドナウ川領域の共通の運命ではなく、4人目の子どもを世に送り出すかどうかについて。神は携帯用無線電話を通じて、物語を方向づけようとするが、、、、、、」
読み方の視点 1:主人公がアンナという女性ーアンナと作家との出会い、アンナの両親、とりわ   け母親との確執、アンナの好きなジャズやブルースの世界
2:同作家の難解なエッセイと比較すると物語性を楽しめる
3:パネルディスカッションでの作家の発言をもふくめ、細部に面白さを見出すことがポイントになる。翻訳者としては引用部分の比較も面白い。