アンクルKの他愛もない話

人形劇・影絵劇の台本 BGMを操作しながらナレーター気分になってお楽しみ下さい。

3年目のEve(イヴ)

イヴに出会ってから3年。
イヴはもういない。
孫が発芽した。

イヴがアダムの肋骨から作られたというのは、やっぱし違うんじゃないか。
それに美しい(たぶん)イヴに勧められればリンゴだろうが鯨だろうが、痛快丸かじりしちまうわなあ。それが罪だと言われても困る。

女は自分に似せて人を創り出すらしい。
ほ乳類というのは生まれた(発生した?)時は、全てメスなんだそうな。
だからオスにも乳首がある。(なるほど!)

その後、成長の段階で品質検査にはねられると、頭から男性ホルモンの粉をかけられ、最後に外付けでおちんちんを付けられて男にされちまうんだそうだ。

この『外付け』ってのが何とも安っぽくて、これを聞いたときはがっくりきた。

ソフトウエアとして好奇心を与えられ、この海、山の向こうに何があるんだろうなどと余計なことを考えるようになる。
結果として、自分の遺伝子を遠くまでばらまくことになるわけだ。

さらに狩猟本能と、獲物を持って帰る帰巣本能を追加、
オプションとして、沢山獲物を持ち帰って褒められると、得意になって喜ぶという機能まで添付されている。

もし人類が女だけの種ならば、未だに石器時代のはずだなどとは言うまい。
イヴにとってそんなことは百も承知のはずだから。

▲一番上に

 

aa bb