6. オイル・フィニッシュ「ヘッド編」

ボディーの表板のツヤを出しているニスのような塗装を剥いでオイルフィニッシュしてみることにしました。剥ぐことで板が薄くなって振動を伝えやすいことなどで多少音が変わるみたいです。普通のラッカー系のニスは分厚く塗られていますが、オイルフィニッシュといわれている塗装は薄すく塗ることができるのでやってみることにしました。アコースティックギターなどの楽器のオイルフィニッシュで使用されるオイルは、自然塗料があるというのを調べてホームセンターで売っていた荏油(えあぶら)を使用することにしました。

荏油(えあぶら)とはエゴマ種子を原料とする100%植物油の自然塗料で自然木にすり込むように塗る油が木に深く浸透し木本来の色と艶が出るものだそうです。少し値段が高めで150g入りで1180円。「一番絞り 純正荏油」ですが、「2番絞り」くらいにして、もう少し値段を下げてくれると嬉しいです。

◆この油に関する個人的な意見

  • 油の色は黄色っぽい色で香りはお茶の葉のような爽やかな香り
  • さりげなく良い香り
  • この油を塗ったギターを部屋に置いておくと、ほのかにお茶の葉のような香りがしてけっこう個人的には好きな匂いです

これらの自然塗料を調べていると、この荏油(えあぶら)は食用のものもあるという記事も見つけました。健康食品でサラダなどにかけて食べることもあるようです。これは、もっと調べる価値がありそうです。

油の種類、塗り方などの詳しい内容はこちらを参考しました

ギターなどの楽器で使用されるその他の自然塗料

  • 亜麻仁油(あまにゆ)
  • 桐油(きりゆ)

塗り方の基本は多分同じようなものだと思います

◆塗り方

  1. 布にしみ込ませ、すり込むように薄く伸ばすように塗る
  2. すぐに油が付いてない乾いた布で拭き取る

◆ポイント

  • できるだけ薄く塗る
  • ハケでべっとりと塗るという塗り方はしない
  • 乾燥は48時間くらいかかる
  • 重ね塗りは前に塗ったオイルが乾いてからなので時間がかかる
  • 150g入りの油で畳4枚分塗れる
  • 作業完了時は、水に浸したままビニール袋に入れ、密封し可燃物として処理

ボディーの塗装を剥ぐ前に、実験的に前工程の音とは関係ない見た目の改造でヘッドの塗装を剥いでいる面にオイルを塗ってみることにしました。

まだ塗っていない状態です。

 

 

写真では分かりにくいですが、4回くらい重ね塗りしたら上の写真と比べだいぶん色が濃くなってきました。ホームページなどの説明通り、木目がクッキリと浮かび上がってきていい味がでてきたような気がします。

写真を撮ったときの光の入り加減でも見た目は変わってくると思いますがけっこう味がでてきていると個人的には思っています。

これで本番のボディーの塗装もできるはずです。

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